大森靖子『私の天国にようこそ、流星ヘブン』 | 泥酔天使の超泥酔天獄

泥酔天使の超泥酔天獄

泥酔天使のブログです。
妄想が止まらず感情が昂った時に書きます。

 

2020年10月31日、大森靖子さんが出演するという事で代々木公園で行われた「re:LIVE東京fes」に行ってきました。セトリは以下の通り。

前半の4曲はリハ。5曲目の「シンガーソングライター」から本編www。

 

大森靖子re:LIVE東京fes セットリスト

久々に生で見た大森さんのライブ、書きたいことはいろいろありますが、今回は「流星ヘブン」について書きたいと思います。

 

まずは「流星ヘブン」の歌詞を。

 

☆流星ヘブンの歌詞☆

 

この日、大森さんは流星ヘブンを歌う前に以下のようなことを話してから歌い始めました。

 

『いつものようにいつもの場所にいた君が。

いつもの場所が偶然みんなとちょっと違っていてしまっただけの君が。少し間違って本当に向こう側に逝ってしまって、でも私はいつだってその場所にいたはずなんだ。いつだってこの曲、いい曲だねって二人で話し合っていたはずなんだ。その扉に、その扉の、その部屋にだけでしか会えない人がいて、それが私が音楽で繋がっている君や、君や、君と同じだったんだ......そこで待ち合わせしよう。鍵は僕等が持っている。私の天国にようこそ、流星ヘブン』


大森さんは2017年9月10日の川崎で行われたフェス「夏の魔物」でヘッドライナーを務めました。

 

夏の魔物でのライブ映像

 

この日の大森さんのライブは映像ではカットされていますが「超魔物」と書かれた旗を持ってのセルフオマージュした登場の仕方からシークレットゲスト、そしてディープな〇〇w、本当にサイコーでした。私の中で2017年のベストライブでした。

 

このフェスの前日にトラブルがあり、大森さん周辺がなかなかの炎上騒ぎになっていました。その中でどんなライブをするのか期待と不安が入り混じった感情でこの日のライブをむかえました。結果、大森さんはサイコーのライブをし、私の興奮はかなり長い時間続きました。

そしてこの日のライブを見て「心配は杞憂だった。大森さんはもう大丈夫だ」と思いました。

 

でもそれは全くの見当違いでした。

 

この日のライブの2日後、大森さんはTwitterのアカウントを削除してしまいました。

 

後日、その舞台裏で何が起こっていたか知るわけですが、大森さんのステージは常に危うさの上に成り立っていることを改めて痛感しました。そして大森さんの気持ちをわかった気分になっていた自分に失望しました。

 

話を「流星ヘブン」に戻します。「流星ヘブン」のMVは2017年9月1日に公開され、9月27日に発売された『MUTEKI』という弾き語りアルバムに収録されていました。なので9月10日の夏の魔物で聴けると思っていましたが披露されず、大森さんは歌詞通りにTwitterのアカウントを消し「仮想的に自殺」して、遺影がわりにライブ映像を公開することで「流星ヘブン」を歌うのではなく体現したのかなと思いました。

 

当時の「流星ヘブン」についてのインタビュー

 

大森:簡単に言うと、アーティストの訃報が流れた時に、そんなに好きでもなかったのに「追悼の意を述べます」と言い出す人ってイヤですよね?(笑)それってある意味では、「他人の死を自分のものにしようとする行為」だと思うんです。私は誰かが死んだ時とか、軽々しく言及したりしないようにしてて。むしろ、死んだことを「受け入れない」っていう受け止め方を心がけているんです。まあ、それは人それぞれの受け止め方なのですが。
(上記インタビューから抜粋)

 

 

「流星ヘブン」が発表されてから3年後の2020年10月18日に「赤い公園」の津野米咲さんの訃報が報じられました。

その時に真っ先に思い浮かんだのは2020年2月12日の津野さんが担当するラジオ番組「ゆうがたパラダイス」に大森さんが出演した時のことでした。

 

2020年2月12日「ゆうがたパラダイス」

 ※以前リンクを貼っていた動画が削除されたので細切れで3つの動画を貼っておきます


①マジックミラー終わり


②流星ヘブン始まり

③流星ヘブン終わり

この日の番組のテーマは「かわいいと思うこと」、津野さんと大森さんはかわいいトークを繰り広げました。この番組での見どころは、いや聴きどころは大森さんのスタジオ弾き語り!
津野さんの「俺たちの~マジックミラー!!!」発言
そして大森さんの歌と津野さんの鍵盤で「流星ヘブン」のコラボ!
 
