案内板によると、甲州街道は五街道の一つで江戸と甲府を結んでいました。当時は、甲州道中と呼ばれ昭和30年代までこの辺りに甲州街道の道標が建てられていました。現在、その道標は、長野県富士見町の歴史民俗資料館に保存されているそうなので、街道旅の途中で寄りたいと思います。

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街道は、ここで、多摩川を渡ります。江戸時代は橋が架けられていないため、日野の渡し場から、舟か人力で川を渡っていました。


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当時、ここから舟で日野に渡っていました。赤い橋は立日橋で、その上のレールは多摩都市モノレール線です。


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多摩川を渡ると東の地蔵があります。福地蔵とも呼ばれ、1809年に建立されました。ここが日野宿の江戸口にあたります。1811年建立の馬頭観音が一緒に並んでいます。


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日野宿の佐藤家本陣跡。


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現在は、資料館として公開されています。


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当主の佐藤彦五郎は天然理心流の
道場を開き、近藤勇が教授に訪れ、土方歳三、沖田総司、井上源三郎が稽古に励んでいました。

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八坂神社には、天然理心流近藤周助(勇の養父)の門人が奉納した額があるそうです。

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土方歳三生誕地跡は資料館として公開されています。

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日野市立新選組ふるさと歴史館に寄りました。

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一見、土方歳三の写真に見えますが、実は都立日野高校の生徒が爪楊枝で製作したアートなんです。ふるさと歴史館の入り口に飾られていました。使用した爪楊枝は全部で19万800本だそうです。

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日野駅近くに建つ宝泉寺。鳥羽伏見の戦いで戦死した新選組六番隊組長の井上源三郎の墓があります。

日野駅で地元の方が地産ののらぼう菜を売っていたのでお土産に購入しました。

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日野市を代表する企業の一つの自動車メーカーHINOが甲州街道沿いにあります。

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早咲きの桜はほぼ満開でした。

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永福稲荷は村の鎮守です。

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境内には、江戸時代に活躍した力士八光山権五郎像があります。

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八王子宿に入ります。八王子宿は、北条氏照居城の八王子城を秀吉家臣前田利家が攻め落とした後、家康が大久保長安に命じて造らせた街で、横山宿、八日市宿、八幡宿で構成されていました。市で賑わいがつくられており、この市守神社が市の守護神の役割をしていました。

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八日市宿跡。

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追分に建つ道標。「左甲州道中高尾山道」と記されていますが、空襲で途中で折れたものを復元しています。

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この辺りに千人同心の家並みがありました。了法寺には、千人同心の墓があります。千人同心は、滅んだ武田家臣団と北条家臣団を家康が西の固めとして抱えた組織でしたが、実際は半農半士の生活ぶりだったようです。

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了法寺の門を入ると、アニメキャラクターが寺を案内してくれます。とてもユニークなお寺さんです。

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2016.3.22  布田五宿から八王子宿

8:40~16:40  歩行距離 30