過去の話③ | 誰にも言えず綴る

誰にも言えず綴る

余命宣告された夫は2023年8月、逝ってしまいました。これからどう生きていこうか…。

2021年4月初旬

検査入院の結果が出るまで落ち着かない時間が流れ

夫は大したことありませんようにと祈り、

私は万が一そうでもステージⅠの初期でありますようにと祈った。


呼吸器内科の担当の先生は

びっくりするくらい明るい声で


癌でした❗


そこから始まり

詳しい話になり


腫瘍部分は1ヵ所で2cmほど

リンパ節も遠隔転移も検査では見受けられず

ステージⅠA

外科的切除をする方向だが

この病院では手術が混んでて6月になってしまう。

手術は早い方がいいし

今後の治療も考えると

がんセンターに行った方がいいと勧められる。


私たちは

がんセンターを救いの神のように感じ

すぐ手続きをした。

連休の前に呼吸器外科の予約が取れた。


その時点で

早期発見で、がんセンターを紹介してもらえて、本当にラッキーだと、

私たちの気持ちは晴れていった。


がんセンターの受診を待つ間

夫の気持ちは急激にぐちゃぐちゃになり

肺がんの生存率をチェックして凹み

俺には時間がないから優しくしろとか

もっと俺の希望を聞けとか

いわゆる無茶言いばかりで…


がんばって励まして支えていこうと思う私も辛くキツい時間が流れた。

まだ初期だからね、ステージⅠだからね、

大丈夫だからね、

精一杯励ましながら受診日を待った。


息子たちにも今の夫の状態を話した。


手術すれば大丈夫だよね❗

早期発見だよね❗


と、息子たちもさほど深刻に受け止めていなかった。