HRTについて知りたくて、当時、一生懸命に読んだガイドライン。
ボロボロ。当時の私の必死さが詰まっています。
 

 

パンツ問題

 

 
水をかぶったようなホットフラッシュと眩暈は収まったけど、骨密度はさがっていくし、指がこわばってうまく物をつかむことができないし、手足の関節は痛いし、夜は眠れないし、足は凍ったようにひえるし・・・とにかく辛い。
 
また、そのころからパンツ問題が浮上しきたんです笑い泣き
 
わたし:最近、かわいてパンツはくとすれてつらいです
先生:綿のパンツにしなさい
わたし:綿のパンツはいてるの。UNIQLOのだからダメなのかなぁ
先生:かゆみ止めクリームぬるといいよ。オイラックスクリームだしておくね
 
そんな残念な会話を大学病院の医師としながら、どんよりしていました。
 

 

病院さがし

 

 
いったいどこでHRT治療をできるのか分からないことも困りました。
 
更年期障害の治療ができる病院さがしといえば、女性医学学会専の門医制度および専門資格制度のリストを検索するのが定石です。もちろんこのリストにのっているクリニックを受診するんです。

 

でも癌の既往歴をいうと、どの病院でも治療はできないと告げられます。

 

JEMAに相談したら、「あなたのような特殊な症例は女性医学学会の理事でないと」

そうアドバイスされました。

(困るたびにJEMAにすがってきました。ほんとうにありがとうございます)

 

理事名簿は学会のHPで公開されています。私は理事であり、同時にガイドラインの作成委員でもある医師のレディースクリニックを都内でみつけ、2017年12月、受診しました。

 

クリニックでは骨密度がさがっているがBP製剤があわないこと。HRT治療に興味があることを相談しました。

 

「HRTを検討してもいいだろう。ただし癌の治療・経過観察通院をしている病院に相談をして許可をもらってきなさい。無断ではできない」といわれました。

 

そこで初回のHRTは、まずお試しで癌の主治医のもとでディビゲルを処方してもらいました。

 

癌の主治医も50代の卵巣癌&子宮体癌重複患者へのHRTは経験がなく、ふたりで副作用やらHRT治療中に再発した事例など、あれこれ話し合い、最後に「なにかあったら、すぐに連絡をして」と念をおされました。

 (先生、あの時はありがとうございました)

 

1か月ほど様子をみて問題がなかったので、2018年8月からレディースクリニックでHRTをはじめました。

 

それを機に、1回分づつを個包装してあるゲル剤のディビゲルから、ポンプ式のル・エストロジェルに薬剤も変更。

 

同じ経皮剤だけどディビゲルは腹部にぬるのでベタベタするけど、ル・エルトロジェルは腕に塗り込むのでさらっとしていて乾きやすくて楽ちんでした。

 

劇的に効いたHRT

 

いざ始めてみると、カーっとしたほてり、激しい動悸がありましたが、そうした不調は数日で消えました。
 
効果を実感できたのは3週間ほどたってから。
左手にでき始めていた1センチほどの「ガングリオン」が完全に消えたんです。
 
ばね指や関節の痛み、手のこわばりは治りました。
 
(手指のしびれにはあまり変化はなかった)
 
皮膚のパサつきや渇きも減り、懸案のパンツ問題も解消!
 
気持ちさわやか~😊
 
手足の冷えはかなり改善されて、真夏に汗だくなのに足だけ冷え冷え~はなくなりました。
 
足だけ冷えていると、夏に「暑いので冷房をかけて寝たら、足だけ凍るように冷えて目が覚める」なんてことになり、不眠に拍車がかかったんです。不眠も改善して夜中に目が覚めたり、寝付けないことはなくなりました。
 
落ち込みや気分の変調もマシになりました。
つねに陰鬱で、気力がわかない。重苦しい気分は消えました。
 
年1回のペースで骨密度測定をしていますが、50代で骨密度があがったのは明らかにHRTの治療効果です。
 

そんな調子で、今年でHRT治療は7年目を迎えました。

 

まとめ

 
肥満、糖尿病、高血圧など生活習慣病、肝障害があると、原則、HRTはできません。こうした病気になってしまうと治療をつづけることはできなくなります。
 
血栓症の病気がある人もできません。
 
初発40歳以上の婦人科がん患者へのHRTは珍しく、受けいれて治療をしてくれる病院は多くありません。
 
骨粗しょう症対策としてはBP製剤の方が圧倒的に手軽です。
 
その一方で、癌は再発していないが全身の不調がつづいている。BP製剤があわない。そんな人にはHRTは合っていると思います。
 
ひととおりのサプリや漢方薬をためし、生活習慣を見直し、スポーツをし、BP製剤をためし、ガイドラインを読んで学会に参加し、仲間と勉強会をひらき、主治医をはじめ何人ものと医師や研究者と話し合って治療選びをしました。
 
時間も手間もかかりました。でも、いろいろな方に助けてもらい、納得できる治療にたどりついたので、今はそのプロセスも含めて悔いはないです。

わがままな患者

あるベテランの婦人科がんを専門とする医師から「あなたは再発しなかっただけでも運がいい。じゅうぶん元気なのに、それ以上、何を求めているの? 更年期障害ぐらい我慢できるでしょ」と言われたことがあります。
 
その通りだと思います。
 
ふつうの癌患者は治療が終われば生きていることに感謝し、多少の不調は受けいれ、共存しながらすごしていきます。
 
それなのに私は我慢できず、わーわー騒いでばかり。
 私は更年期症状が辛くて我慢できなかったし、治療できるのなら試してみたかった。
 
でも、きっとそんなわがままな患者も少しはいるはず。そんな方に私の経験が参考になればいいな、と思っています。
 
更年期障害については、日本産科婦人科学会のHPに詳しく説明されています。
ぜひ参考にしてください。
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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