口の中が甘い
さっきまで食べてた人が甘いから
カノムが好物で容姿も甘いのに身体の中まで浸透してて甘ったるい。
中和するにはクイッティアオを汁ごと垂らすしか最早手はない。

例えば 先週まで、フィカスの鉢植が欲しかったとする。
だが、翌週には ベンジャミンのほうが好みかもと心変わりする。
その心変わりは決して浮ついた考えからのものではなく、熟考した結果そちらの方がより自分の世界に合っていると思ったからだ。
だから、好きな人が翌日には嫌いになることは殆どない。
自分に置き換えて言うなら、10年という長い年月好きな人は明日も明後日も好きな人だということ。
言い切りで口にできるわけ。
僕たちが今までしなかったことを公的にやってみる。
私的な流出は過去何度だってあっただろう?
だからここいら辺で、僕たちの日常を公的にする。
聞いてみたんだよね
「隠さなくていいの? ぴー」
って。
聞かないとだよね。ティーンの頃みたいに無鉄砲な間柄ではない。
ディアオの嵐が冠詞になるのは聞いていられない。嫌いじゃなかったけど、僕のテンポだってあるんだからとか、眉間にうっすらシワを寄せて、ぴしんの答えを待つテンプレートも愛おしいと感じていたよ。
「隠れてないで、僕と同じ道を歩いてくれるの?」って。
キットはキット
僕とキット
ぴーとノンのぴーとして
一緒に進んで、磨きあっていこうよ
ぴしんはそう答えてくれた。
満足だった。
僕が骨を折った成果は出た。
苛ついて泣いた日々も、ほかの男と演じる時も、いつだって許し難かった。
嫌だって言っても、仕事なんだしとか正当な答えを聞きたかったんじゃないんだよ!
適当にしないぴしんが好きで、嫌いでどうしようもなかった。
嫌いって憎悪じゃないよ?
好き過ぎて嫌いってこと
わかってくれる?
自問自答はベッドの中
音楽を作ってるときは、アーティストモードだから。
妄想と自慰も同様にブランケットを被ってベッドの上。
誰かと誰かが入り浸って騒いだあと、みんな散り散りに帰ったあと、たまたま連れて来られたぴーだけをひきとめる。
今夜は僕の相手をしてよ。
みんな誰も彼も 周知のこと
それを当たり前に隠さなくて良くなった今
フルスロットルで良いよね。
遠慮しなくて良いんじゃん?
ぴーが首をかしげて言うからさ
タマダーもディアオコンもアライーも必要ない。
あ、、、、、照れ隠しのアライーはあってもいいかも。
可愛いピラワットは多分に漏れず誰だって好きだろう?
愛を吐く唇は塞がれ、吐息しか漏れない。
原型が崩れたアイラブユーは互いしか解らない。身体の隅々まで知っていなければ、伝わらない感情の波。
両想いに成る前のプロセスが好き。
ふわふわして、曖昧な気持ちのやり取りが好き。
指先がビリビリして、触れた肌がチリっと痛むのがいい。
貴方もまた、僕と同じように痺れているのだろうかと考える刻が好き。
「考えてるの? まだ悩むのオニイチャン?」
「キリがないね。」
好きなノンの事考えると、両手両足 硬直する。
だから君の事だけに徹して、行動するときは、完璧に自立した神経じゃなくちゃ、、、、、
カメラを落とすわけにはならない
夕べの事を反芻しちゃならない
きちんと演技しなくちゃ 数テイクはザラになる......。
その時だけは隠さなくちゃ。
君を想う一人の男だって事。
「ノロケの言い合い 誰かに聞かれてもいい感じ?」
「今更いいよ。 ノンだってそうだろう?」
朝、ぴしんを起こす時間が好き。
朝だよ 起きて、ぴしん
んー、、、、、起きたくないよ、、、、、
だあめ、デッドラインで起こされたくないだろう?
じゃあ、名前で起こして、キスもして。
しんとー、、、、、シン、、、、、起きて、、、、、xxxx
ぎゅうっと頭を抱える時間が好き。
抱き返される 同等サイズの身体が好き。
好きを隠さないで オニイチャン
僕たちはもう自由なんだから。
終。