安田記念の前哨戦を考える
前哨戦を考える
<京王杯SC>
10年34.6-11.3-33.9=1.19.8(-0.7)
1着15サンクスノート2-2/33.8=1.19.8→不
2着09マルカフェニックス6-6/32.9=1.19.8→(14)8着
3着07アーバニティ1-1/34.0=1.19.9→不
4着17エーシンフォワード4-4/33.6=1.20.2→(18)10着
11年35.0-11.4-33.8=1.20.2(-1.2)
1着05ストロングリターン9-7/35.6-11.5-33.1=1.20.2→(1)2着★
2着11シルポート1-1/35.0-11.4-33.8=1.20.2→(2)8着
3着07ジョーカプチーノ2-2/33.5=1.20.2→(16)5着
4着08コスモセンサー5-4/33.4=1.20.3→(11)16着
5着02クレバートウショウ7-7/33.3=1.20.4→(4)4着
8着16エーシンフォワード3-3/33.9=1.20.7→(17)12着
9着06サンカルロ15^15/33.2=1.20.8→(5)13着
12年34.2-11.7-34.2=1.20.1(0.0)
1着12サダムパテック7-8/35.1-11.7-33.3=1.20.1→(7)9着
2着04レオプライム11-13/32.8=1.20.2→不
3着13インプレスウィナー11-12/33.3=1.20.2→不
4着08ストロングリターン11-12/35.5-11.7-33.2=1.20.4→(4)1着★
7着14グランプリボス14-13/35.8-11.6-33.2=1.20.6→(3)2着★
13年33.9-11.8-34.9=1.20.6稍(+1.0)
1着15ダイワマッジョーレ8-8/35.2-11.3-34.1=1.20.6→(17)9着
2着03トライアンフマーチ8-8/35.2-11.3-34.2=1.20.7→不
3着04ガルボ7-6/34.6-11.6-34.5=1.20.7→(4)7着
7着14サダムパテック13-13/35.7-11.2-34.0=1.20.9→(18)13着
16着11シルポート5-5/34.4-11.9-35.4=1.21.7→(13)18着
10・11年は上がり3Fよりテン3Fが遅いドスロー。絶好馬場の恩恵で逃げ・先行馬が軒並み好走した。10年アーバニティ、11年ジョーカプチーノのような6Fでも馬券に絡める馬が長い直線でも押しきれる事態が生じている
これはスタミナ不足の高松宮記念組は脚を溜めようとするし、安田記念へのステップ叩き台組も本番へ向けて折り合いに不安をつけたくないからか、両者の思惑が合致しスローになったよう
例年の先行有利がそろそろバレたのか、12年ミドルペース・13年ハイペースとペースが上がっており、後にマイルCSで連対するサダムパテックやダイワマッジョーレが底力で押しきっている
さて、本番安田記念への連動となると、11年ドスローの中、唯一後方から上がり1位で差しきったストロングリターンが安田記念で2着。上がり2位のクレバートウショウが安田4着。短い距離での逆流(緩流で差し)を物ともせずに巻き返せる馬が距離延長では唯一前進できる
12年ミドルペースながらも条件馬が2着・3着に差し飛んで来ているのでレースレベルにやや疑問が残るが、マイルG1で勝ち負けできるストロングリターン、グランプリボスが本番前の叩きの意味合いながらも速い上がりを使い勝ち馬に0.5秒差以内に留まっているのに意味があったのかも
13年はハイペースだが、実は中盤1Fが11.8秒と異常に緩んでおり、前4Fで考えれば10年・12年とペースは殆ど同じ。であれば、上がり10年33.9秒、12年34.2秒のように、もっと上がりタイムが良くても不思議ではなかった筈だが、34.9秒は全く伸びていなかったせいなのか、13年安田記念の上がり33秒台決着には連動はしなかった
好走馬の中で一番テンの脚を使ったガルボが本番で7着ながら0.4秒差で耐えている点からハイペースなら先行馬の底力に期待する方が良いだろう
いづれにして、スローなら後方から速い上がりを使った馬、ハイペースなら先行で耐えた馬、逆流を跳ね返した馬を上位に取りたい
また、過去4年で京王杯SCから連動する馬は、安田記念で1枠・2枠の馬であることも書き留めておきたい。距離延長になるので、できれだけ距離を稼いで走るのが良いってことなのでしょう。1枠2番に入ったレッドスパーダにはとても良いデータです
