Three Of Them Were..... | ★wide range★

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タイドラマ 俳優 音楽 日々のこと などなど。 アメ限定小説

注釈: チモンとナノン 兄弟。あくまでもブロマンス
         グリン(Ohm)  
        ナノンとOhmが事実上 ちょっとした関係
     ※  ヴァルハラ由来
     ※よろしければ KSstory3をお読み頂くと 関係性わかりやすいかもです!


「そのちぎった葉と、手に付いた汁、僕につけんなよ…」



窓辺に吊るされた、ベゴニアの鉢植えが クルクルと回る。

ようやく止んだ午後。雨粒が バルコニーの手摺りから滴り落ちる。

「兄さん 何処にいるか知ってるか?」

緑色の人差し指と親指を僕に向けて 聞く。

「こっちむけんな… この国には居ないの知ってるだろ?」

「いいじゃん 、、、どうせ お前 緑なんだし。」

今は違うって。

染めたり 染まったりして 成る体毛でもない。

「兄さんに会いたい。 ちょっと 鳴いて呼んでよ。」

うるせーよ。

鳥扱いするな。

「ラインすればいいだろう。お前が会いたいって言ったら 飛んで来るだろ あの人。」

「駄目 。 弟離れするって言われたもん。」

何万年かかっても 無理な気がするけど。。。。。

「だから 僕と付き合ってるわけか」

「付き合ってないよ」

「寝たじゃん。遊びか?」

ワンナイトとは言えないぞ

何度も抱いたじゃん

言わないけどな。 こいつ 危ない奴だから。

「黙れって。 クリス離れもしてるんだから」

「なにそれ?新しい規範でも増えたのか?」

綿のパンツに 指を擦り(なすり)  がりがりと爪を擦る(こする)。

草の汁が落ちないのが もどかしいのか イラついた顔にあからさまに変化する 。

「ないよ そんなもの。この前さ、クリスの恋人に睨まれた。」

「ぴシントー、怒ったの?」

「自分に擦り寄るのはギリOK。だが、クリスは駄目だと。」

知ってるよ。 そんなこと こっちでの基本だ。

「独り占めも甚だしいよね。」

お前だって そうじゃないか 重度のブラコン。

クリス離れも 無理だし、兄離れも無理だ。

せめて、、、、、

「なあ、グリン、、、、、」

Ohmって呼べって 何度も言ってる。

「僕さ、兄さんと一緒に居れないから 他の誰かに依存したいわけじゃないからな…」

そうなのか

1ミリもそんな風に感じたことはないけどな

「ナノンは、ぴーチモンとどうなりたいの?この先の事に限定すると、、、な、、、」

方向性を定めたら、 ウロウロと落ち着かない 瞳孔の焦点は僕だけに向くだろうか…

スウェットの上衣を手で探る。

脱がないでしようって こいつが言うから

ずり下ろしたズボンは 今しがた着衣しているが

熱で火照った 上半身の布は 自ら脱いで 払い除けたもんな....

飛んでいって ドアのノブに引っかかってるよ…

「どこいった....寒いんだけど....」

「質問に答えろよ… 僕と付き合ってもないくせにセックスだけなんて 都合のいい話はないんだよ」

エアコンが効きすぎた部屋

細く開けた 窓から入り込む湿気

「どうにもならないよ。兄は兄だから」

「僕と同等のこと したくならない?」

「その質問には答えられない」

「出た出た、、、、、お得意の圧力だ。」

クリスと取り巻きの悪い癖

モロに受け継いでるもんな

チモンはちょっと違うな

あの人は   厄介だ。

こいつしか 見えないから

ある意味 一番、、、邪悪だ。

「僕は お前と繋がれて 幸せだよ。」

「ウエッ。」

「ナノン、、、、、」

「気持ち悪い事なら 答えない。」

「それでもいいよ。 少なくとも お前が癒されるのなら、今みたいな関係でもいいよ」

なんせ なんの隔たりもない世界の異形だからな。

「グリン、それって 雑誌のインタビューで同じこと言ったな…」

「本心だし。職業柄 嘘と終焉云々だけはきちんとしてなきゃだから」

フィアットが言ってた。背中に羽を持つものは、自分を見失って 燃え堕ちるまで 何があっても天命だからと。

いつだったか、いつの時代のクリスとシントーだったか忘れたけど、、、、、

クリスの呼吸が著しく乱れた時があった。

救われたいのか

改心したい表れか

何なのかわからずに戸惑うクリスに、天が慌てた。

陶器のような肌はヒビが入り、目は赤く燃え上がったと、、、、、漁師兄弟が大袈裟に話したのを聞いた。

大袈裟過ぎるのか定かではなかったが、未来永劫消えない傷を負わせたとも聞いた。

なんのことか 深くは探らなかったが、後に、クリス自ら口にする日が来る 。

ああ、そういう事ね。と落着したと ポンと手を打って笑いあったと も聞いた。

脚色しようが、しまいが、 守秘義務が発生したので   この話はこれで終わった。

ナノンが僕を真名で呼ぶのも 完全あっちよりの思考だからだ。

答えを求める方が間違っているのかもな。


「・・・・・ 僕も お前を嫌いじゃない。あの日、窓辺に降り立った時、お前なら 僕を赦してくれると感じたから…」

がりがりと爪を擦るナノンを抱きしめた。

振り払われなけりゃ、それで良い。

薄らと色づいた草色の指を口に含む。

ベゴニアの葉の汁を舐めとる。

吸い込む息と膨らんだ胸筋

内に窄める太腿を確認し

自分の存在理由に直結させる。

チモンじゃなく、僕と。

そう願うくらい  赦されるだろう?


終。