小話 | ☆

毎日がスペシャルデー



☆-かくしてる

僕の中で、もう一人の自分が言った。
「嫌いになりたいのなら、嫌いになればいいじゃないか。自由だろそんなの」

僕の中で、また違うもう一人の自分が言った。
「誰かを嫌いに何かなっちゃだめだよ、それが返って来て自分までも嫌われちゃうよいいの?」

僕は暫し葛藤した。
あの人を嫌らおうとしてる自分。
でもそれをためらっている自分。
一人目の自分の様に割り切れたらいいのかもしれないけど、割り切ることなんてできないのだ。それが僕だから。
でも、一人目も二人目も自分には変わりない。
だけど一人目はきっとこういう風になれればという願望。

自分の様で違う自分。


それに僕は嫌い、と言ったけど、僕は完璧に彼女を嫌いなわけではない。というかこれぽっちも嫌いではない。
数日前までは愛してるという感情を持っていたのだ。
それはもう、すごい勢いで。愛してると声にだして叫べるぐらいに。

嫌いになって忘れてやろう、と思った自分がいけないんだろうか。

そもそもなんでこんなこと考えてるんだろうか。


「辛いからだろ」
「まだ好きだからだろ」

一人目と二人目が一斉に答えた。
それと当時に僕は涙を流した。




++++
もじのれんしゅう。
ちょいちょい更新すると思われます。

話を作る人ってすげーなーと思います。
中々矛盾してしまった。要練習。