今日ご紹介したい普洱の生茶は、普通では手に入らないものです。


こちらのお金持ちの方はとんでもなくお金持ちの方が多いと感じます。

先生のご主人様のお友達さんにもお茶が大好きな方がいらっしゃって

その方は趣味で、普洱の産地・雲南省の勐海でお茶の山を買い、お茶の工場を買って、

自分好みのお茶を作られているそうです。すごいですよね。


それが、こちらのお茶です。普通にお店で販売されているようなパッケージですが

内輪のお友達にしかお分けしていないそうです。

一応お値段もついていますが、とんでもなくお安いお値段です。


中国茶がある日常


この包みの中に、


中国茶がある日常

この小さい沱茶が5つ入っています。


“明前春尖”と書いてありますが、明前というのは

清明節(旧暦4月5日)より前に摘まれたお茶という意味です。

何しろ趣味で作られているお茶なので、

最上の茶葉で、最上の方法で、贅沢に、贅沢に作られているそうです。


中身です。
中国茶がある日常


中国茶がある日常


とてもきれいな茶葉ですよ。


でも飲むことができるのは最低でも3年くらい置いてから。

20年くらい置けばとてもおいしくなるそうです。


お友達が、今年出産した方にプレゼントすると言っていました。

その赤ちゃんが成人式のころにはおいしくなっているはず。

とても素敵なプレゼントですよね。

私だったらものすご~く嬉しいです♪



中国茶を習い始めたお友達が茶葉市場に行くという話を聞きつけて、

私もご一緒させていただきました。


お友達の目的は、お茶道具を一揃いそろえること。楽しいですよねぇ。

一揃いと言うと、とりあえず


・茶盤 ・随手泡 

・茶壺 ・蓋碗 ・茶海 ・茶隔

・品茗杯、聞香杯 ・杯托

・水盂

・茶道具

・茶巾


こんな感じでしょうか。


私は茶芸を習い始めた時期が9年前なので、お道具もいろいろと揃ってきました。

茶盤も何種類か持っていますが、新しいものを見ているとまたどうしても欲しくなってしまいますね。


私がよく使っているのは茶盤の下に水を溜める引き出しがついているタイプです。


中国茶がある日常


手前から引き出しをあけたところ。

中国茶がある日常

茶盤に管がついていて管からバケツに溜めていく、管タイプのものもあります。


引き出しタイプは4人で茶葉を4種類くらい飲むともう一杯になってしまって

溜まった水を捨てないといけないのですが、

管タイプだとお茶会中ずっと水のことは気にしなくてよいので

機能的にはいいなぁと思ってしまいます。


また管タイプは茶盤の素材もいろいろなんですよね。

薄い石とか。素敵です。


中国茶がある日常

水を溜める引き出しがないので薄いです。すっきり!


中国茶がある日常

この丸いの、とても気に入りました。欲しいです~。


また茶盤がお茶机と一体になっているタイプもあります。これはもう憧れです。

いつの日か、我が家に中国茶芸スペースができればどんなに嬉しいでしょう!!!


実は今日、「これ、欲しい!!」と一目ぼれしたお茶机があったのですが、

お店が閉まっていてショーウィンドーの外から眺めるだけでした。

一体おいくらするのでしょうか??




今週の授業で、またおいしい普洱を3種類いただきました。


その中で特にびっくりしたのが、2002年熟茶の『金瓜貢茶』です。


先生が普洱を飲まれる時は生茶が多くて、あまり熟茶は飲まれないのですが

今日は久々の熟茶でした。

(熟茶というのは、普洱茶の茶葉に水分を足して発酵を促す渥堆という製造過程を

 経ている普洱茶のことです)


2002年製造なので、既に9年。

もとは1kgの沱茶だったそうですが、こんなに小さくなりました。


中国茶がある日常


熟茶はカビのような埃のような普洱茶独特の香りが生茶より強いはずなのですが

この金瓜貢茶の干茶は、カビ・埃の類の香りは一切しません。

普洱の深いとってもいい香りがします。


二回洗茶してから茶海に茶湯をそそぐと、ものすごく鮮やかな紅色です。

先生は硝子の茶海を使われていたので、なんとお茶なのに赤ワインのように見えました。


口径の広い杯子に茶湯をそそぐと、それはもう美しいです。


中国茶がある日常


素晴らしい紅色でしょう?紅茶のようです。

表面がツヤッツヤで、写真のバックの窓ガラスとレースカーテンの模様が映ってしまいました。


先生が「表面を見て下さい。雲脚がみえます。」とおっしゃられました。

雲脚??? 表面を見てもよく分かりません。

「表面の白い膜で、湯気のような、変化する模様です」とおっしゃいます。


それでよくよく目を凝らして見てみると、

茶湯の表面に、霧のような霞のような白いものが、

コーヒーにクリームを入れた時のクリームのように、模様を描いて動いているではありませんか?!

