自宅に戻ると、じっくりと「産科と婦人科」2017年12月を読み返しました。

 

なかでも

 

「エビデンスの蓄積から、ホルモン補充療法ガイドライン2017年版では婦人科癌治療後のHRTは積極的に奨められるようになった」(p1467)

 

「婦人科癌治療後の早期のHRTは単に不定愁訴を軽減するためだけではなく、女性のヘルスケアを長期的にみた場合、脂質異常症、骨粗鬆症、心血管系疾患等の発症リスクを軽減することにつながるためであることを理解したい」(p1467)

 

には驚愕しました。

 

つまり、更年期障害などの自覚症状がなくても、ホルモン補充治療を積極的にしておいた方が、卵巣がん治療などで卵巣切除した者(人工閉経した患者)は骨粗しょう症や動脈硬化、心筋梗塞などの発症を予防できるということです。

 

この「産科と婦人科」は昭和8年、日本初の臨床産婦人科専門誌として創刊された権威のある雑誌です。刊行している「診断と治療社」は老舗の医学専門出版社として知られています。

 

現在の編集委員は大須賀穣(東京大学教授)、高松潔(東京歯科大学教授)、田中守(慶應義塾大学教授)、渡部洋(東北医科薬科大学教授)。

 

編集顧問には青木大輔(慶應義塾大学教授)、落合和徳(慈恵会医科大学教授特任教授)、藤井信吾(東京大学京都大学名誉教授)といった著名な産婦人科医が名前を連ねています。

 

想定してる読者は全国の産婦人科医。医師向けに書かれてる記事なのでマト外れなことや誤っている内容が掲載されているはずはありません。

 

だとしたらホルモン補充治療していない私は将来どうなってしまうの? 癌の治療をした大学病院への通院は9月で終診となったので相談するところもないじゃない!

 

いえ、もしかしたら私の誤読??

 

そんなモヤモヤした悩みを抱えてレディースクリニックへ向かったのでした。