さて、今年は
14年33.7-11.0-35.0=1.19.7(+1.3)
1着09レッドスパーダ2-2/34.0-11.0-34.7=1.19.7
2着10クラレント4-4/34.2-11.1-34.6=1.19.9
同週のVMのタイムから例年と同じ馬場状態。その中で1.19.7秒は優秀。今年は例年より1秒以上速い前傾激流ラップ
前半4F→後半3F
10年45.9→33.9秒
11年46.4→33.8秒
12年45.9→34.2秒
13年45.7→34.9秒
14年44.7→35.0秒
昨年に比べると前4Fで1秒も速いのに、それでいて上がり0.1秒しか劣っていない。中盤1F11.0秒と全く淀みないスピード勝負を前前で突き放した2頭は強い。6F・7F得意の馬のキレを引き出させない底力の勝利
昨年、本番で0.4秒差に留まったガルボの京王杯SC走破ラップ【34.6-11.6-34.5=1.20.7】よりも、かなり優秀なのだから、本番でも強気に押し切って欲しい
また前半4F45秒前後はあまりお目にかかれない速さで、過去には01年44.9秒、98年45.1秒の2回のみ。ちなみに01年は番手先行し上がり34.8秒で3着したブラックホークが安田記念で1着。98年も同じく番手先行し上がり34.7秒で1着したタイキシャトルが安田記念で1着
レッドスパーダ、クラレントは古い記録だがブラックホーク、タイキシャトルに肩を並べたことになる。特にタイキシャトルが勝った安田記念は不良馬場だっただけに道悪が想定される今年のレースに2頭は前進できる見込みはあるのではないでしょうか
<マイルCS>
12年35.0-23.2-34.7=1.32.9稍
1着01サダムパテック6-7/35.6-23.2-34.1=1.32.9
2着07グランプリボス8-8/35.8-23.1-34.0=1.32.9
5着10リアルインパクト5-5/35.4-23.2-34.6=1.33.2
6着04ダノンシャーク11-11/36.1-23.0-34.2=1.33.3
13年35.1-23.2-34.1=1.32.4
1着05トーセンラー15-14/36.4-22.7-33.3=1.32.4
3着13ダノンシャーク8-6/35.7-22.9-34.1=1.32.6
7着02サダムパテック6-6/35.6-23.1-34.3=1.33.0
9着16グランプリボス8-9/35.8-23.0-34.3=1.33.1
10着18リアルインパクト5-4/35.5-23.0-34.7=1.33.2
11着12クラレント3-2/35.4-23.0-34.9=1.33.3
テン33秒台がマークされる秋のマイル王決定戦なのだが、2年連続でテンより上がりが速い後傾ラップのマイル戦にして超スロー
12年はシルポートが溜め逃げの35.0-23.2(1000m通過58.2秒)の超スローの4着に残るペースでレースレベルとしてかなり低い
13年は良馬場にも拘わらず12年より更に遅い35.1-23.2(1000m通過58.3秒)でマイル王決定戦としては規格外のスロー、全くスピードが問われない一戦となった。トーセンラーの差しが綺麗に嵌ったように、下り坂から加速しラスト平坦伸びると言う中・長距離馬の加速が間に合う展開
戦後はマイラーの層の浅さを言われたものだが、レースの内容として決して高いものではなく、安田記念テン33秒台のスピード決着に連動できるものではない、よってマイラー馬の結果をそれほど悲観するものではない
また東京コースはコーナーから加速できるポイントなどなく、比較的平坦ラップになりやすい訳で、テンで有利に立てずコーナーから加速が得意なトーセンラーの優位は全くないと考えておきたい
<マイラーズC>
12年34.3-23.2-35.7=1.33.2
1着17シルポート1-1/34.3-23.2-35.7=1.33.2→12着
2着03ダノンシャーク12-8/35.3-23.3-34.8=1.33.4→不
3着06コスモセンサー4-3/34.7-23.3-35.6=1.33.6→3着★
13着13グランプリボス8-8/35.4-23.0-35.9=1.34.3→2着★
13年34.1-23.2-35.3=1.32.6
1着17グランプリボス9-8/35.0-22.8-34.8=1.32.6→10着
2着14サンレイレーザー13-11/35.2-22.8-34.7=1.32.7→不
