初めて病院に行ってから2日後、MRIを受けに再び病院へ。
MRIは初めてではなかったし、前よりも広くはなってたけど、やっぱり音がうるさくて、時間も1時間くらいかかったから、苦痛やった。
検査が終わって、待合に出ると、ベンチに父が座っていた。
え?
病院から呼ばれた?
もしかしてもう告知??
今検査をうけたばっかりで、そんなはずないのに、その時はそうとしか思えへんくて、すごく焦った。
聞くと、父は気になって来てくれていた。
しばらく待ってから、診察室に呼ばれた。
院長先生だった。
検査の結果、胸に影があると言われた。
けど、詳しいことは何も教えてくれない。
あたしも、何も質問が出てこない。
「ここではこれ以上の検査も治療もできないし、医大に紹介状を書くので、行ってください」
そう言われた。
最後にひとつだけ質問した。
「病気はあるってことですか?」
答えは「はい」だった。
待合に出て父を見たら、泣けてきた。
現実味をだんだん帯びてきた瞬間やった。
その日仕事は休ませてもらった。
夜、大切な友達に電話した。
まだ話すか迷っていたけど、むこうも何かあったって察してくれて、これまでを説明した。
皮肉にも、この友達のお母さんは2年くらい前リンパ腫になっていた。
ありがたいことに、治療を終えて寛解を迎えてくれていた。
そして彼女は看護師。
この後、いっぱい彼女に支えられたのは言うまでもない。
医大に行くのは6日後。
悪性リンパ腫か。
胸腺腫か。胸腺がんか。
ネットを見るばかりの毎日やった。
調べても調べても、不安しかなかった。
長い1週間やった。