すこんにちは

今回、紹介するのはペロブスカイト太陽電池で需要が増えることが期待されるヨウ素の会社の伊勢化学工業とK&Oエナジーについて紹介します。

ペロブスカイト太陽電池は一平方メートルあたり0.5〜1gのヨウ素を使用します。1MWあたりkgであり、1GWでは16〜20tのヨウ素を必要とします。日本政府は2040年までに20GWの導入する予定で、日本で年間20〜30tの需要の増加が予想されます。ヨウ素は造影剤などにも使用されており医療の発達により世界的な需要が増えており、毎年6.6%の需要増加を予想しています。ペロブスカイト太陽電池が普及すると世界的なヨウ素不足が起こり価格上昇も予測されます。

伊勢化学工業はヨウ素の生産量は約4000t、世界シェア15%、売り上げ380億円、営業利益90億円です。先端電子材料向けの超高純度のヨウ素を供給しており利益率が高くなっています。現在のPERは約50です。

K&Oエナジーはヨウ素の生産量は約1900t、世界シェア5%、売り上げ900億円、営業利益90億円です。天然ガスの売り上げが多く、売り上げにヨウ素が占める割合は20%弱ですが、利益は50%を占めています。現在のPERは約15です。

世界最大のヨウ素の会社はチリのSQMで世界シェアの35%を占めています。日本の灌水から採取するのと違い鉱石から採取するのでコストが低く価格競争力があります。

伊勢化学工業は超高純度のヨウ素によりハイテク関連分野ではトップシェアとなっています。また、ラオスでも開発を行い、地政学的リスクを減らして安定供給を目指しています。

K&Oエナジーは鉱区に400年分のヨウ素があり、チリでの地政学的リスクを避けたい長期的な需要を取り込んでいます。

伊勢化学工業は高純度のヨウ素の生産に強みがあり、ペロブスカイト太陽電池の普及の恩恵を受けやすいです。また、積極的に井戸の新設や設備の増強を進めており、海外ではラオスに進出して増産を積極的に行っています。また、INPEXなどが天然ガスを採取する際の灌水からヨウ素を精製して投資コストを減らしています。親会社のAGCはパナソニックと連携しており確実性の高い受注先となる可能性があります。

K&Oエナジーは2025年に設備を増強して生産量を10%増の1900tにしています。埋蔵量が多いため安定感があり、ペロブスカイト太陽電池が普及してヨウ素価格が上昇してから恩恵がありそうです。

まとめ 伊勢化学工業は高付加価値のヨウ素を供給しており、売り上げに占めるヨウ素の比率が高いので、ペロブスカイト太陽電池の普及による恩恵を大きく受ける可能性が高いです。その期待のためPERは50となっており、期待を下回るリスクには注意が必要です。K&Oエナジーは売り上げにヨウ素が占める割合が低いため伊勢化学工業に比べて成長期待は低くなっています。そのためPERは15程度になっています。天然ガスという他の事業があり、400年分のヨウ素があり安定供給できることが強みになっています。