もう10年はやってるかもしれないが、その間色々な自分なりの試行錯誤があった。
ブログも始めてみたので、反論・アドバイスがある方はコメントいただけると自己研鑽にもつながるかと思うので幸いです。
僕のスレッド・コーティング剤はACCELのエポキシ・クリアVR+である。正直、これがベストかどうかはわからないが、僕の購入手段の中で安定供給されるのが一番のメリットだ。
使いたい時に使えないツールは道具の中に入らない。
![DVC00424.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20130406/02/mondsichel-bm/a0/1b/j/t02200165_0800060012489661967.jpg?caw=800)
で、これに付属する小さいカップにA液を2目盛り、B液を1目盛り入れて、過去のブログによるリューターで撹拌している。
少量過ぎる撹拌は硬化不良を招くとの意見も多いが、僕はこの方法で硬化しなかったことはない。
少量でも目視レベルの精度でも、表面張力も考えてキッチリ目盛りを読み取れば大丈夫なものは大丈夫なのだ。
1回目のコーティングでは、上記の混合液に対して、スポイトで4滴の薄め液を入れている。
![DVC00425.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20130406/02/mondsichel-bm/74/14/j/t02200165_0800060012489670325.jpg?caw=800)
1回目はスレッドに浸透させるのが目的なので、より粘度を下げる必要があるからだ。
![DVC00421.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20130406/02/mondsichel-bm/72/63/j/t02200165_0800060012489661974.jpg?caw=800)
1回目のコーティングが終わった状態。糸目は完全に残っているが、ここで剥がしても下糸まで浸透しているのでOK。
ちなみに、薄め液を4滴にしているのは経験上。2滴では変化がないし、6滴・8滴では当日の湿度や温度によっては数日硬化しないから。
2回目からは同量の混合で薄め液は入れないでコーティングする。
![DVC00422.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20130406/02/mondsichel-bm/0c/c3/j/t02200165_0800060012489662749.jpg?caw=800)
2回目が終わった状態。糸目はほぼ消えるが、若干残っている程度。
2回目が硬化した後、端糸の出っ張りとかをデザイン・カッターで切除して3回目のコーティングで完了である。
3回ボッテリと単純にコーティングすると、メーカー製のロッドと違って樽型・洋梨型のいかにも素人なコーティングになる。
これの打破が一番最初の壁となるが、僕のコツは3つある。
一つは、簡易ダブルラップすること。
ブランクに単純にスレッド巻きすると、ブランクとの厚みの差が少なくて、メーカー製みたいに厚みのある、ブランクに平行なコーティングは難しい。
ちなみに、モッチリとした厚みのあるコーティングはルアーロッド独特の世界で、例えばバンブーのフライロッドの世界では糸目が残るような薄いコーティングが綺麗と言われるらしい。
僕は、「横に並んだ釣り人に気付かれない」レベルの純正感を出すことに喜びを感じるので、ルアーロッドらしいコーティングを目指すから、これでいいんですが。
2つ目は、温めたらエポキシは粘度が下がってタレるけど、最終コーティング以外では余分を強制的に削ぐ。
![DVC00423.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20130406/02/mondsichel-bm/17/24/j/t02200165_0800060012489662757.jpg?caw=800)
僕は2液のエポキシ・ボンドに付属する撹拌棒を使って、これを筆を当てるように余分を削いでます。
3つ目は、1回目・2回目・3回目で、コーティングを開始する位置をティップ側→バット側、バット側→ティップ側と交互にすること。
特に薄め液を入れない原液状態のエポキシは、ロングロッドのコーティングをする時、最初のガイドと最後のガイドで粘度に変化が出ることを平均化するため。
以外と、常にバット側からコーティングしていると、粘度の上がった状態で常にコーティングティップ側はすぐに樽状になったりするのだ。
後は、エポキシの気泡抜きでガス・ライターを使うのは絶対アウト。
気泡を消すため炙れば炙るほど、硬化した後磨りガラスのように曇ります。