日本の映画では何が好きか?と問われたら、必ずこの映画を挙げます。

高倉健の『駅stasion』。

日本映画では珍しく、実銃の発砲シーンを見ることが出来ます。


実銃の発砲シーン。
それも、実弾を撃つシーンが撮影されているんです。

まずは、オープニングシーン。
Smith&Wesson 38spl
戦後、アメリカから供与され、1960年以降順次ニューナンブに貸与替えされますが、地方では70年代半ば頃まで交番巡査が腰に提げていました。


シリンダーギャップから吹き出す焔。

そしてこの反動。

間違いなく、実弾射撃ですね。


次は、ワルサーGSPです。


これは.22LRなので、ほぼ無反動ですが、排莢していますしチョークバレルではないでしょうから実弾を撃っているものと思います。

クレジットはされていませんが、北海道警察の協力を得て、道警の射撃場で撮影されたのでしょう。

健さんは絵になりますね。
本作品での役どころは、道警捜査1課の刑事。
なおかつ、オリンピック選手。まさに超人高倉健に似つかわしい役ですね。


ラスト近く。
連続警官殺し犯の潜伏先に単身乗り込む前にけん銃にタマ込めする健さん。
実際に健さんが手にしているのはローマンでしたが、アップになるとニューナンブに。

この画像で見えるかなあ。
シリンダーから弾頭が見えてるんですけど。

警察庁指定22号事件。
犯人は右上の森岡茂。


雪の舞い散る駅にたたずむ健さんの後ろにも手配書のポスターが見えますね。


おや?最近話題になってる爆弾犯人の桐島聡ですね。

ホンモノの指名手配写真を実名のまま使ってるんですねえ‼️
ただ、映画の時代設定は1979年。
1954年生まれの桐島が21歳というのは間尺に合いませんが…。

これがご本人の写真です。映画を通じて手配広報をやってたということでしょうか。
もしこの映画の上映中に捕まったとしたら、桐島の写真は使えなくなったのかもしれませんけど。
映画の撮影時には海外逃亡中と見られていたのでスタッフも捕まることはないとたかをくくっていたのかも。