チェンナイでの出来事 | 酔イ旅ヲ

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犬とお酒と旅行が大好き過ぎます。世界一周ハネムーン後は地味に高松で手作りな飲茶屋さんやってます。現在はちょろ旅(国内外)と食べ歩きが主な酔っ払い日記です。そう遠くないこの先に!???世界一周、日本一周、酔っ払いグルメ紀行で食い倒れを夫婦で夢見ております。

121日、チェンナイ。




8時半頃、昼食の注文を取りにきたので、それを機にみんな起床し、3段ベットをもとの2段ベットに戻した。

バナナやクッキーで簡単に朝ごはんを済ます。

そして雑談したり、本読んだりしておもいおもいの時間を過ごす。


昼食は38ルピー(106円)のエッグカリーを注文したんやけど、昔と大違い!

味が格段にマシになっとるやんか。

飛行機の機内食みたいにアルミケースに入ってきとるし、下手な食堂よりもおいしいくらい。

おーっと、進化したねぇ!


夕方5時半過ぎ、予定よりもたったの20分遅れでチェンナイセントラル駅到着。

20時間かかる列車がたったの20分遅れ!

インド、すんげぇ進歩やん!

主要路線だけかもしれんけど、あっぱれじゃ。


オランダ人夫妻とホームでお別れ。

オージーの姉ちゃんは偶然ホームで友人と再会し、そこでお別れ。

うちらとドイツ人の兄ちゃん、サナカは安宿を目指した。



中央駅西側に安宿街があるとのことで、まずはそこを目指すが、どういうこったいな?どこも満室!

こりゃいかん、ということで、エグモア駅周辺の安宿街に移動。

ほんだらさ、どういうこったい!ここいらも満室ばっかやんか~!


客引きがやって来て、とりあえず着いていく。

私はフロントで荷物番、りょうちとサナカは部屋チェック。

フロントで客引きと宿のおっちゃんがもめだした。

こりゃ、マージンを払う、払わんでもめよんやなぁ。

もう客引きはあてにせず、自分らで探そう!

ちょっとして二人してすごい顔で戻ってきた。

相当汚なかったらしい。

その宿は丁寧にお断りし、自分らで再度しらみつぶしに当たってみることにした。



ようやく1件、空きのある宿を見つけた。

りょうちはダブル、サナカはシングルを見に行き、私は荷物見張り番。

二人とも、ちょいと割高やけど、ここならOKとのこと。


しかし、サナカはカルカッタでパスポ盗難にあっており、現在不所持。

フロントのおっちゃん、パスポがない理由も聞かず、泊めない、と。


こりゃぁ困った!


自分達も約1年前にパスポと全財産やられて、どんだけしんどいかよーくわかっとるはずやのに、なんでチェックインになるまで気づかんかったんやろう。

パスポなかったらそりゃ宿も泊めたがらんやろうで。

それやのに、部屋は別にしようとした自分らに腹が立ってきた。


「よし、3人部屋を探そう!そしたらりょうちを代表にしとけばばれずにすむかも!」


最初っから気づけよな、バカ夫婦め。


結局、それから空室のある宿が見つからず、どうしょうか、更に場所を変えようか困っていたところ、さっきの客引き登場。

さっきの揉め事見たし、ほんまは頼りたくないが、最後、一軒だけ彼に賭けてみよう。

彼は中級ホテルに向かって歩きだした。

そんな金はないど、思うたんやけど、中級ホテルの横に、同じ名前で廉価バージョンの安宿があるじゃないですか!

こりゃぁ自分らではよう見つけんわ~。


いつものごとく、二人は部屋チェックであたいはフロントで荷物見張り番。

今度は客引きとホテル側の交渉がうまくいったらしい。

うちらの宿代にマージンは上乗せされてしまうが、今夜はいたしかたねぇ。

二人が戻ってきた。

二人とも、OKとのこと。でも、塩水のシャワーしか出ないという。なんでやねん!

