お盆休みを利用して、家族で久しぶりに伊豆高原に行ってきました。

伊豆高原の最寄駅といえば、この伊豆急行線「伊豆高原駅」ですね。
この駅、意外にも見所満載の楽しい駅なんです。


まず目の前に現れるのは、江戸城の石垣を運搬する実物展示です。
徳川家康は、慶長9年(1604年)に天下普請の江戸城大修築を西国大名たちに命じます。
この実物展示は、江戸城の工事着工に向け、神奈川県西部から伊豆東海岸にかけて良質な石材を採石、運搬していた時の再現なんです。
今でも、稲取の海岸付近では、西国大名の家紋が刻印された採石をみることができます。

採石の実物展示の隣には、足湯温泉があります。帰りの電車を待つ人がのんびりと過ごしています。

再び、駅構内に戻ります。2階には伊東ビジターセンター(伊豆半島ジオパーク)があります。ちょっと寄ってみることに。

伊東ビジターセンター(伊豆半島ジオパーク)のテーマは「南から来た火山の贈りもの」です。
これは伊豆半島が、フィリピン海プレートに載って南から来た火山島であったことに由来しています。
ビジターセンターは、無料で見学することができます。一部をご紹介します。

この展示は、フィリピン海プレートにより伊豆火山島群が日本列島に近づいて来た証拠となる化石です。

この写真は、「かんのん浜ポットホール」というもので伊東市天然記念物に指定されているものです。
直径1.2メートルの円形のポットホールの中に残されたほぼ完全な球体の石で大変珍しいものです。
これは、岩の割れ目から波が入って、その水流で長い年月をかけて回転して削ってできたものなのです。実物、見てみたいと思いませんか?

ジオパークに隣接して、伊豆急行線の展示コーナーがあります。鉄道好きにはたまりませんね。

ジオパークの階下には、地場産のおみやげ屋さんが揃っています。

通路を渡って、駅ロータリーのある「やまも口」側に向かいます。通路から駅内にある庭園に出ることができます。

駅内庭園を自由に散策できるというのも珍しいですね。
正式名称は「やまももの木しあわせ広場」。
実は、今年(2017年)の6月24日にオープンしたばかりの施設でした。
雌雄一対の「やまももの夫婦木」をシンボルにした新たな観光スポットになっています。

庭園には「銭洗い温泉」「水琴窟」「夫婦道祖神」といった癒やしや幸運のパワースポットもあります。


通路を渡ると「やまもプラザ・パティオ」につながっています。
やまもプラザには、お食事処と鮮魚店、カフェなどが入っています。
そして、吹き抜けの中央広場のパティオは、いつもは憩いの場なんですが、訪れたこの日は、地域密着型プロレスの「沼津プロレス」が開催されていました。

翌日の「伊豆新聞」に掲載された「沼津プロレス」の試合風景。
初戦は「お茶戦士カテキング」対「伊豆急戦士マスク・ド・リゾート21」。

雨模様ではっきりしない日には、伊豆高原駅で半日過ごすというのもありかもしれませんね。
