あきらとゆき 14 | ★wide range★

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タイドラマ 俳優 音楽 日々のこと などなど。 アメ限定小説

「今年の学園祭 お母さんも行くからね!」

 

食券買っちゃったしと楽しそうに、テーブルに夕食を運んでくる。

 

「最後なのねえ 二人とも。 でもまだ 圭ちゃんがいるからお母さん楽しみだわ♪」

 

あと三年 長生きしなくっちゃとキッチンとリビングを行ったり来たり。

 

「そんな年じゃないだろ。 あんまりはしゃがないでよ。」

 

「あきら、、、、、ゆき 風呂長くね?」

 

「けい 見て来いよ。倒れてるかも。」

 

「やだよ! お前見てこい。」

 

敏の裸見れるチャンスなのに 何意識してるんだか。。。。。

 

いつもはしない 箸や皿を並べ始める圭。

 

 

 

 

「ゆき、大丈夫か? なげーから、、、、、」

 

中から くぐもった声が聞こえる。

 

「ん。。。。。もう上がるから、、、、、 あ、あきら・・・・・」

 

「どうした?」

 

大きな声で話すよりは、開けた方が早い。

 

風呂の扉を開けると、湯船に口まで浸かった敏がいる。

 

「開けたぞ。 どうした?」

 

「あきら。。。。。お昼にけいが言ってたこと本当かな?」

 

なんだったか・・・・・

 

ああ あれか・・・・・

 

こいつ あのこと気にして 出れなくなったとか?

 

「冗談だろ? 俺たち週末課題多いんだぜ。襲われねえって!」

 

「ちょっと! あきら そんなことじゃない! 」

 

「何 ムキになってんの? 冗談だよ。」

 

それよりも何か・・・・? 敏は期待してるのか?

 

「そんな キス上手かったの?あいつ」

 

「もう! あきら 僕にそんなこと解るわけないでしょ!」

 

水面をバシャバシャと叩く。

 

そういうの 可愛いって思ってるかもしれないぜ・・・・・。

 

圭の本気がどこまでかは知らないけれど。

 

好きな相手なら、そこそこ大事に行くだろう?

 

「俺が あいつが本気かお前の代わりに試してやろうか?」

 

俺ならできるよと言うと 敏は少し悲しい顔で俺を見る。

 

「あきらは 好きでもない人とそんなことできるの?」

 

好きでもない相手。

 

好きでもない・・・・・

 

俺は、、、、、圭のこと、、、、、

 

 

リビングから 母親の呼ぶ声が聞こえる

 

 

「あ~、 ゆき 眠ってたわ!」

 

 

「眠ってないし・・・・・・」

 

 

「・・・・・方便だ、  それに俺だって好きな奴としかしねえよ。」

 

 

「あきら・・・・・・」

 

「もう上がれ、 先行ってる。」

 

試すなんて な

 

そんなこと 敏が許しても、 圭は怒るに決まってる

 

顔が同じだから いけるかもよなんて 誘惑すれば落ちるようなやつじゃない。

 

圭は純粋に 敏のことを好きなはずだ。

 

 

リビングに戻ると、圭は、ダイニングではなく、ソファに座っていた。

 

「飯 食わないのか?」

 

「ゆき 待ってる。」

 

異変を察するのは 長年一緒にいた 圭も同じ。

 

敏の変化を自分なりに 考えている

 

先駆者としていうよ

 

俺が、圭を好きでも そうじゃなくても

 

大事な兄弟だからな。

 

 

「がっつくなよ。」

 

「夕飯か? ゆきをか?」

 

圭は、 ふんぞり返って 俺を見上げる。

 

真面目な顔で。

 

 

「・・・・・両方だよ。」