見終わって拍手したくなる感じの気持ちいい映画。一直線にストーリーが盛り上がるというよりは、大勢の人物たちをきちんと描いていって、ラブリーなラストを迎えるタイプの。
ビル・ナイがサンドイッチを三角に切ってるシーンがかわいくて優しい。パンとバラの歌もいい。ウェールズらしい歌のパワーを感じた。
彼女と彼女のキスシーン、ダンの演説、本屋カップルが集会に向かうバスを見送る朝の姿が印象深い。ベストシーンは病院の中庭での二人。
クローゼットな主人公ロンと議員になった女性、ついにダンスが身に付いた炭鉱の凸凹コンビ、菜食主義のレズビアンと仲良しになったレディを特に応援してしまった。あと目がきれいなマイクとその彼氏もかわいかった。
可愛いといえばやたらと可愛いジェフ。少女のお気に入り、おしゃれでセンスのいい美しい王子様。どことなくボウイっぽい。特にモデルというわけではなさそうだけど、英国&世界のゲイライツの歴史で、ボウイの知性と美貌が果たした役割は想像以上に大きいんじゃなかろうかと思いつつ彼を見た。
このジェフが綺麗だもんで検索したら、意外な一族の一員で、叔父のジェームズ・フォックスは何作か観たけど顔立ちはあんまり似ていない。
実話ってことも含め一番この物語で感動したのは、偉大な変革は崇高な志じゃないところからも生まれるっていう部分。
人と人とが手を繋ぐ理由は、性的な欲求かもしれないし、打算かもしれないし、野心とか、若い勢いだけかもしれないけど、そういうものの方が、完璧に練られた理想よりきっと多くのケースで地獄で苦しむ人間を救ってきたに違いないと思った。
