朝ドラ「ちむどんどん」の舞台、鶴見潮田を歩く

 昨年、ハマったドラマといえば、NHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」、そして、昨年12月に最終回を迎えたフジテレビ木曜10時の「silent」、我が家のご近所の横浜鶴見が舞台のNHK朝ドラ「ちむどんどん」でした。皆さんはご覧になりましたか?

 

 今日は、「ちむどんどん」の舞台となった鶴見潮田界隈に初詣を兼ねて歩いたので久しぶりに記事にしました。今回の写真はスマホです。

 

 

 「ちむどんどん」を観ていない方もいるので、簡単にあらすじを言いますと、昨年、本土復帰50年を迎えた沖縄にスポットを当てて、ふるさと沖縄の料理に夢をかけたヒロインと、支え合う兄弟たちの50年の歩みを見つめる家族の物語なんですが、そのヒロインが住んでいたのが、沖縄の人たちが集住している「鶴見潮田」というセッティングなのです。でも、ドラマの舞台であって、実際にロケが行われた場所はそんなににはなくて、大抵はスタジオのセットでしたね。

 

 今回ご紹介する場所は、自宅から3キロほど離れた「潮田神社」「東漸寺」「仲通商店街」です。

最初に向かったのは、初詣ということで「潮田神社」。この神社は大正9年にできた神社で、昔からある御嶽社と杉山社が合併してできた経過があリます。

 大正時代というのも、京浜工業地帯の生みの親でもある浅野総一郎が渋沢栄一らの支援を受けて大正2年から潮田の先にある遠浅の海を埋め立て、京浜工業地帯を形成させていったことにもつながっているのです。というわけで、大正から昭和にかけて、沖縄も含め日本全国から労働力として多くの人がこの地に移住してきたのです。当時、町は潤い、活気に満ち溢れていたことでしょう。

 

 

 町の発展とともに、その中心にある潮田神社は、誕生のときから地域に根差し、現在まで地域の人々に愛され続けているのです。

 

 

 次に向かったのが、真言宗智山派の「東漸寺」です。開基は寛治元年(1087年)と歴史があります。

 

 

 お寺の境内に入ると正面に「故大川常吉氏之碑」があります。

この碑は、震災直後の混乱していた時期にデマによる朝鮮人の虐殺が各地で起こりましたが、当時、鶴見警察署長だった大川常吉氏が労働者として地域で働いていた朝鮮人ら300人を命懸けで守ったことから建てられたものです。

 

 

 この東漸寺から200メートルほどのところに「鶴見沖縄県人会会館」があります。この辺りは沖縄から移住してきた人々が集住しているところで、「リトル沖縄」と称されています。会館の1階には「おきなわ物産センター」や沖縄料理のお店が入っています。周りにも沖縄の郷土料理のお店が点在しています。

 流石に、お正月はお休みでした。「ちむどんどん」の人気もあって、遠くから来訪される人が多かったそうです。この時も訪れた方をこの女性が案内されていました。朝ドラの影響は大きいですね。

 

 

 どんなところなのか、この写真ではわからないので、昨年の夏に行った時の写真を掲載しました。こんな感じです。

 

 

 右側が物産センターで、左側に沖縄そばのお店があります。そして、通路の奥にも沖縄の飲食店が並んでいます。

 

 おきなわ物産センターに入ると、沖縄の食料品や飲み物で溢れています。正面には泡盛がたくさん並んでいます。

 

 

 こちらは沖縄の飲料水やオリオンビール。

 

 

 沖縄物産センターの近くに沖縄そば「ヤージ小」があります。ここは、普段並ばないと入れないお店です。とても美味しい「沖縄そば」が食べられます。

 

 仲通り商店街には、沖縄そば屋と同様に、ブラジルやペルー料理店が並んでいます。

 かつて沖縄から南米に移住した方が多くいましたが、1990年以降、その子孫が日系移民2世・3世として日本に労働者として来日してきます。その際に身寄りのある鶴見潮田に生活の場を求めた方が多く、自然にこの界隈に南米系のお店が増えていきました。

 

 

 この鶴見潮田を舞台にしている映画が昨年から作られています。B級映画なんですが、1作目が「だからよ〜鶴見」で、今、ロケ中なのが2作目の「なんでかね〜鶴見」です。いずれもお笑いコンビのカレッジセールの川田広樹さんが出演していて、ロケも全て鶴見なんです。

 地域の人も資金援助していて、先日はエキストラも募集していました。とても地元密着型の映画なんです。今年いよいよ公開です。機会がありましたら、是非ご覧ください。この映画ポスターは前回のもの。