本帰国されてしまうお友達を囲んでお茶会をしました。


彼女は毎週のようにお会いしていてとても仲よくしていただいていた方で、

最後の最後になって、中国茶を一通り淹れられるようにお教えしました。


もっと早くから始めておけばよかったです~。


今となっては「あのお茶の淹れ方もお教えすればよかった、あ、このお茶も…。

という思いがこみあげてきます。


でもとりあえず、基本中の基本の鉄観音や単欉などの青茶の淹れ方はばっちりです。

凍頂烏龍や金宣茶などの聞香杯をつかう淹れ方も完璧!…なはずです。

でも最初は熱いから気をつけて下さいね。



中国茶がある日常

聞香杯に茶湯が入っている状態で…


中国茶がある日常

ひっくりかえす時が熱いんですよね。


今日楽しんでいただいたお茶は

お茶メニューをお渡しして、全て彼女に選んでいただきました。


・黄金桂 ・白牡丹 ・木柵鉄観音 ・鳳凰単欉 ・銀駿眉 ・生普洱 など


でも実は今日はおチビちゃんたちもご一緒で、総勢大人8名、お子様11名!!

お茶会をしたのはちょっと無謀でした。


それでも、やはり彼女に最後に飲んでいただけて良かったです。

次に飲んでいただくのはいつのことになるかしら?

いつの日か必ず再会できることを祈っています。









中国茶がある日常  


今日はちょっと雰囲気を変えて、カップに紅茶をいれてケーキに添えてみました。

淹れた紅茶は祈門紅です。


祈門紅の特徴は真黒で小さく切ってある干茶です。


中国茶がある日常  



紅砕茶、帯袋茶として利用されることが多い紅茶で、

19世紀にイギリスへ渡って英国紅茶の種になったといわれています。


口味はわりとあっさりとしていて香りもほのかです。


蓋碗や紫砂壷で淹れることに慣れているので、

ティーポットを使って大量に淹れるとちょっと調子がくるってしまいます。

もっとおいしくなるはずなので、ティーポットでの淹れ方ももう少し工夫したいところです。


ところで、今回使ったカップ&ソーサーは香港で手に入れました。

香港ペニンシュラホテルで使っている食器を作っている工場で分けていただいたものです。


この工場(というか絵付けをする作業場ですが)には、ものすごい数の食器が雑然と積まれていて

私たちはほこりまみれになりながら欲しい食器を探す…というなかなか香港らしい体験をして

手元にやってきた愛着のあるカップ&ソーサーです。


工場で見たときは、そんなにいいものとも思えなかったのですが

(なにせほこりまみれだったので)

