こんにちは![]()
マネササイズ!チーフトレーナーのナカミチです。
巷には、不動産、株式投資、保険、資格学習など、様々なセミナーやイベントがありますね。
無料だとお得感があって、足を運んでみようかと思うものです。
ただ、「タダより高いものはない」とも言います。気がつけば、別の形でお財布からお金が出ていっていることも。
今回は「無料」イベントの理由を紐解いて、読者の皆さんのご判断に役立てていただけばと思います。
参加者無料のイベント費用はどこで賄っているのでしょうか。大きく分けて3つに分けることができます。
1)主催者とは別のスポンサーがついている
2)他の事業の収益を回している
3)購入してもらいたい商品に巧みに誘導することで、結果的にイベント費用を参加者から回収する。←ここ重要![]()
それでは、この3つについて、詳しく見て行きましょう。
1)主催者とは別のスポンサーがついている
共催イベントなどでよくある方式です。主催者は、スポンサーの方から開催費用を賄ってもらう代わりに、会場内でのスポンサー広告や、プログラムの中で数分スピーチの時間を提供します。この場合、スポンサー広告のアンケートなどを参加者が記入することもあります。この方式は、スポンサーが提供する商品について紹介されることはありますが、しつこく勧誘されることは少ないでしょう。
2)他の事業の収益を回している
いくつかの事業を持つ団体が、新製品などであまり知られていない商品を純粋に広告する目的で行うものです。イベント自体は赤字覚悟で行なっていることが多いです。商品に触れてもらう機会を提供することで、中長期的な顧客獲得を目的とするもので、ファンを増やす活動です。従って、これもしつこく勧誘されることは少ないでしょう。
3)購入してもらいたい商品に巧みに誘導することで、結果的にイベント費用を参加者から回収する。
イベント自体は無料で提供しますが、後でコンタクトの機会を作ったり、主催者が本当は売りたい商品の購入意欲を参加者に誘導するものです。例えば、資産運用セミナーなどでは、自社が提供する投資信託を購入してもらうために、色々な情報が提供されます。一般的な景気動向であるとか、老後の設計であるとか、単純にお勉強として役立つ情報の中に、巧みに商品の購入に導く伏線が散りばめられています。投資信託の場合は、今後は景気が良くなって必ず価格が上がると言う話があっての、参加者が今のうちに購入しようと言う気にさせてくれます。賢い読者の皆さんはここまででお気づきかと思いますが、結局、無料でイベント参加したにもかかわらず、後でその情報の対価以上に商品にお金を支払ってしまうのです。従って、その可能性を十分に認識した上でイベントに参加した方が良いでしょう。
無料イベントには様々なものがあります。良いイベントもあれば、悪いイベントもあります。参加した直後は高揚感に満たされますが、後になっても参加して良かったと思えるようなイベントを選ぶために、なぜ「無料」なのかを読者の皆さんご自身でも考えてみましょう。
以上、今日の マネササイズ! でした。

