3月に起きた事件を元に、記事にしたいと思います。訪れた場所は世田谷区にある松蔭神社と豪徳寺です。
安政元年(1854年)3月27日、吉田松陰は、伊豆下田でアメリカ軍艦による海外渡航に失敗して、江戸小伝馬町の牢に捕らえられます。その後、萩に送られ、野山獄に入れられ、翌年に釈放されると実家で謹慎生活を送り、やがて松蔭は松下村塾を主宰するようになります。この事件に関連した伊豆下田の記事はこちらです。


明治15年11月に松蔭門下の人々により社が築かれます。神社は昭和5年につくられています。この石碑は、旧大山街道から松蔭神社に至る道の入口に建てられていた道標です。寄進は乃木希典です。




吉田松陰先生他烈士墓所

松陰神社の近くに、彦根藩主井伊家菩提寺の大谿山豪徳寺があります。
吉田松陰が処刑された翌年の安政7年(1860年)3月3日、江戸城桜田門外で水戸藩脱藩者17名と薩摩藩士1名が彦根藩の行列を襲撃し、大老井伊直弼を暗殺しました。桜田門外の変です。
この日は朝から雪が降っていたそうです。
桜田門外の変に関連した記事はこちらです

豪徳寺の香炉の上に座る獅子

豪徳寺は、招き猫の発祥の地と言われています。また、彦根城のゆるキャラ「ひこにゃん」のモデルにもなってます。
鷹狩りの帰りに通りかかった彦根藩主井伊直孝に寺の飼猫が手招きしたため直孝はここで一休みすることにしました。その間に雷雨となります。直孝は「ずぶ濡れにならずに済んだことから縁起がいい」と喜んだそうです。(写真はお借りしました)

豪徳寺本殿

井伊直弼墓所
