朝比奈切通しは、全長約1.5㎞です。時間にして15分ほどで、もとの県道204号線の金沢街道(六浦道)に合流します。そこから、300mほど行くと十二所神社に着きます。
十二所神社は、近くにある光触寺の境内にあった熊野十二所権現の社が前身とされていて、江戸時代末に明王院住職の呼掛けによって社殿が建立されたと伝えられています。
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社殿には、うさぎの彫刻がありました。私がいる間に数人の女性がカメラを片手にお参りしている姿を見かけました。隠れたスポットなのかも。
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室町時代には、足利公方屋敷が構えられ、足利尊氏やその子孫が居住していました。
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浄妙寺は、足利氏の菩提寺として1188年に創建され、鎌倉5山の第5位と高い寺格を持ちます。鎌倉時代に広大な敷地を誇っており、周辺の地名も「浄明寺」(地名は「浄妙寺」の「妙」の字を「明」に置き換えています)と呼ばれる閑静な住宅街が残っているのもその名残です。
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山門を入ると、本堂まで真っ直ぐのびる石畳、整えられた植栽、そして、青々とした芝生が印象的です。
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お寺の境内にガーデンハウスがあります。早速入ってみることにしました。
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席は室内か庭を選ぶことができます。この日は結構冷え込んでいたので室内でコーヒーをいただきました。
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調理場の奥には石窯があります。この石窯でパンが焼かれています。メニューのほか、パンだけを購入することもできます。
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石窯ガーデンテラスの庭園はイングリッシュガーデンとなっているので、コーヒーを頂いた後、覗いてみることにしました。満開の薔薇を期待していましたがハズレ。ハーブはいくつもの種類が見られました。
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浄妙寺の奥にある延福寺跡のやぐらには足利直義のお墓があります。
1352年(文和元年・正平7年)足利尊氏によって幽閉されていた足利直義(高義・尊氏の弟)は延福寺で病死したと伝えられています。(尊氏に毒殺されたという説もあります。)延福寺は、足利尊氏の異母兄の高義が実母の供養のために建てた寺で、一説には、高義の菩提を弔うために建てられたともいわれています。(高義の法号は「延福殿」)
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本堂の脇には、喜泉庵という茶室があります。その茶室から眺める枯山水庭園は一見の価値があります。お抹茶と甘味のセットのメニューが用意されていて、茶室に上がって庭園をゆっくりみることができます。癒される時間でしょうね。
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次は竹林の報国寺に行きます。(続く)
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