1月9日はMRIの検査です。
心臓の血管が90歳並みのボロボロと言うことは頸動脈や脳の血管もヤバイのではないかと、昨日、脳外科の診察を受け、本日MRIの検査を受けることとなりました。
狭いところに入って、うるさい機械ですね。
ちなみにMRIを小さくした化学構造式を決定する機械がNMR。
もう30年前になりますが、海藻資源研究というところで新規抗酸化物質の研究をしている時にバリアン270MHz?のNMRを購入して使ってました。
とても高価な機械であり、維持費がかなりかかります。しかも使わなくてもお金がかかるので、研究員が多くいてガンガン使わないと、コスパが悪い機械です。
何にお金がかかるかというと、液体ヘリウムです。
MRIもNMRも非常に強い磁場を発生させるため超電導磁石を使用します。
昔、常温超電導の実験が流行っていましたが、まだまだそのようなものは存在しないため、液体ヘリウムの温度まで冷やす必要があります。
その温度が-269℃(約4K)
この温度になると電気抵抗がゼロになり強い電流を流すことができ、磁場も強くなります。
しかしながら、液体ヘリウムは保温ビンに入れていても蒸発します。したがってなるべく蒸発しないように、その周りを液体窒素-196℃(77K)で冷やします。
液体窒素の使用量の方が多いのですが、液体ヘリウムは2000円/Lして、年間120L使うので、液体窒素(500円/L)と合わせて40万円ぐらいかかったと思います。
使わなくてもお金がかかるので、親会社の機嫌のわるくなる測定機器でした。(ー ー;)
ちなみにその時の研究の特許です。
https://astamuse.com/ja/published/JP/No/1995082554
それをスケールアップしたMRIはその何十、何百倍もの維持費がかかると思います。
診察代が高いのもわかります。