家に帰ってお部屋でみると、ほんと頑張って買ってきてよかった~と思える一品です。

お揃いの蓋碗も買っておけばよかったです…。






季節ではないのですが、お店でおいしい白牡丹をいただいたので

少し買って帰りました。


白牡丹は白茶の仲間です。

白茶は採茶後に茶葉をならべてしばらく放置しておくことで葉を萎れさせ、

その後自然乾燥してできあがりという、とてもシンプルなつくりのお茶です。


白牡丹は一芯一葉(芽と芽の下の一番最初の葉)で摘まれます。

同じ白茶の白毫銀針は芽だけで作られているのでそれはそれはきれいです。

芽が美しいので、白毫銀針はガラスコップに入れて葉が上下する様を観賞します。

白牡丹は白毫銀針ほどきれいではないのですが

芽がじゅんさいのように見えて素敵なので、ガラスの蓋碗で淹れてみました。



中国茶がある日常



私の写真で芽の美しさが伝わるかどうか心もとないですが

本当にきれいなんですよ。


蓋碗から直接いただきました。

白牡丹の口味は、よく「干し草のような」と評されますが

確かにちょっと穀物系の香りがします。


口に含むとほんわかと甘みが広がって、ほっとするような優しいお味です。

白茶は他のお茶に比べて味が薄いのですが

私はどっしりと濃く淹れた方が好みです。


芽に産毛がたくさんついているので

茶湯にもたくさん産毛が浮かんでいます。

干茶の状態でみると、産毛がよく分かります。

白っぽく見えるのが産毛です。



中国茶がある日常


白牡丹を飲んだら白毫銀針も飲みたくなりました。

早く春が来ないかな。










今日の茶芸の授業は『冬片』でした。先日の『雪片蘭花香』と同じ単欉です。


先生のお話によると、冬に採れる単欉は『冬片』という木からだけ採れるそうで、

その『冬片』は一年中で冬の一回だけ採茶するそうです。

『冬片』は『雪片』とも言うそうです。


これがその干葉です。



中国茶がある日常



素晴らしく美しいです。大きくて、形がそろっていて、ものすごく甘~い香りがします。

これまた花の香り。

標高が高いところでとれた冬片ほど、葉っぱが大きくて、香りも高いそうです。


淹れていただくと、先日の『雪片蘭花香』よりさらに濃い甘い香りに包まれました。


一煎目を淹れていただいた後すぐに、蓋碗の蓋の香りを楽しみます。

この香りは蓋香というそうですが、もう何と言えばいいのででしょうか。

うっとりとしてしまいます。いつまでも蓋を離したくない感じ。


ちなみに杯子にいれたお茶を飲み終ったあとに杯子の香りを冷香、

淹れ終わった蓋碗に残った葉っぱの場合は葉底香、というそうです。


冷香は私も大好きで、毎回必ず楽しんでいます。


葉底香は、香りを楽しむというよりは

お茶の品質の善し悪しを見極めるために必ず確認するそうです。

お茶を入れた直後の熱い状態の葉底の香りは中温香、

淹れ終わって冷たくなってきた状態の葉底の香りは低温香というそうです。


品質がいいお茶は、中温香でも低温香でもとてもいい香りがするそうです。

もちろん、『冬片』の葉底香もとってもいい香りがしましたよ。

五煎くらい淹れたのに、まだまだ花の香りがしました。


今回は香りのことばかり書いてしまいましたが、

お味ももちろんおいしかったですよ。

意外なことに、単欉というよりは鉄観音のような口味でした。







鉄観音と同じ青茶の仲間に、『単欉』という種類のお茶があります。


初めて淹れていただいた時、濃厚な花の香りが部屋中に広がって

口を近づけると甘い花の香りが杯子から湧き出てくるような

とにかく香りがよいお茶だな~と思いました。


『単欉』はとても種類が多いお茶です。

私はどちらかというと焙煎が強い方が好みのようで

『烏「山東」単欉』や『老葉単欉』を好んでよく飲んでいます。


もちろん『蜜蘭香』や『芝蘭香』、『黄枝香』などの

香りが華やかなお茶も大好きです。


今日淹れたのは、香りが華やかな単欉の中でも代表的と言ってもいいと思うくらい

花の香りが強い『蘭花香』です。


その名の通り、本当にお花の香りがします。

もちろん自然に発生した香りで、人工的につけたものではありません。


その『蘭花香』の中でも、冬に採れた『雪片蘭花香』は特に香りが強いです。

干茶の段階でも十分にいい香りがしますが

洗茶した段階で濃厚な香りがうわぁ~っと立ち上ります。


この『雪片蘭花香』は、私が通っている単欉専門店のご主人が

いつも自分でじゃんじゃん飲むようにお手頃価格のものばかり買っている私に

「これはおいしいよ。高いけど。」と言って淹れて下さったものです。

葉っぱが緑々していて、とってもきれいです。


中国茶がある日常  



すばらしくいい香りで、お味もスッキリとろりと甘く、本当~においしいんですよ。

いつもお手ごろ価格の私ですが、この時期だけの贅沢!と割り切って

少しだけ分けていただきました。


今の季節限定の楽しみです。












私が普段最もよく使っている蓋碗は、蓮花と金魚の絵柄の蓋碗です。

蓮の花と金魚の取り合わせは、私が最も気に入っている絵柄です。

このセットは茶葉市場で見つけました。


中国茶がある日常


一応それぞれの底には『景徳鎮製』と書いてありますが、

かなりの厚みがありますし、お値段もお手ごろでしたので

景徳鎮で作られたのかもしれませんが、いわゆる「景徳鎮」のいいものではありません。

お茶を淹れるときに緊張で手が震えてしまうほどの超高級品ではないので

毎日じゃんじゃん使っています。


絵柄は一つ一つ全部微妙に違いますので手書きだと思います。

蓋碗の蓋の金魚の表情がかわいらしいんですよ。


中国茶がある日常  


蓋碗の表は蓮の花ですが、裏側には金魚が二匹泳いでいます。


中国茶がある日常  


杯子も表は蓮の花で、裏に一匹ずつ金魚が泳いでいてとてもかわいらしいです。


中国茶がある日常  


あんまりにも気に入ってしまったので、割れてしまうことを恐れて
買い足し、買い足しで結局現在3セットも持っています。

やはり消耗品なので、何年か使っていると知らないうちに杯子の糸底に

ひびが入っていたりするんですよね。


でもお気に入りのお道具に出会えることはとても幸運だと思っています。

いつもお茶を淹れながら、金魚ちゃんを眺めてはにんまりしています。







先日、金駿眉のお話をさせていただきました。


その後、お友達と一緒に茶葉市場に買いに行った時に、(水中花のような細工がしてある工芸茶を買いに行きました。そのお話はまた今度。)金駿眉を売っているお店がたくさんありました。


