見終わって拍手したくなる感じの気持ちいい映画。一直線にストーリーが盛り上がるというよりは、大勢の人物たちをきちんと描いていって、ラブリーなラストを迎えるタイプの。

ビル・ナイがサンドイッチを三角に切ってるシーンがかわいくて優しい。パンとバラの歌もいい。ウェールズらしい歌のパワーを感じた。
彼女と彼女のキスシーン、ダンの演説、本屋カップルが集会に向かうバスを見送る朝の姿が印象深い。ベストシーンは病院の中庭での二人。

クローゼットな主人公ロンと議員になった女性、ついにダンスが身に付いた炭鉱の凸凹コンビ、菜食主義のレズビアンと仲良しになったレディを特に応援してしまった。あと目がきれいなマイクとその彼氏もかわいかった。

可愛いといえばやたらと可愛いジェフ。少女のお気に入り、おしゃれでセンスのいい美しい王子様。どことなくボウイっぽい。特にモデルというわけではなさそうだけど、英国&世界のゲイライツの歴史で、ボウイの知性と美貌が果たした役割は想像以上に大きいんじゃなかろうかと思いつつ彼を見た。

このジェフが綺麗だもんで検索したら、意外な一族の一員で、叔父のジェームズ・フォックスは何作か観たけど顔立ちはあんまり似ていない。


実話ってことも含め一番この物語で感動したのは、偉大な変革は崇高な志じゃないところからも生まれるっていう部分。
人と人とが手を繋ぐ理由は、性的な欲求かもしれないし、打算かもしれないし、野心とか、若い勢いだけかもしれないけど、そういうものの方が、完璧に練られた理想よりきっと多くのケースで地獄で苦しむ人間を救ってきたに違いないと思った。


期待して見た千原ジュニアの初アフリカ旅がすごくよかった。
だいぶ前にスペインに行くっていう番組があって、楽しみに見たらたいへん大人しい仕上がりで。今回なんで全然違ったかって、やっぱせいじさんが一緒だからに尽きるような(笑)。兄弟の、二人おじいさんになるまでこの関係はこのまんまだろうなっていうあり方がなかなか感動的だった。せいじさんは兄と言うより父っぽいかも。

モロッコ到着初日はカサブランカ周辺観光。現地のひとにつれ回されたり写真とったり楽しそうだけど、若干ボられ気味(笑)。ご本人気づいてるようで、スタジオで見てるせいじに怒られるーといいつつ。
羊の脳に引きまくりつつ、サボテンの実を警戒しつつ、ちゃんと食べるジュニアさん。サボテンは美味しくて、キウイとドラゴンフルーツの間みたい?気になった。

その夜ジュニアさんには知らせずせいじさん合流。観てるだけなのになんか安心した、弟頼りないから助けてやって!って気分で。

ホテルの部屋で寝込みを襲われたのに、せいじさんの出現自体にはさほどビックリしてないように見えるジュニアさんにビックリ。眠いだけか?あと、ミステリーの書き方、みたいなぶ厚い赤い本がトランクにつまってていい感じ。

翌朝から本格的に日本人探し開始で、長くて馴染みのない現地の村名を頼りに聞き込み調査。

その節々で、人に関わるっていうコマを進めていくのはいつも兄。ジュニアさんは不安げに目をさまよわせること数回。
最終的にホームステイさせてくれることになる、乗り合いタクシーに同乗した青年が、なにかお礼をって言ったとき、そんなんいいよ、大丈夫。って優しく断る弟と、何してくれんの?って話を進める兄の強烈なコントラストよ。

たどり着いたゴール地点では、超勢いのあるかっこいい女性にかっこいい話を聞いて(後ろに座った旦那さんのおとうさんの存在感がいい)、お別れに意外にもおいしいというセージティーをごちそうになって、帰国の途へ。

ジュニアさんも最近はニコニコと下世話な番組に馴染んでおられたりしてさ、舞台なんかのあの空気、強い緊張感とか人間の寂しさとかをたちどころに理解させる、繊細な才能に惚れ込んだファンにはアレな感じもあるんだけど、本質はいくらたっても変わらないんだなあと思えた番組。
適当な調子のよさとか、意地悪な発想がないし、きれいなものとか良いものを面白さだって信じるような、けっこう病的なピュアネス(笑)がいいんだな。いいもの見た。またどっかスペシャルで出かけて欲しい、兄弟で。
◎大人のKISS英語
山Pの英語番組。うららかな屋上でcups、シュール。
練習練習のあと最後は音楽にあわせて収録。山Pは意外と歌がうまい。
終始英語が??なジュニアさんにどうにかこうにか通訳する穏やかな山下くんと、人見知り本領発揮のジュニアさん、明るく普通のかわいいお姉さん四人の取り合わせがテレビ番組っぽくなくておもしろかった。

