川崎の北部、小田急線の向ヶ丘遊園駅から15分ほど歩いたところに生田緑地があります。今日は、そこでシダの観察をしました。生田緑地は、谷戸になっていて、湿原があることから、シダの種類が豊富なところと言われています。
シダの良さは、何と言っても、地味さです。花も実も付けないシダに最近になって興味を持ち始めました。また、湿原には、トンボや蝶などの生き物もたくさんいて、いつの間にかシャッターを夢中になって切っていました。

ベニシダは、明るい林内に多く見られ、観葉植物としても人気があります。似ているものに、ミドリベニシダがありますが、初夏までは、裏に赤い胞子のうが見られるので見分けがしやすいようです。
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ベニシダの裏に見られる赤い胞子のう。
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ヤブソテツは、観葉植物としても人気があるようです。
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ミゾシダは、湿地帯に生育しています。夏緑性のシダです。
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コウヤワラビは、半日陰のところで見られました。
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湿原に出ると、オオシオカラトンボ(雄)が大きな岩で羽根を休めていました。頭が黒いのが目印です。ちなみに水色の目をしているのはシオカラトンボ。あの「塩辛」から来ているのではなく、雄が老熟すると、胸部の辺りが粉で覆われる所から、塩を粉に見立てて呼んでいるのだそうです。湿地帯や田んぼで良く見られます。
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谷戸にはこうした湧き水が湿原に潤いを与え、生き物たちのオアシスになっています。
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ヘビノネコザは、重金属を土壌から吸収する性質があることから、金鉱掘りは、このヘビノネコザを探すと言われています。もしかしたら、この辺りの地下に金鉱があるのかも。
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ヒメジョオンの花に吸蜜するベニシジミを見つけました。

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オオシオカラトンボの雌(ムギワラトンボ)が池で産卵しています。
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湿原に横たわっていた倒木が、なぜか芸術的なオブジェに見えます。
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クサソテツの間から顔を見せた若芽のこごみ。美味しそうですね。クサソテツは、観葉植物としても人気があります。
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木製の手すりの上で羽根を休めるオオシオカラトンボ(雄)
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シダの観察には、胞子などを見るのに、小型の図鑑とルーペがあると興味が湧いてきます。また、今日のように蒸し暑い日は、帽子と飲み物は必需品です。あと結構、谷戸に蚊がいたので長袖のシャツが正解でした。まだまだ、初心者なので、間違いがありましたらご勘弁を。