久しぶりになりましたが、JR鶴見線の旅を再開することにします。
前回は、鶴見線の起点となる「鶴見駅」をご紹介しました。今回ご紹介するのは「国道駅」です。
「国道駅」の駅名の由来は、国道15号線(開設当時は「国道1号線」)と交差している場所にあるところから名付けられています。
国道駅は、昭和5年に鶴見臨港鉄道として開業しました。
開設当時から、全く改築を行っていないため、開設された昭和初期当時の独特の匂いを漂わせています。
今では貴重となる昭和20年5月29日の横浜大空襲の痕も消されずに残されています。
駅の柱部分の網のところに機銃掃射の弾痕の痕が見られます。
横浜大空襲では、B29爆撃機517機から35万発、2570トンの焼夷弾が落とされました。これは、東京大空襲の1.5倍の数に及びます。
そして、猛火から逃げ惑う人々に対しては、P51戦闘機ムスタング101機が無差別に機関銃で襲いかかりました。
国道駅も無人駅なので、ICカードのみとなっています。夕方ともなると、居酒屋の赤提灯が灯ります。
エレガントさはありませんが、どこかアールヌーボー風な曲線が美しい駅舎。もう少し手入れが施されると見違えるようになると思うのですが。
ホームは高架となっています。蛍光灯に照らされる階段空間と剥き出しの配線類が渋いです。
大きくカーブを描いた線路と、アーチ状の鉄骨が近代建築の美しさを醸し出しています。左側には鶴見川が見えます。右側下は生麦魚河岸通りです。
この生麦魚河岸通りは、江戸時代は東海道でした。あの生麦事件が起きた場所でもあります。
国道駅界隈には、魚河岸ともあって、鮮魚を扱う食事処が軒を連ねています。この「味童天金」は天麩羅で有名なお店です。
店構えから高級感が漂っていて、少し入りにくい感じがしますが、お品書きが店前に立てられていて、安心です。
生麦魚河岸通りは、朝5時から10時位まで開いています。
特に安くて新鮮な貝類が全国から集まってくるとあって、貝好きにはたまりません。
国道駅の横を流れる鶴見川。全国からこの河岸に新鮮な魚介類が運ばれてきます。前方に見える赤い鉄橋は鶴見線です。
鶴見川には、意外にもこんなに綺麗な白い砂浜が広がっているんです。
処理された貝殻が引き詰められています。
この貝殻の河川敷は今、しっかりと護岸され保護されていました。