”ロストケア” 介護する人と介護を受ける人の苦悩を描いた作品。こころとカラダが震えた映画でした。 | 介護用品の選び方・賢いレンタル方法、福祉用具の導入事例紹介

介護用品の選び方・賢いレンタル方法、福祉用具の導入事例紹介

車いすや介護ベッド等の介護用品をレンタル・販売する千葉県の会社”モナークケア”
代表を務める小澤重史こと”シゲ社長"が、お得な中古介護用品の情報や、福祉用具の上手な選び方について発信しています。

こんにちは。

 

最近、家族の中で映画鑑賞がちょっとしたブームになっておりまして、

月に2本以上、夫婦で観たり、子供と一緒に観たり、

アニメを観たり、ジャニーズメンバー出演の恋愛モノを観たり、

なかなかバラエティに富んだジャンルの映画に触れておりました。

 

 

昨日も、夫婦と高校生の娘と一緒に、”ロストケア” を鑑賞しました。

 

 

ご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、

介護と命(いのち)、家族の絆をテーマにした作品でしたが、

 

わたしは久しぶりに、体と心を震わせて 号泣してしまった映画でした。

 

 

 

訪問介護事業所のスタッフとして勤務する男性を松山ケンイチが、

その男性が積み重ねてきた犯罪を暴き、法で裁いていく検事を長澤まさみが、

恐ろしいほどの迫真の演技で演じています。

 

ロストケア とは、ロスト(消滅・亡くす)することによる

ケア(介護・救済)という意味合いで作品中に発せられている言葉で、

要介護者を消し去ることで、家族を救済する。

”ロストケアは家族の救済だけではなく、本人も救われるんだ。”

と、主人公の男性は主張します。

 

 

ストーリーも難しくない、登場人物もとても少ない、

観やすい映画ですが、

問いかけてくるテーマは、簡単に答えの出せない難しいモノでした。

 

人としての倫理観、今の日本社会のかかえる問題、

家族の絆、・・・

 

 

私たちも、福祉用具の手配や選定で、

いろいろなご家庭の中に入ることがあり、

少なからず触れざるを得ない、

それぞれの家庭事情を見ることがあります。

 

いろいろな家族がいて、いろいろな事情が存在します。

 

”これが正しい、これが答えだ。”

というモノは存在しないのではないか。

 

とても考えさせられる映画でしたし、

社会的に対極に位置するような主人公のふたりが、

根底では同じひとりの人間としての共通の葛藤があることを

描いていて、てても切なくなる作品でした。