水分補給のパターン

●起床直後

寝ている間に汗をかくために、寝起きは誰でも体内の水分が不足しています。自覚的に起床直後、すぐに水分補給を心がけましょう。

●高熱発症

風邪をひいて高熱が出ると、誰でも大量に汗をかきます。冷やして熱を下げるだけでなく、水分を補給しましょう。

●ストレス

血液中にはストレスホルモンが存在します。精神的な圧迫を受けると増殖します。通常の二倍以上にホルモンが増加すると、体に様々な変調が起こってきます。そうなる前に、血液を希釈しましょう。そのためには水分補給。

●入浴時

熱いお湯に浸かると血圧が高くなることが多いので、発汗で体の中の水が足りなくなります。水の補給はこんな場面でも欠かせません。

●タバコ

ニコチンには高い利尿作用があります。放っておくと、気づかないうちに脱水症状になってしまうこともあります。タバコの量を減らすのも大事ですが、まずは水分補給からスタートしてみるのも、健康への第一歩でしょう。

●お酒を飲んだ時

アルコールは適量に押さえればストレス解消に有効で、「百薬の長」ともなりえますが、同時に血中のアルコール濃度があまり高くなりすぎると、肝臓を中心として体に負担がかかることになります。血液の成分を薄めるために、お酒の前後の水分補給は重要です。

●長距離の飛行機搭乗

長時間飛行機に乗っていると、まれにエコノミークラス症候群に羅患する人がいます。毛細血管に血栓ができて、ひどい場合には死に至ることもあります。水分で血液の濃度を希釈することで、多少なりともリスクを低減することができるとされています。


～まとめ～

汗は体温を調節するために出るもので、体内の水分の量を調節する役割をになっている訳ではありません。汗をかいたあとはすぐに水分補給をするのが大切になってきます。タバコやアルコールなど、嗜好品によって体にストレスを与えたときや、利尿作用で水分が排出されやすくなっているときも、自分の意思で水分補給を行う必要があります。真水には血中の毒性のある目に見えない物質を、自動的に体外に出す働きもあるのです。

普段健康的な生活を送っているように見える人でも、小さな血栓程度なら毎日のように体のどこかでできているものです。水分を適切に補充してさえいれば、そうした血栓がもたらすリスクを低減することができます。



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様々な病気と水分補給の関係性

　高血圧や糖尿病・肥満などのいわゆる「生活習慣病」が恐ろしいのは、ガンや心筋梗塞・脳梗塞などの重大な病気の起因となり、最終的には命に関わるからです。これらの病気を予防するには、血管の健康がかかせません。
　血液がドロドロになって血管の中で詰まったり、血栓を作ってしまったら、血管そのものもボロボロになってしまいます。

　血液がドロドロになると、血液の成分がお互いにくついてしまい、流れが滞ってしまいます。途中途中で詰まってしまい、血管を傷つけたりすることもあります。こうした現象は静脈や動脈に限らず、全身の毛細血管にも頻発する可能性があります。

●脳血栓
高血圧や動脈硬化が原因で、脳の動脈に血栓ができると、その血管の先にある脳細胞が酸素供給を受けることができなくなり、次々と死んでいきます。

●心筋梗塞
高血圧・高脂血・タバコなどが原因で、心臓への血液の流入が悪化すると、心臓の筋肉が壊死してしまう。

●高血圧
血圧が高い状態のまま放置しておくと、血管が厚く硬くなっていき、血栓・梗塞・動脈硬化となる。

●糖尿病
肥満等で血液の糖が濃くなりすぎてしまう病気。重症な人は、人為的にインスリンを注射しなければ生存できなくなる。

●末端血栓
血小板が固まりやすくなると、血栓が末端にできるようになる。サッカー元日本代表の高原が羅患したことでも知られる「エコノミークラス症候群」と呼ばれるものも、この末端血栓が原因だ。

　日本人の死因の上位を占めるガンなどは、ドロドロした血液が引き起こす生活習慣病と密接に結びついています。タバコやお酒、運動不足など、普段から変えようと思ってもなかなか踏み出せない生活習慣。
　それがあなたの血液をどろどろにして血管を老いさせ、最後にはあなたの健康、ひいては命を奪ってしまうのだ。

　こんなことにならないように、つねに血液をサラサラに保つことが必要だ。
　そのためにはなんといっても水分補給が入口として最適。そのほかの生活週間の改善の端緒として、何よりも有効な習慣だ。




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芸能人の水分補給

　スーパーモデルがブームだった時期、モデルたちが「エビアン」を始めとするミネラル・ウォーターを常に持ち歩いていることが話題になりました。運動と水分補給を心がければ、新陳代謝が活発化するので、血中の脂質も減ります。結果としてニキビが減り、お肌もきれいになります。また、顔が赤くなりにくくなったと報告する人もいます（女優の矢沢心さんなど）。

　血液がサラサラになれば、結構も促進され、水は美容にもいい効果をもたらすことになるようです。肌のトラブルと貧血、女性の抱える大きな悩みを解決するのは、意外にも身近な「水」の効果だったのです。

　運動をして体温を上昇させ、適度に汗をかくのは新陳代謝の活性化に重要なことです。
　いっぽうで、運動前後に２００cc程度の水を摂取することは不可欠です。水を体外に出したら、すぐに補給が原則です。シャワーで素早く汗を流すだけの入浴より、浴槽にしっかりつかったほうがいいというのも、そうした原理によるものです。

　たっぷり汗をかいて、たっぷりと水分を補給する。
　つねに新鮮な水分を体の中に行き渡らせることで、健康な毎日を送ることができます。




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