お腹を下しやすい人には真水はよくないというイメージがある人も多いとは思いますが、下痢するからと怖がって真水を飲まず、生野菜なども制限するというのはやりすぎだと主張するお医者様がいます(甲田療法で有名な甲田医師)。

 真水や生野菜で下痢をしてしまうのは、宿便(長期間に渡って腸壁にこびりついて堆積した便)を出そうとする自然の力であって、逆にこれを抑えてしまうと下痢はよくならないというのです。

 水分補給にお茶はコーヒーを飲む人もいると思いますが、お茶はコーヒーにはカフェインが含まれていて神経を興奮させるので、胃への刺激も大きなものとなります。また、真水のなかには酸素が含まれていますが、お湯にして飲むと体のなかで冷えて体内の酸素を奪ってしまいます。
 また、天然水の中に含まれているイオン化したカルシウムも、煮沸すると失われてしまいます。

 飲み水の温度は体温の半分、だいたい18℃程度が適当と言えるでしょう。
 冷蔵庫に入れてしまうと5℃くらいまで下がってしまうので、これも冷えすぎです。熱すぎず、冷たすぎず、常温の水を、なるべく浄水器を通した水、あるいは天然水として、空腹時に飲用するのが正しい水健康法の行い方と言えるでしょう。

 ところで、体の中の消化管にある水はどのように吸収されるのでしょうか。
 普段、意識して水を飲まない人でも、一日に1.5リットル程度は水分を経口摂取しています。これに唾液・胃液・腸液が加わって、消化管のなかには常に10リットル程度の水がはいっていることになります。その8割は小腸で吸収され、未消化物が大腸に送られて便になるときに、同時に残りの2割がついていきます。

 健康な人なら、大腸で残りもすべて吸収されて、未消化物は便となります。しかし、大腸で水分がうまく吸収されないままになってしまうと、下痢をしてしまうことになります。ただし、経口摂取で得た水の量と下痢になる・ならないは別物です。
 健康であれば、水を多く摂取しても、小腸でうまく吸収されて尿として排出されるので、下痢にならないで済むのです。他の要因を探してみましょう。

$おいしい天然水で健康になろう!

完全非加熱アルカリ天然水「アルカリ人」についてはこちらへ
 20歳以上の一般的な日本人の場合、一日に要求される水分の量は、体重1kgにつき50ミリリットルとされています。つまり、体重50kgの人で、2.5リットル。このうち、約1リットルは食事の中に含有される水分として受け取ることができます。

 また、体の中でエネルギーが生成されるときにも、多少の水が生じます。差し引きだいたい1リットル程度が一日に必要とされる最低限の量となります。

 食事中は水を飲まないほうが良いです。
 食事中に水を飲むと、胃液が薄まってしまい、食べた食事を満足に消化できなくなる可能性があるのです。また、水分をとるだけでなく、最適な量の塩分をしっかりと摂るということの大事です。スポーツやサウナなどで発汗したあと30分以内には、何らかの塩分を補給したほうが健康的です。
 胃液の成分には塩分が使用されているので、塩分を摂らないと胃液の成分が弱くなってしまい、胃の中に菌が侵入しても死にません。O‐157や腸炎ビブリオなど、食中毒にかかってしまう可能性もあります。
 塩分を減らすと、水分も摂取しにくくなります。あまり減塩しすぎると、夏バテしてしまいます。

 水を飲む頻度に関しては、理想は30分おきとなります。それが不可能な場合は、一合の水をいちにちに10回程度飲むことを目標としましょう。

 運動中に水分を補給すると、疲労感が増すと信じられていた時代もありましたが、現在は発汗して失った水分はすぐに補給するのが常識となっています。運動をしなくても、睡眠中だけで約300ミリリットルを失っています。下痢や嘔吐のあとにも、できるだけ早く水分を補給する必要があります。この場合は、体が求めるだけ(感覚で飲みたいだけ)飲んでも良いそうです。

 また、体にとっての刺激物や、嗜好品等を嗜んだあとは、多めに水を飲んでおくというのも、健康に役立つ部分です。お酒一合につき水10合を10時間以内、甘いお菓子を食べたあとも7時間以内に多めの水を摂取しておけば、体内物質のバランスがとれます。

 アルコールは肝臓で分解されるときにアセトアルデヒドという毒性のある物質が生成され、悪酔いや二日酔いの原因となってしまうことがあります。砂糖は体の中で分解されてエネルギーになる途中で、体内のカルシウムを勝手に消費してしまいます。アルコールや糖分が体内で分解される時間帯をみはからって水分を補給しておけば、これらの健康被害を防ぐことができます。
 また、水の温度はキンキンに冷えたものより、体温の半分程度(18℃程度)の温度にしておいたほうが無難です。

$おいしい天然水で健康になろう!

完全非加熱アルカリ天然水「アルカリ人」についてはこちらへ

 最近では西洋の医学的見地からも、夜寝る前に水分を摂らないと血液が知らない間に濃くなって、脳梗塞を起こす心配があるとされてきています。血液が濃くなると、血液の流れが悪くなり、血栓ができやすくなって、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な障害が発生、場合によっては死亡に至ることになります。

 血液の流れが悪くなると、血管が詰まりやすくなるので、血管の老化も進んでいきます。血管が老化するということは、体も老化するということです。あまり飲めない人であっても、一日に1リットル以上は飲んだ方が良いそうです。

 前のエントリーでも紹介した「エコノミークラス症候群」というものは、下半身の血流が悪くなり、脚に血栓ができた場合、それが剥離して心臓へ戻っていってしまい、それが今度は肺にひっかかってしまったもの。これを予防するには、単純ですが、水分を摂って血液が固まりにくいようにすることです。

 ちなみに、何らかの理由で痛み止めの薬(ボルタレン、ロキソニンなど)を飲んでいる人は、通常の人に比べて血栓ができやすいそうです。実は、人間の体にはもともと血栓ができないようにするための成分「プロスタグランジン」が存在しているのですが、痛み止めの薬の成分は、このプロスタグランジンの働きを抑える効果がある。
 故に、痛み止めを飲んでいる人は血栓ができやすいという傾向があるわけです。
 もちろん、これを予防するためにはともかく水分補給を頻繁にすることです。どんな薬品でも、体にいれた以上は何らかの副作用を及ぼす可能性があるわけですから、薬を飲んだ時は水分補給を頻繁にしたほうが安心です。

 ついでに言えば、水をたくさん飲めば便通がよくなるので、体が冷えにくくなって病気をよせつけない体になるともされています。

 血液中の尿酸値が上昇している人にも、水分補給が必要。尿酸値が限度を超え、関節や腎臓に付着すると、痛風と呼ばれる激烈な痛みを伴う病気になります。尿酸はもともと水分に溶けにくい性質を持ってはいますが、ほんの少しずつでも水分に溶けてもいます。
 そして結果的に溶け残ったものだけが、痛風の原因となって悪さをするのです。いずれにしても水分補給で予防することは有効な手段です。

完全非加熱アルカリ天然水「アルカリ人」についてはこちらへ

$おいしい天然水で健康になろう!