津野さんはボソボソと話してますが凄く楽しそうです。
コラボ曲に「流星ヘブン」を選んだ理由がちょっと気になりました。
 
さて話を「re:LIVE東京fes」に戻します。
この日、大森さんは流星ヘブンの歌詞を何ヶ所か変えて歌っていました。後日FC動画にこの日のライブ映像がUPされたので歌詞を確かめながら聴いてみました。現場で感じたより大分変えてました。
どう歌詞を変えて歌ったのかはFC動画で確認して欲しいです。
「re:LIVE東京fes」のライブ映像をFC動画にUPしたということは、自分を好きでいてくれる人たちに見てもらいたいという大森さんの意思表示だと思います。なので本来の歌詞と比較しながらメッセージを受け取って欲しいです。ちなみに次の「死神」の歌詞も一部変えて歌ってます。(ZOCの中野公演でも変えてましたね)
 
ここでもう一度、大森さんのMCを。
 

『いつものようにいつもの場所にいた君が。

いつもの場所が偶然みんなとちょっと違っていてしまっただけの君が。少し間違って本当に向こう側に逝ってしまって、でも私はいつだってその場所にいたはずなんだ。いつだってこの曲、いい曲だねって二人で話し合っていたはずなんだ。その扉に、その扉の、その部屋にだけでしか会えない人がいて、それが私が音楽で繋がっている君や、君や、君と同じだったんだ......そこで待ち合わせしよう。鍵は僕等が持っている。私の天国にようこそ、流星ヘブン』

 
私は「流星ヘブン」を聴くたびに「ゆうがたパラダイス」での演奏を思い出すと思います。
 
また2020年9月30日に大森さんと交流のあった元地下アイドルの娘が旅立っていました。詳しくはわかりませんが人間関係のトラブルに悩んでいたらしいです。
10月1日はZOCの中野サンプラザでのライブ。
大森さんがそのことをどの時点で知ったのかはわかりませんが、中野サンプラザでの本編ラストの「A INNOCENCE」を歌う前の大森さんはMCでこんなことを言っていました。
 
誰が嫌いでもいい...(中略)目に見える人にやさしくして下さい。私も目に見える全ての人を音楽で死ぬほど幸せにしたいと思っています。ZOCのメンバーもそう思っています。私の、そして私の音楽が届いた人の、メンバーが届けた人の愛のセンスを信じてZOCはこれからもやっていこうと思います。
 
またもう一人、12月4日に大森さんのアートワークを担当していた青柳カヲルさんが亡くなったことが公表されました。
(青柳さんのTwitterと大森さんのLINEブログで)
12月4日、この日はZOCのメンバーの「香椎かてぃ」さんのZOCからの卒業発表があり、ざわついていたタイミングでした。
青柳さんは大森さんのCDやグッズ、ライブでのアートワークで大森靖子のオタクにはなじみがありすぎる人でした。
私は青柳さんと直接話したこともないし絵も持っていませんが、全く接してこなかった世界を見せてもらいました。
 
青柳さんの作品

 

青柳さんが亡くなった詳細は公表されていること以外わかりません。

ただただ残念で仕方がありませんし、想像していなかった事態にかなりのショックを受けました。青柳さんが亡くなった次に日に大森さんと会う約束をしていたそうです。

 

数ある青柳さんの作品で特に好きなもの

※これ本当にすごかった!「真っ赤に染まったクリスマス」のBDで追体験したいと思います。

 

 

『号泣するMaria』

配信ジャケットで終わらせるにはあまりにも惜しい!メガジャケにして販売してくれないですかね。本当に大好きな作品です。

 

自分の「病気」や大切な人の「死」を経験したことのある人は「死」を軽く扱いません。その一方で残念ながら自分の保身のために「病気」や「死」を利用し悪用する人もいます。人の「死」は詳細が公表されることがないため虚実、何が本当かわかりにくいことが多いです。でも結局は信用できるかどうかなんでしょうね。ただ「死」というものを利用した人は信用を失うと思っています。
 