3着12ダノンシャーク6-7/34.8-22.9-35.0=1.32.7→3着★
4着09カレンブラックヒル3-3/34.6-23.0-35.1=1.32.7→14着
7着02クラレント8-8/34.7-23.1-35.1=1.32.9→不
14着13シルポート2-2/34.3-23.1-35.9=1.33.3→18着
京都施行過去2回はシルポートの逃げ=1000m通過ラップは12年57.5秒、13年57.3秒ほぼ同じようなラップ構成。先行+内目が好走した12年、外差し有利の13年の区別できる
ダノンシャークが両レースで好走しているが、先行・内有利の12年で外差し、外差し有利の12年で好位から中差し、唯一逆流を跳ね返しての好走。ダノンシャークは同コースで安定感は抜群
ここをステップに安田記念で好走する為には、坂を利用した使った加速ではなく、テンを12年コスモセンサー34.7秒、13年ダノンシャーク34.8秒のように、35秒以下のスピードを補完したいところ
14年34.9-22.9-33.6=1.31.4
1着04ワールドエース4-4/35.5-22.7-33.2=1.31.4
2着05フィエロ5-5/36.0-22.4-33.2=1.31.6
3着12エキストラエンド8-7/36.1-22.6-33.2=1.31.9
コースレコードで手放しに誉めたいところだが、、、第3回京都開催の芝はめちゃくちゃ速かった
外回りコースで抜粋すると
<初日>
3歳未勝利1800m 1.45.7
橘S1400m 1.19.6*古馬のレコードと0.3差
錦S 1.32.6
<二日目>
4歳500万2400m 2.24.8
マイラーズ 1.31.4(R)
4歳1000万1600m 1.32.5
特に3歳OP橘Sは96年スワンSでマークされた1.19.3秒に0.3秒差に迫る驚愕のタイム。18年も破られていないレコードと互角なんだから、いくら何でもこの馬場はないな~が感想
昨年・一昨年の同時期と比べてマイルなら1.5~2秒程度の馬場差はあったと考えて良いでしょう
今年のマイラーズCはせいぜい35.5-23.3-34.2=1.33.0秒程度なのではないかな。馬場が止まらないので、先行した順に優位は否めなく、レコードだったからと言って、上がりはフィエロやエキストラエンドと変わらず突き抜けてない訳で、この1戦でワールドエースが復活したとは言い難い
最強5歳世代のトップグループなので勝ちきっても不思議ではないが、中・長距離馬のエースと期待されている馬が、復帰3戦目でマイル王になるにはハードルが高いような。この人気では全く妙味なく、ここでは凡走して頂き、秋の中距離戦において人気薄で期待したい
同コースを整理しますと、
テンのスピードと前4F-後4Fタイムで緩・急を区別してみる
<緩流>
12マイルCS35.0秒/46.9-46.0(-0.9)サダムパテック、グランプリボス
13京都金杯35.3秒/47.4-46.1(-1.3)
13マイルCS35.1秒/46.8-45.6(-1.2)トーセンラー、ダノンシャーク
14京都金杯34.7秒/46.6-45.9(-0.7)エキストラエンド
14マイラーズ34.9秒/46.6-44.8(-1.8)ワールドエース、フィエロ、エキストラエンド
↓↓
好走馬
サダムパテック(12マイルCS)
グランプリボス(12マイルCS)
トーセンラー(13マイルCS)
ダノンシャーク(13マイルCS)
ワールドエース(14マイラーズ)
フィエロ(14マイラーズ)
エキストラエンド(14金杯、14マイラーズ)
<急流>
11マイルCS33.8秒/45.9-46.4(+0.5)リアルインパクト
12京都金杯33.8秒/45.7-47.2(+1.5)ダノンシャーク、サダムパテック
12マイラーズ34.3秒/46.2-47.0(+0.8)ダノンシャーク
13マイラーズ34.1秒/45.8-46.8(+1.0)グランプリボス、ダノンシャーク、カレンブラックヒル
↓↓
好走馬
リアルインパクト(11マイルCS)
ダノンシャーク(12金杯、12・13マイラーズ)
グランプリボス(13マイラーズ)
同コースで緩急強い競馬ができているのはダノンシャークだけ
京都で好成績をおさめた殆ど馬が緩い流れでしか経験が無く、人気ほど信頼できないですよ
前哨戦は圧倒的に「京王杯SC」が上ですね
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