先日、日本丸2世がハワイへ出航するのを見送りました。その時、実習生全員がマストに上る姿を見て、とても感動しました。そこで、同じ横浜港に保存係留されている日本丸一世に実際に入ってみることにしました。
※日本丸2世のハワイへの出航式のブログ



帆船日本丸は、航海訓練のため、1930年(昭和5年)川崎造船所(神戸)で進水しました。太平洋戦争中は、瀬戸内海で石炭などの貨物を運びながらも訓練は続けられていたそうです。1981年(昭和56年)に日本丸二世の建造が決まり、日本丸一世は、みなとみらい21地区の石造りの第一ドックに係留されました。
最初に案内されたところは、前部航海船橋です。

先に見えるオレンジ色の舳先はバウスプリットと呼ばれているものです。先日のハワイ出航式では、このバウスプリットに実習生が上がり、見送りにきた人たちにお別れの挨拶をしていました。


甲板からメインマストを見上げます。




ロープは、ビレイング・ピンという棒に留めて整理されています。

船室に入ると、甲板から船内に貫かれているメインマストがありました。

ここは、実習生たちの憩いの場です。8人部屋。






帆船中は帆の状態を見ながら舵をとるので、舵輪は船の一番後ろに置かれています。

日本丸を下りると、正面に横浜みなと博物館があります。幕末から今日までの横浜港の歴史を解説した展示が並んでいます。展示内容は結構充実しています。残念ながら、撮影は禁止です。

練習船時代、当直に入ると30分毎に鳴らし、8回鳴らすと交代だったそうです。

材質は、樹齢約200年の檜です。