ある人が『人の痛みは100%はわからないけど、わかろうとすることが大事』という言葉を言っていました。この言葉、本当に実感してます。
「わかろうとしていてくれたら」変わっていたことは多くあると思います。
 
大森さんは最近のライブで「流星ヘブン」をよく歌います。様々な出来事を経て今、流星ヘブンは確変状態です。ライブを通してベストアクトだと思うこともしばしば。
 
 
ここでちょっとニューアルバム「Kintsugi」の話を。
ここ最近の様々な出来事の末に12月9日に大森さんのニューアルバム「Kintsugi」が発売されました。
「金継ぎ」は、壊れた陶器を補修し金で装飾することで、より美しく生まれ変わらせる修復技法です。本当に秀逸なタイトルだと思います。
世の中的には今はどこを見ても壊れている状況で。その中でそれが勝手に直っていくとか、勝手に終わっていくんじゃなくて、自分で拾い集めて、つなぎ合わせて、つなぎ止めていく。バラバラになったかけらを「ここかな?」って自分でつなぎ止めていく感覚っていうのが、これからの時代に必要なものだなっていうことも思っていて、その“壊れて、直す”というところまでをアルバムで描けるなって思ったので『Kintsugi』というアルバムにしました。

 

「Kintsugi」の収録曲の制作期間はコロナ禍前に大体はできていたようですが、今のタイミングで発売されたことはきっと「必然」だったんだと思います。「流星ヘブン」がそうだったように...。
 

 

ずっと今あるものが何であっても疑問を持ってしまうように生まれてしまった種族みたいな人が多分いると思うんですよ。ある一定の割合で。
 
うん、うん、わかる。
 
短期間で大森さんと交流のある人たちが亡くなり、大森さん自身大丈夫かなと心配していましたが、「Kintsugi」発売前後に公開された発言を見る限り「生きる」と腹をくくった様子が伝わり何とか大丈夫そうです。
 
11/30発売のBUBKAでは
『死ぬのは無意味。それなら生きている方がマシと思いました』
と発言していました。
 
ひと安心しつつも、インタビューを読むと「ツラい事」と「もっとツラい事」の二択で、まだマシな「ツラい事」を選んだように思えました。ツラくないわけないし大丈夫なわけはない。オタクにできることはなんでしょうね。今できるのは、「支える」というとおこがましいですが、オタクとしてそれぞれ自分のできることをして、大森さんに「好き」を伝えることなんじゃないですかね?私はもう二度と「夏の魔物」の時のような気持になりたくないです。だからきちんと伝えておこうと思います。
 

ずーっと、ずーっと応援し続けます。

大好きです!

 
だいぶ気持ち悪いブログになってしまいましたねw
でも大森さんならきっとこうい言ってくれると思います。
 

『私の天国にようこそ!』

 
-(完)-
 
 
「流星ヘブン」ライブ映像(「クソカワPARTY」TOUR)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

よく見つけましたね!

昔、大森さんがブログを背景と同じ文字色で書いてたって言っていたので真似てみました。

 

下記に「流星ヘブン」のオリジナルの歌詞とライブの時に歌った歌詞を比較できるように書き起こしてみました。

 

☆比較☆

「死ぬことが人生において唯一の結果なのだから」

『死ぬことが人生において唯一の結果なんかじゃない』

 

「私の魂みてください

 誰かのためだなんかに 死ぬことなんて許さない

 口パクで愛してるなんて 誰でもいいならここに居て

 都合よく好きな一瞬を 永遠にされるのが怖い

 君が他界したあとも 私の命は続く」

『私の天国にようこそ

 誰かのためだなんかに 死ぬことなんて許さない

 口パクで愛してるなんて 。。。。。。。。。。。。。。。。

 死ぬことが人生において唯一の結果なのならば

 僕らが今ここにいること歌っているのはなんなんだ』

 

「死ぬことが人生において唯一の結果なのだから

優勝が欲しいなら 今ここで どの私を殺そうか」

『死ぬことが人生において唯一の平和なのならば

僕らが歌ってきたこのことはなんなんだ じっと耐えれない』