あるお店で茶葉を見せていただいた時、かなりきれいで、(もしかして、おいしいかも?!)と思い

淹れていただいたのですが、やっぱり先生のところの金駿眉には全然及ばずがっかりしていたのですが、ふとその隣の箱にあった茶葉に目がとまりました。


芽は少ないのですが、整っているし、なにより香りがいいのです。

早速淹れていただくと、お味もいい感じです。

金駿眉には及びませんが、飲んだ後にほんのり甘い味がずっと喉の奥に残ります。

金駿眉に近い独特の香りもします。お値段を聞いても悪くないお値段です。


これは「買いだわ~」と、取りあえず半斤をお友達と分けました。

まず先生に飲んでいただこうと思ったからです。



中国茶がある日常



その後、先生に飲んでいただいたところ、金駿眉に使う正山小種の葉っぱではないものの、

同じ福建省の閩紅工夫ですね、と言われました。


「お店によっては「銀駿眉」という名前で出していると思いますよ。」というお言葉をいただき

「銀駿眉!おいしかったのも当然だわ~」とちょっと嬉しく思いました。


その後、さらに茶葉を買い足しに茶葉市場へ走ったのは言うまでもありません。




今日お話ししたいのは「正山小種」という紅茶です。

「正山小種」の中でも、特に「金駿眉」という素晴らしくおいしい紅茶をご紹介したいと思います。


正山小種は「ラプサン・スーチョン」という名前で

日本でもLUPICIAなどで販売されているので、ご存知の方も多いかもしれません。


正山小種の最大の特徴は、お茶の製造過程の中で松の木で薫製する作業があることです。

薫製することにより、スモーキーな香りがつきます。

人によっては「正露丸みたい…」と評す方もいらっしゃるほど独特の香りです。


私も正山小種を初めて飲んだ時には「わぁ、薬くさいかも…」と思いましたが

のど越しに感じる甘み、飲めば飲むほど癖になるような香りで

どんどん好きになっていきました。


そして今年になって、茶芸の先生に飲ませていただいたのが

「金駿眉」という名前の正山小種です。


もう、何と言えばいいのでしょうか。

香りが本当に独特で、人によっては苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが

燻しているわけでもない、強いて言うならば干し草の香り、太陽の光の香りとでも言うのでしょうか、

えも言われない香りです。

これは桂圓香と言われる香りだそうです。龍眼という果物を干した香りにちかいそうです。


またお味がすばらしい。すっきりとしているのにのど越しが甘く、

飲んだ後もいつまでも喉の奥に甘みが残っている感じです。

しみじみ「おいしい~」と思います。


この金駿眉は木は小山小種と同じですが、

作り方は工夫紅茶と同じで、燻す工程を経ていません。

また、茶葉ではなく芽ばかりをつんで作っています。



中国茶がある日常


金駿眉は5煎くらい淹れても、味も香りもほとんど変わらないのですが、

蓋碗で淹れる場合、1煎目に茶海に茶湯を注いだ後に

蓋碗の中に4分の1ほど茶湯を残しておきます。

これは茶葉が芽ばかりなので葉に比べて味が薄く、

茶湯を残して継ぎ足すことにより次の一煎の味をよくするためだそうです。



中国茶がある日常


また、この金駿眉は近年とても人気で

特に政府高官の贈答用としても人気だそうで、年々価格が上がっているそうです。


ちなみに今日飲ませていただいた金駿眉は、福建省武夷山の正山小種の工場からの直送で

茶芸の先生はお得意様なので特別価格で

それでも 500g 2万5千円という、私たちが普通に購入できるお値段ではありません。


本当に本当においしかったです。

茶芸の先生にはいつもおいしいお茶を飲ませていただいて、幸せです。



