松島海岸駅を後に、塩釜駅で東北本線に乗り換え、平泉駅に来ました。
平泉では毛越寺、中尊寺、高館義経堂、柳之御所史跡公園を歩いて巡りました。
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毛越寺は、奥州藤原氏二代基衡公から三代秀衡公にわたり造営が行われました。特別史跡と特別名勝の二重の指定を受けています。特に庭園の遺跡が良好な状態で残されていて、中尊寺とともに世界文化遺産に登録されています。
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境内に入ると、先ず目に入るのが、芭蕉の句碑です。芭蕉が高館で詠んだ「夏草や兵どもが夢の跡」の句碑は、芭蕉の真筆と言われています。建碑は、宝暦7年(1757年)です。
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毛越寺本堂
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境内に広がる大泉が池の築山です。
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遣水は、大泉が池に注ぐ水路です。境内で唯一、平安時代の遺構を残していることが発掘調査で明らかにされています。
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出島石組と池中立石
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観自在王院跡
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毛越寺を後に、平泉に向かう途中に熊野三社があります。
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熊野三社の向かいに平泉文化遺産センターがあります。平泉の歴史や文化遺産の概要を紹介しています。平泉の街歩きのビジターセンターにもなっているので、事前に寄ることができ、理解が深まりました。
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いよいよ、中尊寺をお参りします。
杉木立の参道は、長い上り坂でした。
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前九年 後三年の役の古戦場の跡が一望できる見晴台です。当時の兵どもを想像します。
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中尊寺は、850年に慈覚大師円仁により開山されました。12世紀初め奥州藤原初代清衡公が前九年後三年の合戦で亡くなった命を平等に供養し、仏国土を建設するために大伽藍を造営しました。仏国土を表す遺構を伝える中尊寺は、世界文化遺産に登録されています。
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中尊寺本堂
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金色堂は、国宝第一号です。天治元年(1124年)の建造で、現存する唯一の創建遺構です。中央に初代清衡公、左に二代基衡公、右に三代秀衡公のご遺体と、4代泰衡公の首級が納められています。
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金色堂は、もちろん写真撮影はできません。webから転載させていただきました。
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金色堂覆堂は、国の重要文化財です。室町時代中期に金色堂の覆堂として建造されましたが、現在の新覆堂が昭和38年に建造され、この場所に移築されました。
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現在、秘仏「一字金輪仏頂尊」が御開帳になっています。この座像は、奥州藤原氏三代秀衡公の念持仏でした。目の前で拝顔させてもらえました。お寺の方の説明で知りましたが、視角次第で座像の緑色の瞳がキラッと光ります。これもwebから。
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源義経終焉の地、高館義経堂です。
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北上川沿いに国の指定史跡の柳之御所史跡公園があります。ここは、平安時代の末に平泉を拠点に繁栄した奥州藤原氏が政治を行った場所と考えられています。発掘調査により、遺構とともに、土器などの遺物が発見されました。
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近くに柳之御所資料館が建てられていて、往時の土器などの遺物を見学することができます。
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資料館の入口に平泉の世界文化遺産登録認定書がありました。
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徒歩約4時間で平泉の史跡を巡りました。今度は涼しい時に再び訪れたいと思います。
平泉駅のホームで、盛岡行きの電車を待ちながら、笹かまをつまみに缶ビールで喉を潤しました。最高のひと時です。
今日の宿泊地は、高野長英の故郷 水沢です。