江戸東京たてもの園の第2回目です。
今回は、「千と千尋の神隠し」のモデルとなった建物がある東ゾーンをご紹介いたします。
高橋是清邸の建物の裏は庭園になっています。そこを抜けると東ゾーンに入っていきます。実は、この高橋是清邸も「千と千尋の神隠し」のモデルの建物なんです。
ボロボロになった白龍が千尋のところに飛び込んできたあのシーン。そのシーンのロケ地となった窓は、高橋是清邸にあります。

天明家(農家)
江戸時代、鵜ノ木村(現在の大田区)で年寄役を勤めた旧家です。(大田区鵜ノ木一丁目/江戸時代後期)


この建物は、東ゾーンの店蔵型休憩所です。1階に無料休憩所、2階に手打の武蔵野うどんが食べられる「蔵」があります。ここで、昼食にしました。

今回、注文した「武蔵野うどんセット」です。確か、700円くらいだったかな。
武蔵野うどんは、東京都多摩地域と埼玉県西部に伝わる伝統的な郷土のうどんで、麺が太く、腰が強いのが特徴のようです。薬味にキャベツが入っていて少しビックリ。

小寺醤油店
大正期から、現在の港区白金で営業していた店です。味噌や醤油、酒類を売っていました。(港区白金五丁目/1933年)

鍵屋(居酒屋)
台東区下谷の言問通りにあった居酒屋です。震災や戦災を免れた鍵屋は安政3年(1856年)に建てられたといわれています。
この建物は、あの「千と千尋の神隠し」のモデルとなった建物の一つです。(台東区下谷二丁目/安政3年(1856年))


子宝湯(銭湯)
東京の銭湯を代表する建物です。神社仏閣を思わせる大型の唐破風や、玄関上の七福神の彫刻、脱衣所の格天井など贅を尽くした造りとなっています。
この建物も、「千と千尋の神隠し」の中に登場する銭湯「油屋」のモデルとなった建物です。この映画の重要な建物、湯婆婆たちがいる銭湯の油屋のモデルになった建物です。(足立区千住元町/1924年)

そういえば、ロッカーができる前はこんな駕籠を使っていました。

近所の商店街の広告なんかもありましたね。

昔は、もっと広く感じましたが・・・。どこの銭湯に行っても、決まって富士山に海か湖が描かれていて、どこか山水画風でした。懐かしい!

武居三省堂(文具店)
明治初期に創業した文具店です。(千代田区神田須田町一丁目/1927年)
この建物も、「千と千尋の神隠し」の中に登場する建物です。この建物では、千尋が千になり、あのクモみたいに手が動くおじいさん、釜爺のところへ仕事をもらいに行くのですが、そんな釜爺の仕事場のモデルとなっているのが、武居三省堂というお店です。

丸二商店(荒物屋)
昭和初期に建てられた荒物屋です。小さな銅板片を巧みに組み合わせて模様をかたち作り、建物の正面を飾っているのが特徴です。(千代田区神田神保町三丁目/昭和初期)

万世橋交番
神田の万世橋のたもとにあったものです。移築の際にはトレーラーでそっくり運んだようです。「写真を撮ってもいいですか」と言いながらカメラを向けると、快く「いいですよ!」とポーズをとってくれました。ありがとうございます!

7500形
都電は今や「荒川線」だけです。門前仲町の親戚の家に行くときに利用していました。「ALWAYS 三丁目の夕日」の世界ですね。都電も「千と千尋の神隠し」の中に登場していましたね。

ビジターセンターは、ミュージアムショップやカフェも充実しています。お土産も懐かしいモノばかりです。

江戸東京たてもの園を出るころにはすっかりと日が落ちていました。公園内には、桜の老木がたくさんありました。春のお花見の頃もよさそうですね。
