きっかけは、耳鳴りやった。
もともと耳が弱くて、メニエルの気があると言われていたし、またちょっと疲れてるんかなって思っていた。
マッサージをしている職業柄、リンパの流れが悪いのかなと気になって、耳、首周辺のリンパを流していた時に、しこりに気付いた。
筋なのかしこりなのか分からん位の感触。
きっと普通なら気に留めへんくらいのしこりやったと思う。
実際、病気が分かった後も、先生たちに、よく自分で見つけたねって言われたくらいやった。
そんな分かりにくい状態で、病院嫌いのあたしが、月末には病院に行こうと思ったのには理由がある。
働いていたリラクゼーションサロンのお客さんの中にMさんという40代後半の男性がいた。
よく来てくれるお客さんで、スタッフとも仲が良かった。
Mさんは、普通の会社員の方やけど、いわゆる〝見える人〟で、恋愛のことなんかをみんなで聞いたりすることもあった。
若い頃はもっと見えたり聞こえたりしたらしいけど、生活に支障が出るくらいやったみたいで、第三の目は閉じてもらったそう。
それでも色とかオーラとかはぼんやり見えるとおっしゃっていた。
そのMさんに、ある日施術が終わる頃言われた。
「健康診断はちゃんと行ってくださいね」と。
詳しく聞くと、あたしの胸から上くらいにモヤモヤしたものが見えるらしく、そう遠くない将来に大病すると思うからって。
死なないし、ちゃんと戻ってくるけど、健康診断には行って下さいと。
皆さんやったら信じますか?
なぜかあたしは、本能的になんか予感があったのか、
「またまたーーー!!!悪い冗談やめてくださいよー!!」
とはならへんかったのです(>_<)
それで、こう言われてから半年もたたへんうちに気付いたしこりやったから、行かなアカンって思えた。
これからまた詳しく書きますが、あたしのリンパ腫は縦隔原発。
…胸…。
びっくりするくらい、あたってた。
ホント怖いくらいすごい。
でもMさんの言葉がなかったら、治療はもっと先になってたかも。
すぐに仕事も辞めてしまったし、Mさんにはあれから会えてないけど、本当にめちゃくちゃ感謝してます。
嘘みたいなホントの話。