​「三陸の海」を巡る旅

久しぶりの投稿です。

今回は、先週行った岩手県三陸の旅を報告することにします。

主な目的は、私が愛読している作家吉村昭さんの作品の舞台を巡ること、また度々、吉村昭さんがご家族で訪れていた田野畑村に行きたいという思いからでした。

「三陸の海」のネーミングは吉村昭さんの奥様、津村節子さんの小説のタイトルからお借りしました。この「三陸の海」という著書は、もちろん夫である吉村昭さんの思い出に触れる内容です。



三陸には、東日本大震災の半年前に一度訪れて以来となります。震災復興がどのように進んでいるのかも関心を寄せるところです。

東京から新幹線で盛岡まで来て、そこからレンタカーで宮古に向かいました。


ちょうど、東北地方に豪雨災害があった時期だったので、どうなるかと思いながらの出発でした。



宮古の浄土ヶ浜に着いた途端、それまで降っていた雨も一時止み、傘をたたんで記念撮影しましたが、やはり浄土ヶ浜は晴が似合います。でも、とても綺麗でしたよ。


宮古に行った理由の一つは、吉村昭の小説「幕府軍艦回天始末」の舞台だからです。

宮古湾に新政府軍が軍艦を集結させていたので、巻き返しを図るため、旧幕府軍の土方歳三らが新政府軍の新鋭艦「甲鉄」を分捕る作戦に出るのです。しかし、作戦は失敗し、函館に戻ることに。その記念の石碑がこの浄土ヶ浜にあるのです。

帰ってからyahooニュースで偶然見たのですが、翌日この付近で熊が観光客を襲ったのを知りました。


この写真は、田老村にある震災遺跡の元観光ホテルです。2階まで骨組みを残して全て流されてしまいました。



この写真は、沿岸にある物凄い防潮堤からホテル周辺を撮ったものです。あの日が蘇りました。


田老村の名所の一つ三王岩です。この高台に先ほど被災したホテルが移転し、再出発をしています。


この写真は、龍泉洞の出口のところです。幻想的な雰囲気が伝わる一枚です。肝心の龍泉洞の景色は写真で残せませんでした。動画はバッチリです。


この場所も吉村昭さんが復活を遂げる契機となる小説「星への旅」の舞台となった鵜の巣断崖です。

三陸特有のリアス式の海岸線に感動しました。


鵜の巣断崖に吉村昭さんの記念の石碑があります。

小説では青年達がこの地で集団自殺をするという設定で使われているので、村としても複雑な思いだったのではと思ったりします。


田野畑村の羅賀というところにある明治、昭和、平成と3回にわたる大津波の被災の鎮魂碑や詩碑があります。


ホテル羅賀荘の部屋から翌日の早朝に撮った写真です。


ホテル羅賀荘は吉村昭さんご家族が毎年訪れた場所で、一度来てみたいと思っていたところです。


3日目は好天に恵まれました。田野畑村の一番の名所、北山崎からの断崖の景色です。本当はこの下にある第二展望台に行って迫力ある写真を撮りたかったのですが、「熊出没危険」の文字に足が前に出ず、退散となりました。

これも吉村昭さんの代表作「羆嵐」を読んだことによる心因が原因なので止むを得ません。


ということで、島越から出ている北山崎クルーズに乗って、海上から200メートルの断崖美を楽しむことにしました。


盛岡から東京へは秋田新幹線を予約していたので、心配でJR東日本に問い合わせたところ、盛岡から秋田間は引き続き不通でしたが、盛岡から東京へは問題ないことが分かり、無事帰りの新幹線でお弁当を食べながら余韻に浸って帰ることができました。

今回も動画をYouTubeにアップしましたので、よろしければご覧ください。今回は12分程度です。

北山崎クルーズの雄大な景色がとても印象的な作品となっています。

https://youtu.be/pWBhF0R52UM