今回も非常に珍しいモデルガンをお借りしました。
CMCレミントン・ネイビー カートリッジバージョンです。

CMC レミントンリボルバーは1969年に登場していますが、最初はパーカッション式ではなく、カートリッジ式でした。
同じ年にMGCはコルト51ネイビーを発売していて、こちらはパーカッション式での登場でした。
パーカッション式は、シリンダー後端のニップルに平玉を詰めたパーカッションキャップを装着して発火を楽しむのですが、一見すると地味だからかCMC レミントンリボルバーは、前作のピーメ同様にカートリッジ式で登場させたのだと思います。
しかし、その後MGCネイビーと同じパーカッション式のタイプも登場させています。これはおそらくMGCネイビーがパーカッション式でも売り上げを伸ばし、市場反応も良かったことと、後に述べる理由によるものだと思います。

CMC レミントンリボルバーには、アーミーとネイビーの2機種があります。
実銃のアーミーは44口径で、ネイビーは36口径ですが、CMC レミントンネイビーは44口径のままで銃身が少し短くなって、ローディングレバーの形が変わっただけででした。
それ以外のパーツはシリンダーも併せてアーミーと同じです。

実銃にも、パーカッション式を改造したカートリッジコンバージョンモデルが存在しますが、CMC レミントンリボルバーの場合はただシリンダーをカートリッジが入るように貫通させただけです。
ローディングゲートの蓋もエジェクターロッドもありません。
写真のように装填口はぽっかりと開いた状態です。

その装填口にカートリッジを入れようとしても入りません。
装填と排莢はシリンダーを本体から取り外して行います。
銃身下部のローディングレバーを下げて、シリンダーピンを引き抜きシリンダーを外しますが、この一連の動作はすべてワンタッチで行えるので、イーストウッドの映画『ペイルライダー』のワンシーンを真似てシリンダーの取り換えをしてみた方もおられるのではないでしょうか。

発火方式は、CMCピーメと同じでバネで伸縮するロングカートリッジがハンマーノーズで押されてバレル基部のフォーシングコーン内にある前撃針にぶつかり、カートリッジ先端に仕込んだ平玉を発火させるという仕組みです。

かつては発火ガスが噴き出ていたのであろう、銃口は完全閉塞状態です。

前撃針が設置されているバレル基部もこのように埋められていて、撃針を見ることが出来ません。

完全分解してみました。
ハンマーとシリンダー以外は、後のパーカッション式と同じです。
カートリッジバージョンなのに、ローディングレバーに前装式でしか使わないタマを押し込むプランジャーが付いてるのが面白いですね。

シリンダーは貫通タイプです。
この穴の大きさは38口径くらいに見えます。

何やら複雑な形状のシリンダー後部。
薬室が貫通しているので隔壁にはスリットが入っていて耐性が落とされています。

これが専用カートリッジ。
まるでライフル銃のタマのように長いです。

左側が見慣れたパーカッション式のハンマーで、右側がカートリッジ式のハンマーです。

CMCレミントンリボルバーの主要機関部パーツ。
SAAを見慣れた目で見ると、かなり異形に見えます。

グリップフレーム一体型の内部パーツはどうやって着脱するのだろうか。
CMC レミントンリボルバーを最初に分解結合するときに戸惑う部分でありますが、
まずはハンマーへのシリンダーハンドの装着。
このようにハンマーを下にずらしてハンド取り付けネジの穴を露出させます。

ハンドを挿し込んでネジで留めます。

トリガーとボルトは一本のネジで留められています。
この写真じゃ分かりにくいですね。

こっちの方が分かりやすいでしょうか。
このように一本のネジで用が足せるのは、MGCのピーメもそうですよね。

レミントンリボルバーでハンマーノーズが見える。不思議な感じですが、CMC レミントンリボルバーはこれでデビューし、1次規制後もsm期前までパーカッション式と併売されていたそうです。
CMC レミントンネイビーは実物サイズよりも大きく、カートリッジ式は構造が実物のコンバージョンモデルとは異る。
そういうことですので、謂わば架空の銃ということになるようですが、何となく惹かれる魅力があります。
モデルガンの歴史で見ても希少ですし、資料的価値はありそうです。