◎クイズ!?正解は出さないで
大喜利クイズショー。指名制だから解答者はモルモット。今田さん教頭先生、上手。冒頭の席決め、前列左2席が重要、からの芸人各自の席選択、からの客席と仲間のリアクションが俗っぽい好奇心においしい。
追い詰められての一閃が身上のジュニアさんらしさもあったし、無駄に豪華でおもしろかったけど、大勢で一体になって大笑いの奔流に導くぞっていう意味ならもっと成功してたキリウリっていう番組を思い出した。あれは発想におおってなったし面白かった。あれの場合一人一人に克己心を求めてたのが清潔で気持ちがよかった。

◎ケータイ大喜利
タブレットのCG 映像を熱心に指さすピンクの衣装のジュニアさん。新幹線のいい声からはじまって、地方局の新人アナウンサーが主役に。ノーパンでブラ、ガードル着用でバラの刺青、そんな秘密の数々はグレーゾンのまま、ニヤニヤがとまらない武本アナウンサー、信用ないなあ、の回答でしめたラストがあっぱれ。

◎ざっくりハイタッチ
ゲートボール、多分4回目。今回はゲートボールチームが元気で一緒に遊んでる感が強い。のどか。でもエロ質問は続くとつらい。ゲーム的に足を引っ張ったジュニアさんにお仕置き。大谷マネージャーの美しいビンタすばらしい。
雑誌に連載されてたコラムの総集編。
話題的には半分くらいどうでもいい。けど楽しかった。

こういう落ち着いて書かれた文章をみると、
弟のジュニアさんはまず優しい。ちょっと脆い。知性で覆いきれてない社会に対するぎこちなさがある。
お兄ちゃんは賢者の眼差しと、人としての強さを感じる。
千原兄弟はまずせいじさんがいて、ジュニアさんがそこで息をしてるんだなと。

一問一答の、取材は別々です、と断りをいれたくなるシンクロ率が一番面白かったかも。
40歳ライブのエンディングといい、兄弟のつながりが他にない奇妙な形をしてるのがかいまみえる時、このふたりは魅力的。
戦争を巨大でシリアスなピリオドとしてしか描けなくなってから戦争映画はただの娯楽映画になったと思いつつ、もともとイギリスの児童文学らしいとか、カーティスが脚本ということでレッツ観賞。カーティスが好き。

おそろしい数の馬を殺したことが誰にどう関係ないのか、誰がどう償うのかと、ジョーイを買った軍人の最後の表情が印象的。

英軍パートで窓から漏れいる光を設計した人に拍手。
二時間のなかで飛び抜けて美しかった
気づけば新譜を無条件で買う唯一の音楽になったスピッツ

小さな生き物は、特に歌いだし、声がいい。なんか、クレーの忘れっぽい天使みたいな曲だと思った。それから、ランプ、サビのとこで本気で涙が出た。闇の真ん中にぼうっと光る橙色のあかりと、優しい人の輪郭が浮かんでくる。
scatはリズムがかっこいい。スピッツのリズムは、鋭利な時も一拍ごとにトン、って着地する感じが小気味よし。
オパビニアはうっかり画像検索をして叫んだ。草野マサムネをなめてるといたい目に遭う。曲は明るいし可愛い。いちばん鼻唄で歌う。
スワンは何度か聞いているうちに捕まった。怖いくらい優しい。心配なくらい繊細だし、この世あの世の境界もないような優しさ。耳をすませば、隣のギターが同じくらいの繊細さで、横をとことこと歩いてる。その寄り添いかたにまた感動する。
ちょっと焦るほど優しくて哀しいスワンのあと、すぐに潮騒ちゃん。曲目だけ見たときには大丈夫かと思いつつ楽しみだった潮騒ちゃん。前置きのじゃっじゃーん!がダサさぎりぎりの愛嬌をふりまいてる。
スワンとあわせて、なんだって忘れたり思い出したりできる人間の性質を思った。
僕はきっと~は好きすぎて語れない。エスペランサみたいな曲ばっかのミニアルバム欲しい。

震災のあと、まだ新譜の気配もないころ、ネットであかりちゃんっていう曲の歌詞を見た。そのときに、これは深刻かもしれないと思った。でも結局スピッツはだいたいは治して、いつものペースで帰ってきた。このアルバムがうっすら纏ううつろな光は、その傷痕なのかなと思う。でもそのせいで、再生のイメージがあってこの小さな生き物がたくましい。
草野マサムネにはずっと前から、古い芸術家が持ってたような神秘性がかすかにある。
すばらしい51分だと思う。