20時間も列車に乗っておりお風呂入ってないし、南下につれ気温が上昇し汗ダクやし、ノーシャワーはキツイぜ、思ったけど、二人がOKゆうたし、わがままは言えましぇん。



りょうちが代表でパスポ出して記入。

うちらのは名前とパスポ番号とVISA番号の記入のみでOKやった。

サナカはVISA番号まで覚えてなかったけど、うちらの番号に近いのテキトーに記入してどうにか切り抜けた。


よっしゃー!作戦成功!

3人で350ルピー。一人10050はマージンやな。

客引きのおっちゃん、うちらに金せびってきたけん、フロントにどうしよ?いう視線投げかけたら、さぁ、みたいな視線がかえってきた。

無視して歩こうとしてもフロントが何も言わないのは、マージンは払ったからであろう。

客引きのおっちゃんに、日本語で


「もうもろたやろ。」


ゆうて部屋へ向かった。

前のホテルでの激怒を見ていたあたい。今回は怒らないところをみると、これでOKなのだ。サンキュー、おっちゃん。



こうして、列車到着から2時間格闘の末、どうにかボロ宿に転がり込むことができましたとさ。

腹ペコ3人、荷物を部屋に置くやいなや、ご飯を食べにレッツラゴー!

駅前のエアコン付きのレストランでいっただきまーす!

やっぱ南に来ただけあって、カレーが格段においしくなったぜ。

ミルクが入っとるんかいの?

マイルド、やけど辛い~っ。


うちらが手を合わせていただきます!やったからやろか、サナカに宗教を聞かれた。

「ブッダよ、アンド ユー?」

彼はそれは難しい問題だなぁ、といい、語りだした。

「いろんな宗教があるけど、神様は全部同じだと思うんだ。木のように枝分かれしただけなんだ。全部が神様だよ。」

と。

まだ若干20歳、パーティー大好き、チャランポランでおそらくヒッピーに憧れてるっぽい彼がぼそっとつぶやいたその一言、ええこと言うな、とちと感動したわ。



部屋に戻り、水浴びをした。

というのも、なんでか屋外の蛇口からは真水が出たんで、それをバケツに汲んで、どうにか軽くシャンプーもできたのだ。あぁ、まじで助かった~。


水浴び後、サナカはうちらのよりもはるかに高級・高性能なノートPCを出し、何聴きたい?と音楽をかけだした。

うちらは荷物の心配もあって最初シェアは嫌って思ったのに、うちらよりもはるかに高級なもんばっか持っとるやんか。あぁ、恥ずかちっ!


パンガンでの楽しかったパーティーの日々の写真を見せてくれた。

若いなぁ~。

見た目は256に見える彼も20歳になったばっか。

まだ笑い声も幼く感じた。


今回の被害はパスポと3000ルピー(8400円)と列車のチケットだけらしい。

列車のチケットはポリスでレター書いてもらったので、どうにかチェンナイまでは移動できたとのこと。

しかも、領事館がカルカッタにはなく、どっちみちチェンナイへ移動しなきゃいけなかったからラッキーだ、と明るく言った。

その言い方は、チャランポランってなんじゃなくって、前向きに捕らえている感じを受け、1年前の一文無しで腐っていた自分らが恥ずかしくなってきたにょ。



うちらの写真も見たいというので、去年の南米の写真をいっぱい見せてあげた。

特にウユニ塩湖の写真には感動したらしく、「アメージング!」を連発しよったね。

サナカはお母さんがトリニダードトバゴ(カリブ海)の人で、お父さんがドイツ人ということだったので、カリブ海クルーズの写真も見せてあげた。


「これでたったの455ドル?」


ビックリしよったわ。


「いつか彼女が出来たら僕も行こう。」


だーって。彼の純粋な部分をたくさん見て、なんだかほのぼのしちまっただよ。



タイのビーチもきれいやけど、やっぱカリブが世界一キレイ!」

ゆうことで、3人の意見が一致し、床についたのでした。


あ、波照間の美ら海写真みせて、日本のもすごいぞ!とアピールも忘れんかったけどね。



この宿、暑いから窓開けっぱで寝たけん、結局3人とも蚊にやられまくり。

みんな100箇所はやられたかな。

んー、かいかった!


この世で一番蚊がキライだプー!!!