「ぴーは時々本当に子供だな。」
いくら僕が貴方に怒りを向けても、セングでタンジャイ(所謂濡れ手で粟のニュアンス)

ぴしんを引っ張って起こして、僕の方に向かせればキスの嵐にラックピーナの薬莢が腹に落ちて溜まる。
それなのに あの人は、、、、、。
「なあ ナムターン、、、、、僕って独りよがりかな。」
バサバサの自まつ毛に更に、エクステを重ね付けした目元をパチパチと瞬かせ、プアンは言う。
「何も変わってないじゃない? あんたって。」
「オィ〜 それって進捗ないつまらない男って言いたいんじゃん?」
何に対して進歩がないのか?どういった具合に進捗が知りたいのか?
かつて自分が知ったるピラワットは野心家で皆の先を行き、アーティストを牽引した。
輝かしいじゃないか!何が不満だ!と男勝りに肩をバシバシと叩く。
「そっちじゃない、悩んでるのはぴしんのこと.....」
「なんだ 恋人のこと?まだそんなレベルで小競り合いしてるの? 初々しいっていうか 逆に感慨深いわ!」
悩み相談の人選を誤ったか?
そうじゃない 適切だ。
良くも悪くもこの子なら 僕たちを美談にしない。
「ぴーのこともっと独占したいんだけ、このままのやり方で合ってるのか自信ない。今だって、、、、、」
「独占って気持ちも外身もってこと?これ以上だとすると家族になるしか思いつかないよ、ああ、、、、何? 今だって何?」
続けて?と両手のひらを上に向けて僕の方に差し出す。
「またぴしんと仕事出来るから嬉しいけど、離れてる間 実はもっと幸せだったんだ。」
「オィ‼そこだけ切り取られると 問題発言だね。」
「そうだろ?オフレコだよ!」
「離れて仕事してる間はお互いを親身になって気遣ったんだ。誰も知らない、知られない二人だけの日常をね。でも、これからはそうはいかない。あの人の可愛いところ、男らしい一面 みんなに知られる。」
「嫌なんだ。でもそれってぴしんとーも同じなんじゃないの?」
ナムターンは言う。
あの人 私には遠慮がないのよ。兄弟分くらいの近さだから あんたがそばに寄っても気にもしないと。。。。。。
でも 僕はそうじゃない。
誰が近づいても嫌だし、触るのだって嫌。
妬かせたいのなら 見当違い。
最近 抱いてもないし、抱かれてもない。
安心しきって 背中を預けて趣味に興じているのなら ラリアットだ!
「解らない。同じ気持ちじゃないなら 割り切って仕事に打ち込めるのに。まだ安心してミュージシャンだけに留まれない。なにか後ろ盾を探してる。誰か別の人とキスやメイクラブの芝居はしたくない。」
独りよがりってこういうことじゃない? 違えば良いけど.....
ぴしんが自分のものになるのなら
全部捨てたっていい。
事務所を出て レーベル立ち上げてボソボソとやる。
ぴしんは帰ってきた。
君から離れてやるもんかとばかりに
魅力たっぷりになって帰ってきた。
「khun'Krist、、、、、言っちゃっていいかしら? 聞いた限り、あんた達二人はどっちも偏愛気味よね。合わさったら爆発するか融合するかどちらかよね?しゃぼん玉みたいにね。。。。。」
うん。そうだね。そうだ。。。。。
「上手いこと言うね。ちょっと腑に落ちたよ。
ぴーは僕を大事だって心底叩き込まれるまで、愛せば良いんだよね?」
チャーイと深く頷くナムターン
事務所の部屋のドアが開く。
汗を拭いながら、この国は 僕の皮膚をだめにする!とむくれながら 苦虫を噛み潰したような顔のシントーが入ってくる。