「今日のランチはお蕎麦がいいな」の妻のつぶやきがあって、久しぶりに更科蕎麦を食べに麻布十番に行くことになりました。知りませんでしたが、麻布十番には、なんと、「麻布永坂 更科本店」「永坂更科 布屋太兵衛」「総本家 更科堀井本店」の3つの更科系老舗蕎麦店が密集しているのです。その中で今日入ったお店は、店主が創業者布屋太兵衛の直系の総本家更科堀井本店です。江戸蕎麦の御三家と言えば、「藪」「砂場」「更科」と言われ、更科の代表格堀井は寛政元年、1789年創業なのだそうです。

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2時半頃にお店に入りましたが、店内はまだ混んでいて、テーブル席は満席で座敷に通されました。私は大もり蕎麦、妻は冷やし揚げ玉蕎麦を注文しました。さすがに、伝統ある老舗蕎麦だけあって、喉越しの良さは癖になりそうです。

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麻布十番に行くと、いつも決まったお土産を買います。一つは、浪花屋総本店のたい焼きです。1970年台にヒットした曲「およげたいやきくん」のモデルになったお店です。

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2つ目は、130年の歴史を持つ「麻布十番豆源本店」の揚げ煎餅です。麻布十番商店街の中央の一角にあります。

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揚げ煎餅は、揚げたてでこれも癖になります。

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3つ目は、「麻布かりんと」の「こがし黒蜜かりんとまん」です。焦がした黒蜜の香ばしさは、これまた、癖になるのです。

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10個入って1080円です。

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お土産を買った後、麻布十番を散策しました。

麻布十番商店街から200メートル程歩いた所に、誰もが知っている童謡「赤い靴」の女の子のモデルの銅像があります。この詩は大正10年(1921)に野口雨情によって書かれたものです。実在する女の子の名前は、岩崎きみちゃん。貧しい家庭に育ったきみちゃんは、アメリカ人宣教師夫妻の養子として預けられますが、帰国時に病いに侵されていたため、止むを得ず、麻布の孤児院に預けられ、9歳で亡くなるのです。平成元年に銅像が建てられ、何時しか、募金が行われるようになりました。毎年、集められた募金は、ユニセフに送られています。

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その先に麻布善福寺があります。東京都内では、浅草寺、深大寺に次ぐ古刹の一つで、境内には著名人の墓も多いと言われています。安政5年(1859年)には日米修好通商条約に基づき寺院内に初代アメリカ合衆国公使館がもうけられ、タウンゼントハリスらが在留していました。また、当時、福澤諭吉も出入りしていたようです。後ろに見えるのは、元麻布ヒルズの建物です。

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タウンゼントハリス顕彰碑 

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逆さいちょうは、 推定樹齢750年以上、親鸞自ら植えたとされるイチョウの古木。現在でも都内最大のイチョウで、国の天然記念物に指定されています。

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墓地には、福沢諭吉の墓(雪池忌) があります。受験期になるとお線香の絶える時がないといわれています。

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おしまい。