食虫植物を見に毛氈の島へ | もなのブログ

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生き物や自然のことを呟きます。
時々グルメや自然災害・防災のことも。

 去年は…

 

 

 誘われていたものの、引っ越し直後の浜田山デビュー(と歓迎会)が被って泣く泣く行けず…

 

 なんか去年は学術的にも価値のある発見とかあったらしいやん。

 ニュースにもなってたやん。

 羨ましス羨ましス…ショボーン

 

 次回はそのためだけに関西帰ります!

 と伝えて一年。

 

 へりっこさん「今年も行くで~」

     私   「行く!関西帰ります!」

 

 とばかり乗り込んで来ました。

 通称毛氈の島。

 勝手に我々が呼んでいるだけで本当の名前ではありません。公表出来んから…

 

 一面モウセンゴケだらけの島。

 そんな場所へわざわざ関東から関西に戻ってまで行ってきました。 

 

 

 

生ビールを味わっていざ出陣!!

 

 

 島です。

 だーれもおらん島。

 そんな辺境の島ですので、勿論本土からの橋など存在せず。

 …当日に家を出て新幹線に乗っていくには遠く、前日入りして実家から行くのも遠い場所です。

 そのため前泊し、港へ向かうことにしました。

 

 当日、駅でへりっこさん車に拾ってもらい、集合場所へ。

 関西の懐かしの面々と合流し、乗船。

 しばらく船に揺られて船毛氈の島へ上陸!!

 

 …なんもない。

 

 

 島の玄関口でもある港の周辺には建物が数軒のみ、しかもやっているのか怪しい。

 ただ海は非常に綺麗で泳いでいる魚が多数見えるレベルでした。

 釣りや海水浴すると気持ちええやろな~

 

 今回の我々の目的は釣りでも海水浴でもないので上陸後そのまま島へ。

 一面ボコボコのこの世の地獄のような環境で食虫植物は元気に大繁殖していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 露天から水が染み出し溜まりになっている周りに食虫植物が生えているようです。

 基本的にはトウカイコモウセンゴケが主流。

 

 

 

 

 遮るものがないので、全日照を受け真っ赤に染まっています。素晴らしい発色チュー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう少し水が多いとトウカイコモウセンゴケのほか、モウセンゴケとミミカキグサも見られます。

 それにしてもモウセンゴケもとんでもない色してるな。

 

 

ちょっとピンクっぽい?

この程度であれば他の場所でも見られますが…

 

 通常のモウセンゴケの花色は白。

 面白いことに花茎の先っぽ、蕾のところだけ白くなり、後は真っ赤っかです。

 一方で…

 

 

 

 変種、モウセンゴケの赤花は蕾の先まで真っ赤っか。

 そもそもモウセンゴケの花に少々赤が混じるレベルは時折存在するのですが、このようにここまで真っ赤になる株はこの島以外では土居さんらも見たことがないとのこと。

 

 

 

 このように赤花と白花が混在しています。

 不思議ですね~

 

 

 他にも水が多い所では。

 

 

 

 

 

食われた♂

 

食われた♀

 

ヤゴ

 

 ハッチョウトンボがたくさん!!

 足を踏み出すごとにぶわぁと飛び立ちます。すげー!

 

 

 また不思議なことに花系の先がない株や穴が空いているモウセンゴケがちらほら…犯人は…

 

葉に穴が空き、花茎先もない

 

犯人

 

 モウセンゴケトリバ!!

 ガガンボみたいですがトリバガなので蛾の一種です。

 モウセンゴケを食草とするので結構珍しい…のですが、時折栽培場でも栽培しているモウセンゴケ食っていくのだとか。

 

頭隠して尻丸出し

 

 

 

 両生類はこんな感じ。

 一面荒れ地の世界なので個体数はそれほど多くありません。

 

 

ホシクサ

 

イトモ?

 

 

ヒルムシロ系

 

 

 

 

 水草はたくさん…という訳ではないですがちらほらと。

 この島では貴重なカヤツリグサが確認されているようなのですが何だか分からず…ショボーン

 タヌキモはないみたいですね。不思議です。

 

 

 色々見ながらどんどん山を登っていきます。

 そして登って行って遂に!

 

 

 

 

 

 トウカイコモウセンゴケの白花です!

 これもこの島だけ。

 兵庫県なんかではモウセンゴケとトウカイコモウセンゴケが群生している自生地はたくさんあります。しかし他の自生地ではここまで赤い赤花モウセンゴケと白花トウカイコモウセンゴケは見たことがありません。

 …う~ん、謎です。

 

 

 そのままさらにさらに山を登ります。

 今では何もない島ではありますが、かつては少しだけ水田があったらしく、そこにイシモチソウがあるのではないかとの土居さんの談。

 水田跡ってどれやねん!!とか言いながら荒れ地を登り迷子になりつつ藪を越え…

 

 

 やっと水田跡へ。

 そこで散り散りとなってイシモチソウを探して…

 

 私「イシモチあったー!!!」と絶叫。

 

 

 

 

 

 

 

 島イシモチソウです!

 イシモチソウは赤花とかはない様子(笑)

 時期が遅かったのでやや汚くなっていましたが無事イシモチソウを発見することが出来ました。

 今回の島探索のメインみたいなところもありましたので無事確認出来て良かったです。

 

 

 

 とりあえず船の時間が迫っているためイシモチソウを見た後は急いで下山。乗り遅れれば島で野宿となってしまいます。

 

 そんな中急いだお陰であと一か所自生地回れそうな雰囲気に。

 体力的に脱落した方もおられましたが、最後の力を振り絞り最後の自生地へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 生えているのは普通の赤花トウカイコモウセンゴケのみですが、めちゃくちゃ密度が高くて色も濃くて”毛氈”の名が良く分かる場所でした。

 

 

 

 

 そんなこんなでクタクタになりながらも港へ戻り、そこから東京へ。

 家に着いたのは22:00過ぎでしたが、所詮新幹線。

 車で帰るのもしんどいのでしんどさはどっこいどっこいでしょう。

 

 いやはや、貴重な経験が出来て素晴らしかったです。

 関西の皆さま本当にお疲れさまでした。

 

 

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