10月17日
北海道は最高峰2,291m
旭岳の下山中に道に迷い 
日本人の夫婦2名と海外からの20代の男女2名
計4名が下山ができないと夕刻に
連絡が入り事実上の遭難事故発生

当時の気温は氷点下を下回り
雪に見舞われていた

18日朝には外人女性から
皆、意識は有るものの一人が低体温で
動けないと連絡が入り、その後連絡が途絶える
天候は変わらず氷点下の雪模様

18日道警、自衛隊を合わせる70名以の機動隊が18日に山中を捜索
18日日暮れ前に遭難者が発する
ライトの明かりを発見確認し
地上からの機動隊により保護され
この日の晩はテントの中で体力の回復に一夜を過ごす

翌朝19日、4名無事に道警ヘリによりピックアップされ
旭川市内の病院へ搬送される




旭岳がある東川町の隣に位置する
旭川でも17日には午後2時に霙が降り
夜には本格的な雪が降った所も多い道内となった夜でしたが無事に救助され安心しました
後々ニュースで分かりましたが
海外2名のお二人は新婚旅行で道内へ来てたんですね


さて話しを戻し
何故、天候が変わる、もしくは既に
悪天候になってる状況で向かってしまったのだろう 
何で行っちゃうの?
周りの人にも聞かれました 
誰しもが思う事でしょう 

冬の山々は夏季とは違う
高貴で神々しい素晴らしさがあり
その美しさを一度でも目にした事の有る人は
同じ思いと同じ話しをしています
寒さよりもアノ素晴らしさ


彼らもその景色を求めて登った事だと思いますが
そこには経験と過信による
誤認が生まれてしまっただと思います
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天候に恵まれれば素晴らし旭岳ですが
視界が然程じゃない場合、何が楽しいのかさえ私には理解ができないのが冬山



救助された日本人男性は70代の自営業
この時季に旭岳を登ったのであれば登山経験は其れなりに有ると誰しも人が思う

経験と過信
最近では70代の遭難者が増えていると聞きます
時間も懐にも余裕が出来
また若い頃より登山を行なっているなら
それなりの経験も有ると思われますが

その過信が
今回の事故に繋がってしまったのでしょうね

無事に救助され一つ本当に良かったと思うのが
4人が一緒で居た事により
誰一人、命を落とさずに済んだのでは…と
思う事です
(ここは経験も活かされたのでは?とも)

最初、海外登山客の方が年代的にも若く
氷点下の山中で日本人登山者は一夜をやり過ごせるだろうかと頭の隅を過ぎりましたか
低体温になって居たのは海外男性だった様で
必ずしも遭難時の体力に年齢だけを考えては成らぬ事だと思いました

恐らく氷点下の中
数人で居た事も心の支えになったで有ろう事と
そして何よりも絶対に助かるんだと信じる事

あの氷点下の一夜をテント無く過ごし
精神状態も体力もほとほと疲れ果てて居たと思います
けど
雪に覆われ視界が遮られる中
用意してたライトを空にかざす事によって発見されて居ます

遭難は当人にとっても
家族にとっても
そして救助する側にも起こしては成らない事ですが
誰しも好き好んで遭難する訳では無く
魔力に取り憑かれた様な山の魅力に惹かれて
登る
でも自分の能力、持ち物がその環境に持ちこたえられるのか
その環境の変化に気候に詳しいだろうか
特に冬の山に関しては
どれ一つ欠けてもリスクが大きく変わると思います

今回、悔やまれてならないのが


天候の変化を懸念していれば
道迷いさえ起きなければ
せめて避難小屋にたどり着けば
簡易テントのツエルトを持っていれば
冬の装備やビバークの用意さえ有れば
遭難届けを出さずに避難小屋で様子をみて 
下山する事も出来たと思うのです

タラレバ
未然に防ぐ事も出来たタラレバ



旭岳に限らず
私の知る冬の大雪山の冬季は
①登山道に道など有りません

ロープは深い雪に埋もれるため秋には撤収します
大きな石に付けられる黄色いマーカーも
雪が降ってしまえば見えなくなります

標識も場所によりますが
雪に埋もれ痛みが激しくなるので
引っこ抜いて倒してしまうので殆どなくなります

景色が見えなくなった時には
道しるべは何一つ無くなるのです

②携帯のGPSアプリこれも時に落とし穴が有ります 
電波が繋がる時点で準備しないと
繋がらない場所で起動しても使用できないアプリも有ります

③そして地図とコンパス
地図は前もって土地土地で違う
時北線を自分で記入しコンパスの正しい使い方をしなければ役割を果たしません

地図を使う時にも今、自分が置かれてる状況位置判断が出来て無いと役割を果たしません
(時計の高度、携帯GPSでチェクなど天候の気圧によって表記される高度は変わります)

④風が強く吹雪かれた時は雪が顔をを容赦なく叩き痛くて目を開けていられません次第に感覚がなくなります(凍傷の危険)

⑤ホワイトアウトになると
全てが真っ白足元の段差など視覚だけでは
わからなくなりま

⑥日中歩けた雪道も朝、午後、天候によっては
アイスバーンに変わりアイゼン無しでは歩けなくなります 


私も真冬の2月に
自分を過信してホワイトアウトの旭岳姿見で 
地図とコンパスのおさらいをしながら途行
小さな凍った池に落ち
死ぬ思いをし深く反省して居ます


山を愛する人達には
やはり良かったと思える感動の思い出と 
無事の帰宅に着いて欲しく
誰一人として悲しい想いが残らない様に
自分の反省を含めて登山をして欲しいと願ってやみません