私は妹が嫌いだ。
昔は好きだった。可愛らしかったし、可愛い妹がいることが自分の自慢だった。
いつの間に嫌いになってしまったのか、何故嫌いになってしまったのか。
今日は自分の妹について、少し考えたい。
テーマ『妹を嫌いになった原因』
まず、妹が嫌いになった原因を考えていく。
妹が私に対して嫌がることをしたか?否。
どちらかというと、妹は私への距離感を掴めないながらも必死に関わってくれたと思う。
では何故嫌いになったか、考えると、妹が家出をしたり、メイクをするようになった時期と変わらなく感じた。
妹がメイクを楽しんでいると、芋臭い自分が否定されているように感じた。
妹が家出をしていると、母が悲しんでいるから、母に迷惑をかけて悲しませる存在なのであれば家に居なくてもいいと思うようになった。
以上、二つのことが原因になっている。
まず一つ目、妹が成長するにつれ自分が否定されているように感じたことから考えていく。
考えれば単純かもしれない。自分に自信が無かったから、妹の生活が自分には無いものだったから羨ましかったのかもしれない。どちらかというと、小学生からメイクをするということは私の時期には笑われる対象になっていたように思う。おませさんね、色気づいたのね。そんなことを、見下すように言われていたと感じる。だから小学生や幼い頃からメイクに意味を見出すことは浅はかで気持ち悪い対象に写った。
幼い立ち居振る舞いをすることこそが子供のやるべきことだと感じていたから、それと反対に大人になろうとする妹に吐き気がした。それは子供がするべきものではないから。
けれど、今思うと妹がメイクをすることに羨ましい思いもあった。私のことをおませさんだと笑う母は、妹には良いね、似合っていると声をかけたから。上手だと、微笑んでいたから。
羨ましかった。母に受け入れられているようで。私の時には無いものだったから。私は母の一部として存在していて、別の存在として扱われることが羨ましかった。
母とは違う存在として確率していくことが、母の視線を奪い、母に褒められていくことが、羨ましかった。だからメイクをする妹が嫌いになった。
二つ目の理由、妹が家出をしたとき、母が泣くから。
これも単純明快な理由。妹に家出をするという選択肢が羨ましかった。母が泣くから、それも理由の一つだ。だって母は大切な存在で、なによりも大切にするものだと教えこまれてきたから。その母を泣かせるなんて、その母に心配をかけるなんて、ありえない。だから嫌いだ。
けれど、それと共に、羨ましさと軽蔑があった。
羨ましさは、家出をするという選択肢があること。私は家出をすればもっと怒られると思っていたから、家出をするという選択肢さえなかった。もっと言えば、怒られることは全て自分が悪いと思っていたから、家出をしても他の皆に怒られるだけだと思っていたから。家出を一度しようと思ったけれど、外で下着姿にされてしまうと家に戻るしかない。
そして、だからこそ軽蔑があった。私は我慢してきた。殴られても、蹴られても、息ができなくなっても、何日もご飯を与えられなくても、私は家に居ることを選んだ。なのに、妹はたった一度殴られただけで家出をする。自由になりたいと、それだけの理由で家出をする。その家出をしたシワよせは私にくるのに、それを考えずに。周囲のことを何も考えていない。将来のことも、家族のことも。自分のことだけを、今のことだけを考えて生きている。だから大嫌いだ。自分には無いものだから。
家族を置いていくことも、友達に助けを求めることも、私にはできなかった。
外に助けを求めることも、怒られて振るわれた拳をおかしいと思うことも、怒られている母に反抗することも。
自分にはできなくて、妹だけにはできた。
だから、言いたくは無いけど、こんなの絶対に口にはしたくないけれど、妹のその強さが羨ましかった。憧れた。妬ましかった。
だから軽蔑した。大嫌いだ。今も、この先も、ずっと。
母を苦しませたことも、私に無いものを持っていることも、全部全部嫌いだ。消えてしまえばいい。居なくなってしまえばいい。
その思いはきっと消えない。
自分に無いものを持っていることが何故こんなに嫌いという感情に繋がるのか、それはまた別の機会で話したいと思う。
そろそろ30分になるから、終わろう。
妹の事は今も、これからさきもずっとずっと嫌いだ。一緒に暮らしたくないし、逃げ続けると思う。
母を裏切ったことを生涯許さないし、逃げたことも許さない。
ただ、それが自分の弱さだと分かってしまったから、私のただの嫉妬ということも知ってしまったから。
これからどうしたいのかなんて分からないけれど、この気持ちの整理がつくまでは、離れていたい。