年末にお引っ越しされてしまうお友達に中国茶の淹れ方をお教えしています。


「中国茶ってお茶の種類も多いし、お道具もたくさんあって難しいんじゃないの?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
一度淹れ方を理解しておくと、ちょっとした工夫で中国茶はぐんとおいしくなると思っているので

私が知っていることは全部お伝えしたい!という気持ちでいっぱいです。


丁寧に淹れたお茶は本当においしいんですよ。


今日は茶葉市場にご一緒して、お道具を揃えてきました。

私は、中国茶を淹れるのに使うお道具をすべて揃える必要はないと思っています。

「これがある方がおいしく淹れられるな、」というお道具はいくつかありますが

お台所にあるもので代用できるものもあります。


でも、お道具を揃えることも楽しい!と感じる方にはぜひいろいろ揃えることをお勧めしています。


だって楽しいんですよ~!


探し出すのも楽しいし、選ぶのも嬉しいし、迷うのも楽しいし、自分のものになるのも嬉しいし、

お道具が揃っていると、お茶を淹れるたびにさらにゆったりとした気持ちになれるような気がします。

茶壺には「養壺」という楽しみもありますしね。


お友達は紫砂の聞香杯、品茗杯、茶海などをシリーズで揃えられました。

紫砂が落ち着いた色でとてもきれいです。

茶壺も同じ色味のものを揃えられました。

この紫砂壺、肌触りもよく、通気性も非常によくて、とても気持ちのいい茶壺でした。

育てがいがあると思います。

お引っ越し先でも、ぜひ中国茶を楽しんでいただきたいです。



おまけです。

中国茶がある日常

私は布の茶托を買ってしまいました。

茶壺に「福」の字の刺繍がかわいいでしょ。




凍頂烏龍2010秋 :劉先生



中国茶がある日常



さて2種類目のお茶は、私が習っている茶芸の先生が台湾から仕入れられた凍頂烏龍です。


2010年の凍頂烏龍の秋茶。 これは本当~においしかったです。


台湾茶と言えばもう少し後に採む冬茶、と思っていたのですが

この凍頂烏龍、飲ませていただいた時は

11月上旬に台湾で採茶してから10日ぐらいしかたっていない

見るからにまだ青々とした凍頂烏龍でした。

(お店によっては冬茶と分類されるお店もあるそうです)


この青くささが苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、

この凍頂烏龍はおいしかった。


まず香りが素晴らしいのです。

洗茶の段階から、もう素晴らしく芳醇な香りが立ち込めて

私たちの期待感をものすごく盛り上げてくれます。


聞香杯からたちのぼる甘い香りは至福の香りでした。

私は少し冷めてからの聞香杯の香りも好きなのですが

この凍頂烏龍の聞香杯の香りは格別でした。


お味もそれこそトロッとしていて、「そうそう、これこれ!!」の口味でした。

もちろん観音韵も素晴らしかったです。


観音韵というのは、私もまだよく分からないのですが

飲んだ後で、喉の奥で直に感じるような香り、甘さ、とでもいいましょうか、

個人的には「これはおいしい!」と感じた青茶の時に

私の中で必ず感じる喉の奥の感覚があるので、それをいうのではないのかなぁと思っています。


干茶はこちら。

ぎゅぅっとしていて黒々つやつやしています。

とてもきれいです。



中国茶がある日常


先生の凍頂烏龍を飲んでしまうと、

ますます 「やっぱり1種類目の阿里山は台湾茶ではないかも…。」と感じてしまいます。

葉底(淹れた後の茶葉)の状態を見ても、大きくて硬かったし、

二煎目で香りが飛んでしまっているのはやっぱりなぁ…、

と、つらつらと考えてしまいました。


次の茶芸の授業で、ぜひ先生に飲んでいただきたいと思います。