愛鷹山の上に早くも厚い雲が覆っています。本来はその背景に富士山があるんです。ここで交差した東海道本線の踏切を渡ります。

原宿に入りました。ここは、松陰寺。白隠禅師ゆかりの東海の名刹と名高いお寺。ちょうど和尚様が供養に出かけるところでした。

松陰寺近くに白隠禅師の生誕地の碑があります。

今回の旅の目的の一つに高嶋酒造さんにお寄りすることがありました。ずらりと出来たての原酒が並んでいます。お店の方から勧められ白隠正宗の4合瓶とおちょこ2個を買うことにしました。合せて1390円。おちょこはサービスしてくれました。お土産にします。

しばらく歩いたところで、富士宮やきそばの黄色いカンバンが目に入りました。カンバンの下には「この先は飲食店無し」の文字が・・・。
ここを逃したら大変と急いで店の中へ。
ここを逃したら大変と急いで店の中へ。

お腹が空き、慌てていたせいでしょうか写真がピンボケになっていますが、肉たっぷりの富士宮やきそばは予想以上の美味しさでした。さらに、御新香が付いて、なんと500円。
店の名前はゆきちゃん。ゆきちゃんらしきお店の方から「どちらから?」と話し掛けられ、会話が弾みました。最初から東海道を歩いていることは読まれているようでした。
店の名前はゆきちゃん。ゆきちゃんらしきお店の方から「どちらから?」と話し掛けられ、会話が弾みました。最初から東海道を歩いていることは読まれているようでした。

東田子の浦駅の前にある六王子神社。


この辺りの川の氾濫を防ぐための護岸工事を願い出た増田平四郎の像が用水路の隣に建てられています。

長さ500m、幅50mの昭和放水路。

元吉原から見た駿河湾の海岸線と伊豆半島の山並み。

旧東海道に戻る途中、偶然富士塚を見つけました。江戸時代、富士山に登る前に、駿河湾の海で御清めをし、海岸から石を運び、この地に捧げることで富士登山の無事を祈ったものと伝えられています。

吉原駅の近くにある毘沙門天妙法寺。お寺の入口に鳥居があるという珍しい光景です。元々、寺社が一緒だった名残りなのでしょう。
境内では、住職が車の交通安全祈願のため、松明を手にお祓いをしているところでした。
この寺は、日本三大ダルマ市のひとつであるのです。
境内では、住職が車の交通安全祈願のため、松明を手にお祓いをしているところでした。
この寺は、日本三大ダルマ市のひとつであるのです。

左富士神社。富士山が見えないので実感がなく通り過ぎました。

左富士の史跡で唯一遺る一本松。

逆光で見えにくいのですが、平家越の史跡です。平家と源氏の戦いの舞台でした。

吉原本宿の中心に建つ旅籠の鯛屋旅館。創業300年の現役の老舗旅館です。

疲れきった身体が欲していたのか、かりんとうの黄色い旗に引きつけられ店の中に。今日のお土産は和田屋さんのかりんとうです。中に入ると、かりんとうの試食三昧。一緒にいただいた冷たいお茶でとても美味でした。ごちそうさまです。

富士駅に向かう途中で目に入った王子製紙工場。煙が風にたなびいています。この地を象徴する光景です。富士駅で缶ビールを買って、ホームでいただきました。青春18切符で帰りました。

30.03km 37542歩 309分