フランクリンミントのカスター将軍モデルです。
フランクリンミントのことはよく知りませんが、アンティーク品のレプリカなどを商品にしてる会社ですかね。
新聞チラシにその名前を見ることがありましたが、記念コインとか陶器を主に取り扱ってるイメージが強いです。
モデルガンでは、カスター将軍モデルのほかにもルーズベルト大統領モデルやS&Wのトップブレイクも見たことがあるので、珍しい記念モデルをいくつか出しているようです。
噂で聞いた話ですが、フランクリンミントの製品はモデルガンというよりも模型と表現した方が良いのだとか。

実物を手にするのは今回が初めてでしたので、どういうものなのかわからないままポチってしまいました。

フランクリンミントの製品はマルシンが製造しているらしく、このカスターリボルバーも後にマルシンブランドで販売されたそうですので、マルシン金属製1860アーミーとサイズが近いのではないかと思ったわけです。
つまりマルシンアーミーのグリップフレームと共用出来るのではないか。そういう下心が、これを手に入れる目的でした。

しかし、フランクリンミントのカスターモデルは既に製造が中止されていて、マルシンにパーツは残っていません。
安い中古品を手に入れるしかない。
そう思ってネットオークションで落札したのが今回の品です。

安かっただけあって、ご覧のとおり、グレー色にくすんでおり、磨いて光沢が甦るかどうか未知の状態であります。

まあ、目的は本体ではなくグリップフレームだけですので、気になるのは、それが金属製かプラかという心配だけです。


くすんでおりますが、どうやら金属製のようで、一安心です。

コンパウンドで磨いてみると、金属の光沢がよみがえって来ました。


マルシンアーミーにグリップフレームを合わせてみましたが、残念ながら合いませんでした。



トリガーガードのネジ穴の位置はほぼ同じですが、バックストラップの方はこれくらいずれています。


シリンダーチャンバーには改造防止インサートは設置されていませんが、全部プラスチックで出来ていて、金属のコアが入ってないのでとても軽いです。
チャンバーサイズを見ると36位に見えますので、ネイビーということになるのかな。


パーカッションキャップを填めるニップルも別部品ではなく、樹脂の一体型で、ニップルは薬室に通じる導火孔が開いていません。


マルシンアーミーの部品(右)とよく似ていますが、互換性はあるでしょうか。
少し試してみましょう。

フランクリンミントにマルシンのハンマーを入れてみましたが、きつくて入りません。


マルシンにフランクリンミントのハンマーを入れると、入ってスクリューまで差し込めますが、フレームにあっていません。

これがフランクリンミントの正常な状態です。

シリンダーハンドはマルシンは短いんですが、これでも充分シリンダーを1/6回転させることが出来るのです。

このくすみきったメッキを磨いて光らせてみましょう。


どうです?
まあまあ光沢が生まれ、新品に近付いたように見えません?
言い過ぎか😅

ところで、このカスターリボルバーは実物どおりバレルとフレームはシリンダーシャフトをウェッジキーで固定する構造なんですね。
今や、CAWのパーカッションリボルバー等では、珍しくないリアル構造ですが、フランクリンミントが登場したときは驚きの再現だったことでしょう。


バレルとフレームに微妙なガタツキがあるので、接続部分に薄いステンレスシートを貼り付けてガタツキを解消しました。
このシートは、こうのすけアニキに戴いたもので、裏が粘着シールになっていて重宝しています。

接続部分のピンの受けは丸孔ではなく、四角い溝になっています。


フレームには金属製のインナーが入っているようで、この状態で見ると、インナーフレームとプラスチックの外装の境界が分かります。

表面のメッキがくすんでいたように、ハンマースプリングには赤錆がびっしりと浮いています。


さて、ここで思わぬ朗報が。

フランクリンミントのグリップフレームが合わなかったので、がっかりしていましたが、自宅の部品箱を漁っていたらCAW51アーミーのグリップフレームを見つけ、ダメ元でマルシンに合わせてみると、あれ?ほぼぴったり合うじゃないの。
こりゃ、大きな希望が生まれましたねえ。ウシシ😁



CAWのが合うと分かっていたら、決してポチってなかったフランクリンミントですが、磨いているうちに何となく愛着が生まれて来ました。

こうして並べてみると、絵になりますねえ。

断捨離の信念は遠く離れたみたい。