小さな生き物/スピッツ

¥3,059
Amazon.co.jp

タイトルで大損してると思う。江口のり子もARATAも、生々しいのに空虚で綺麗なこの映画の雰囲気にすごくあってる。感じが悪くてだるそうな役者の彼氏もぴったり。
繰り返しかけていても気分がいい映画。音楽が特別素晴らしい。

母親が上がり込むシーンのイレギュラーなエネルギーと、同僚女子を心底嫌そうに語る真島が印象的。真島の不機嫌と冷たさにドキッとする。セリフとは言え、俳優ARATAがどうしてああも穏やかで、地に足がついた優しさを感じさせるのか覗ける気がする。

それにしても甲斐田監督に誰かたくさんお金を出してくれたらいいのに。

あと、メイキングのARATAがフィクションより美しい不思議。
お話としてはあれになってきた6話
最終的に日向が朝比奈の情報流出を世間から庇い切って終わってくれまいか
主人公の純粋さが、大人にならなきゃ生きていけない人の葛藤よりすばらしい的な展開はノーセンキューです
素直な好意より、海千山千の精神が苦しみ抜いて選んだ正義によっぽど価値があると思うわけで

対真琴で色んな顔をみせた朝比奈さん、素直でかわいらしい子を相手に、からかってたのしむ→日向との関係に口を出されたら自分と日向の特別さを誇示してみる→それにピュアに反応されてあしもとが揺らぐ
のあたりは楽しかった。

他にも日向に説教したあと一人になってほくそ笑んだり、わかりやすく多面的なんだけど、どれも嘘じゃない感じが朝比奈のかわいそうなとこに見える

その場を繕うだけの優しさも、見下せる人間を馬鹿にするのもありふれた感情なのに、こういう人物像が劇ではいつだって悪役なのは面白い。

井浦新がやってることもあってどうしても朝比奈の心情を追いかけてしまうけど、ふと日向の気持ちになると、朝比奈の色々が露見した場合、重たい愛にたじろぎそうでかわいそう。
日向、近頃カリスマに不可欠な見苦しさがなくなって天才の好漢になりつつあるので、ますます。

あと、短時間で相当のピンチに陥れられた挙句、いつも全部自力でどうにかしてる燿子が可愛くなってきた。
来週兄をどうするか気になる
日向と朝比奈さんの愛憎劇が加速して、綾野剛まで参入、かわいい若者たちの三角関係をふっとばすインパクトの五話。
燿子のやってることもなかなかなんだけど、兄が自分の骨くだいてケタケタ笑ったりしてるので全然いい子、大丈夫な子。

かえすがえすも、あの「失望した」だけは言っちゃあいけなかった、日向。
朝比奈さん、計画的なようで行き当たりばったりな行動……どうも、反旗とか裏切りとかの言葉がしっくりこないのは、ああなんかやんなっちゃったなあ、おまえが俺を傷つけたように、俺もお前を傷つけられることを思い知れよ
みたいなあたりを一番強く感じるから?

で、この、欲しかったものを失った傷に捕まってしまう哀しい人間の性は、井浦新にハマると作品全体をそっちに引きずるパワーを発揮するので、果たして真夏の恋っていう柱が持ちこたえられるのか。
ラストあたりの遠野、朝比奈怒濤の回想シーンはおお!?って楽しかった。びっくりした。
そのシーンのスタート、遠野が、ガムをパチン!てするとこから、最後朝比奈の手をとってガムあげるとこがすごくいい。


にしても朝比奈が足を砕く前のウダウダするとこのなまなましさがおそろしいです井浦新。
冷徹に生きてきたが、天真爛漫な女の情に触れて心が生まれる男、がギアとジュリアロバーツパターンだとしたら、朝比奈さんはギアのげすな親友ポストなんですが、日向朝比奈の関係を結構ちゃんとやってくれそうなので色々大丈夫でありますように


潮流をさぐり、驚きをちりばめて、CMと溶け合える映像作品にはなんだか圧倒される

個人的には、世間からもろ手を上げて歓迎される場所にはいない人が、必死で叫ぶ言葉に耳をそばだて、共感して、その人に力一杯尽くす、そんなかんじの仕事場にいるときの井浦新が好きです

でも朝比奈兄弟が玄関でぱったり、とかなんだかんだ千尋じゃなくて真琴を迎えに来ちゃう日向は可愛い

次週はスオウさんが出る。
しかも朝比奈さんが痛……血が……!

結局超楽しみ