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さて、カーデザインの巨匠であり、数多のスーパーカーをデザインした「 マルチェロ・ガンディー二 」氏が死去しました。

 

 

 

 

 

去る3月13日に85歳でこの世を去ったイタリアの伝説的カーデザイナー、マルチェロ・ガンディーニを偲び、オートモビルカウンシル2024にて「In Memory of Marcello Gandini」と題した特別展示が行なわれることが決定した。

オートモビルカウンシルは「クルマを超えて、クルマを愉しむ。Classic Meets Modern and Future」をテーマに、ヒストリックカーと最新モデルが並ぶ展示会だ。2024年は4月12~14日に千葉市の幕張メッセで開催される。

 

 

「ワゴンRが一番」と言い切る、世界的カーデザイナー

「やはり、世界で最も優れているカーデザインは、日本のマイクロカーですね」

 世界各地のモーターショーを巡っていると、欧米のカーデザイナーたちからそんな言葉をよく聞きます。マイクロカーとは、軽自動車のことです。

 こうした意見は、かのマルチェロ・ガンディーニさんも同じ。彼はランボルギーニ「ミウラ」、同「カウンタック」、デ・トマソ「パンテーラ」、ランチャ「ストラトス」など、60年代から70年代前半にかけて、イタリアのカーデザイン工房の大手・ベルトーネ社のトップデザイナーとして数々の名車を手がけた人です。日本でも自動車雑誌の特集記事が組まれるほどの有名人です。

 そのガンディーニさんも軽自動車のデザインを絶賛しているのです。

 

 

マジで「 軽自動車 」が大好きだったそうです。

 

工業デザイナーでもあるので、「 軽自動車のように制約がある中で最大限の創意工夫を詰め込んだ工業製品 」は魅力的だったのかもしれません。

 

 

まさにスーパーカーw

 

これが半世紀前に完成、販売されていたのです。

 

ところで、オイラも歳を取って趣向が変わりましたw

現在の「 きらびやかなスーパーカー 」より、加速やスピードは出なくても「 楽しいクルマ 」に魅力を感じます。

 

 

同世代であれば、「 TE27レビン 」とか、

 

 

 

こっちの方がいいなぁw

 

クルマは、酒や服などと一緒で「 嗜好品 」であり、経済力と意志があれば手に入れることが可能です。

 

最近、奇跡的に奪還出来た「 おもしろレンタカー@R34 」

 

 

この頃の「 第二世代GT-R 」群も魅力があります。

 

日本のクルマの黄金時代、80年代後半から90年代終わりまでは、魅力のあるクルマが沢山w

FD3Sも、ホンダのS2000も90年代です。

 

 

 

このスープラも、NA6Cも。

 

 

1960年代の日本の工業力では、到底「 イタリアのスーパーカー 」に太刀打ちできるわけもなく、

 

 

肩を並べるようになったのは、ここ数十年のことです。

特に、バブル期の1980年代中盤から。

 

日本は、当時のフェラーリやランボルギーニを食い入るように見つめて、そこから試行錯誤を繰り返していったのです。

ウイスキーや服飾、タイヤやバイク、今や世界トップシェアを誇るカメラも同じ。

当時の日本のキャノンやニコンのカメラは、ライカの「 コピー品同様 」であり、これまた世界的なシェアを誇る釣り具もそうで、当時のシマノやダイワのリールは、「 ABU 」の丸コピーでした。

 

「 ブランド 」という点では、トヨタのレクサスも、イタリアやイギリスの高級車には敵いません。売上額で言えば、そりゃトヨタの方が上だとは思いますが、「 長い伝統 」ってのは、なかなか真似が出来ないのです。

 

フランスの

 

 

ここは、「 ブランド力 」を徹底しています。

 

 

所謂「 高級車 」は、ずっと彼らの手の内にあると思います。

言うなれば、ああいう「 イタリアのスーパーカー 」は、工業製品ではなく「 工芸品 」に近いものだから。

 

日本は、例えば本田宗一郎が掲げたスローガン、

 

『わが社は世界的視野に立ち、顧客の要請に応えて、性能の優れた、廉価な製品を生産する』

 

つまり、世界で大多数を占める「 大量生産で値段を下げた庶民の足 」になりたいと。

スーパーカブにしろ、芝刈り機にしろ、初代のNSXにしろ、「 誰でも使える道具 」を目指したのです。

 

それを実行したホンダの企業規模と売り上げは、ランボルギーニやフェラーリとは比較になりません。

トヨタであれば、親会社であるFIATとも比較になりません。

 

単純に「 同じクルマでも顧客が違う 」ってことです。

それが、いい悪いということでもなくて、「 高級車 」を扱うことは「 時代を映す鏡 」であるのに対して、「 大衆車 」を扱うことは、「 実体経済を支える 」意味合いがあります。

 

今回のガンディー二氏の作品、世の子供達を熱狂させました。

その中にオイラもいたりします。

 

ガンディーニ追悼展、いい企画なのではないでしょうか。

 

 

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