高カロリー神話

最近の研究ではカロリーが体重の増減にほとんど関係しないことが証明されています。
2014年4月頃、ハーバード大学にて面白い実験があったのでシェアします。

炭水化物を積極的に摂取するグループと炭水化物をほとんど食べず、脂質を含む食べ物を積極的に取り入れるグループを作り12週間後に体重がどれくらい増えるかを実験しました。

結果として、摂取したカロリー数は脂質を多く含む食べ物を摂取したグループは炭水化物を積極的に摂取したグループに比べ25000Kcalも多くなっていました。

しかし、カロリー数は全く違ったにも関わらず、体重は双方ともほとんど変わりがなかったのです。

高カロリーの脂質を沢山とってもそれによって体重が増えることはなかった・・・

要するに、カロリーは太る原因ではなかったということです。カロリーが高いものを食べるから太るというのは、もはや神話にすぎないのです。


では、何が原因で太るのか?


その真犯人は「炭水化物」「砂糖」などの糖質です。

人間の身体につく「体脂肪」は大きく分けて2種類の工程で出来上がります。

1種類目の工程は炭水化物や砂糖を摂取しそれらが余った時です。

簡単にご説明します。

炭水化物や砂糖を摂取すると一気にグルコースというものに変化します。

すると体内ではインスリンという名のトラックに「グルコースが来たぞ!各担当(細胞)に送れー!!」と命令を出し、緊急出動させます。


すると、インスリンという名のトラックがグルコースを積んで各細胞に届けようとするのですが


各細胞の倉庫にも限界があり積み荷(グルコース)を積んだトラックが行く先がないまま、血液中をうろうろすることになります。

※ この状態が高血糖の状態です。しかし、トラックも荷物を積んだままうろうろし続けるわけにはいきません。


その余った積み荷を降ろす、最終基地が「脂肪細胞」と呼ばれる場所です。


脂肪細胞は余った積み荷(グルコース)を回収すると、脂肪酸というものに変え

「体脂肪」として、あなたの身体に蓄積していくのです。
これが一つ目の体脂肪が出来る工程です。


そして、もう一つの工程があります。
もう一つは、脂質と炭水化物を両方を摂取した場合です。


ここが非常に重要なポイントなのですが脂質は本来、炭水化物(糖質)という添加物がなければ脂肪酸=体脂肪に変化することはありません。

重要な事なのでもう一度言い方を変えていいます。

脂質が脂肪酸(体脂肪)に変化するためには必ず、炭水化物(糖質)という添加物が必要なのです。
炭水化物や砂糖等の“糖質”はグルコースになり、余ると体脂肪として蓄えられるので太ります。

でも、脂質は炭水化物なしに体脂肪になることが出来ません。


要するにこういうことです。

炭水化物や砂糖(糖質) ⇒ 太る
脂質 + 炭水化物や砂糖(糖質) ⇒ 太る
脂質のみ ⇒ 太らない


油であげたドーナッツや揚げパンがなぜ太るかお分かりいただけたでしょうか?

高カロリーだから太るのではありません。本当に重要なことは別のことだったのです。

脂肪酸=体脂肪は私たちが糖質を大量に摂取する生活を送っているため豊富に体内に供給され、どんどん蓄積されます。

前回お話した。

私たちの身体が脂質の燃料タンクを優先的にどんどん使う状態になっていれば体脂肪がたまり続けるということはありません。

次回は更に具体的に何をどういう形で摂取していけばよいかお話ししていきます。

長い文章をお読みいただき、ありがとうございました。

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