現在のJR鶴見駅の東口駅ビルです。總持寺の西口の反対側です。
鶴見駅の創業は明治5年と早く、日本で最初に蒸気機関車が走った新橋・横浜間の停車場としてつくられたそうです。
写真の駅ビルは2012年に「シャル鶴見」としてリニューアルしたものです。買い物で、時々来ています。
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鶴見駅東口前のこの通りは旧東海道です。前方右の方を進むと川崎宿に繋がります。
旧東海道を左側に入ると「鶴見神社」の参道となっています。鶴見駅から5分ほどの距離です。
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夕暮れどきだったので、少し暗くて見えにくいですね。
鶴見神社の創建は、とても古く、推古天皇(7世紀初め)と伝えられていて、古くは杉山大明神(杉山神社)と称されていました。1920年(大正9年)に社名を鶴見神社と改めたそうです。
この「杉山神社」と称する神社は、全国でも鶴見川流域(鶴見区と川崎市の一部)にしかなく、鶴見川流域に数十社現存していると言われています。
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この石碑は、「鶴見の田祭り 再興の碑」です。
江戸時代末期に編纂された「新編武蔵国風土記稿」の鶴見村の項に、杉山大明神(鶴見神社)について「昔よりこの社にて毎年正月16日の夕方、百姓等が歌い踊る明神の田祭歌というものがあり、特に古風なるものにて関東の守護三島大明神と言えることあり・・・」と記されています。
今から700年前の鎌倉時代からこの鶴見に受け継がれてきた伝統行事は、1875年(明治5年)以降中断されていましたが、1987年に再興されています。
現在では、毎年4月29日夕方に鶴見神社境内で行われています。
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拝殿前に獅子山があります。
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鶴見神社大神輿は、横浜市最古の神輿とされていて、例年7月の天王祭には古式ゆかしく渡御されます。
この神輿は、約350年前に鶴見川の天王河原(現・潮見橋付近)に対岸の川崎市幸区小倉の小倉神社から流れついたものと伝えられています。
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1962年(昭和37年)、境内の古木が倒れた際に、その根本から弥生時代後期の土器や古墳時代の土師器、鎌倉時代に至る祭祀遺跡が発見されました。
これにより、創建伝承以前から、祭祀の場所だったことがわかります。
また、平成20年の調査では、境内から貝塚や竪穴式住居跡が確認されています。 
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拝殿
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末社がいくつも並んでいます。
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社殿は、1753年(宝暦3年)に再建され、1853年(嘉永6年)に改築されましたが、1911年(明治44年)に火災のため、全焼し、1915年(大正4年)に再建されています。
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この寺尾稲荷道道標は、1705年(嘉永2年)に旧東海道の鶴見橋に立てられた寺尾稲荷への道標です。今は境内に大切に保存されています。
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鶴見神社の場所はこちらです。
https://goo.gl/maps/dK6DTPbNgTC2
次は、鶴見線「国道駅」をご案内します。