温度が下がると一瞬にして消えてしまうのですが、魔法のようでとても興味深いです。


これを “雲脚” と言うそうです。

たしかにすぐ消えてしまうし、漂っている感じが雲の足というネーミングとぴったりですね。


成分的にはやはりカビの一種で、生茶よりも年数がたった古い熟茶に出やすいとのこと。


またまた面白いものを見せていただきました。


肝心のお味ですが、これまたマイルドで、喉の奥が甘くなって、もちろんおいしいです。

でもよくある普洱のように重くないんです。軽い、軽やかなお味。

香りも心地よい陳香です。


また葉底もとっても美しかったです。


中国茶がある日常


黒っくろのツヤッツヤです。ピカピカしています。


お味はまろやかで軽い金瓜貢茶ですが、

葉底を見れば、やはり熟茶であることは一目瞭然ですね。


美しくておいしいお茶でした。




先生のところで、またまた、すごいお茶を頂いてしまいました。

台湾茶の大禹嶺です。


大禹嶺は2600m以上のとても標高が高い、気温が低いところでとれる茶葉で

高冷茶とも言われています。


中国茶がある日常


「大禹嶺は冬茶がイチバンおいしいです。」と先生がおっしゃられていました。


わくわくしながら一口飲んでみると、とにかく舌触りが全然違います。

まったり、ゆったり、まろやか。トロトロ。

クリーム、というのは言いすぎだというのは分かってはいるのですが

それでも、「クリームみたい…」と思わず言ってしまうような、

とにかく口に入れた瞬間の舌触りがとてもまろやか、という印象でした。


香りは意外になんとなく穀物系のような。ちょっと豆のような香りもする気がします。


おいしくておいしくて、5煎、6煎と飲んだのですが、味は全く変わりません。

濃いまま。トロトロのまま。


また葉底に感動しました。


中国茶がある日常


画像で見ると、さすが夏・秋を過ごしてきた茎・葉で

太いし、大きいし、しっかりしているように見えるのですが、

触ると、これがものすご~く、やわらかい。


台湾茶葉はたいがい薄いしやわらかい、とは思っていましたが

この大禹嶺はこれだけ大きいし、茎もしっかりしているのに

ほんとに柔らかい。薄くて繊細な茶葉でした。


大禹嶺、とってもおいしかったので

ぜひ先生から分けていただこうと思ったのですが、500gで2万9000円とのことでした。

日本円で冷静に考えると、もちろん高い方だとは思いますが、そんなに破格ではないのですが

(日本だと50グラムで3000円くらいのお茶はありますよね。)

やっぱりこちらではかなりお高く感じてしまって、結局買えませんでした…。





先日先生のところで頂いた黒茶の続きです。


先日ご紹介した芽苞の他に3種類の普洱をいただいたのですが

その中で私が気に入ったのが『六大古茶山之・莽枝』(2003年)です。


中国茶がある日常



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六大茶山というのは普洱の原産地、雲南省にある普洱の産地の山々で清代から有名な山です。

ところが書物によって六大茶山の名称が違うため、

1957年に雲南省茶葉研究所などが実施調査を行い、正式な六大茶山の名称を認定したそうです。


授業で六大茶山までは習わなかったので、WEBでちょっと調べてみたところ

正式な名称を認定したというものの、それでもいろいろな名前があるようです。


とりあえず私が頂いた『莽枝』の包装紙に印刷してあったのは

革登、曼撤、莽芝、倚邦、楽、蠻磚の六山でした。

革登は厳密に言うと革登山と莽枝山の二つの山があり、革登とも莽枝とも言われるようです。

なので包装紙の六山には革登と書いてありながら、お茶の名前は『莽枝』なのでしょうか?

ますますわけが分からないです…。


とまぁ、名称のことは置いておいて、とにかくこの『莽枝』は特別だったのです。

お茶自体の品質がものすごく良いわけではないのですが

なんとなんと、この『莽枝』には、金花が生じていたのです!


金花というのは、お茶のカビのことです。


普洱茶には熟茶と生茶と二種類あります。

熟茶というのは製造の過程で茶葉を積み重ねて水分を加えてカビを発生させますが、

生茶は水分を加えず茶葉の葉液だけでカビを発生させます。

水分から出たカビは白っぽいですが、生茶の茶葉液から発生したカビは金色なのです。

この金色のカビを金花といいます。


金花は生茶ならどれにでもある、というものではなくて

環境条件がうまくあわさったときに発生する、なかなか貴重なものらしいです。


先生がご自宅で2003年から保存されていて、たまたまこの金花が発生したというわけです。

これがその金花です。


中国茶がある日常


画面の金色の点々がご覧になられますでしょうか?

カビと聞くとぎょっとしますが、金花と聞くと貴重なものに思われるのが不思議です。



中国茶がある日常


茶湯ですが、色が美しい。よくある普洱とは違い透明感があります。

香りがまた醇香。確かに普洱なんだけれど芳醇でまろやかな香り。

特に蓋碗の蓋の香りがすごく良かったです。

お味は深みがあって強い。苦味も渋みも全くなく、甘い。ねっとり。まろやか。

口の中の隅々にまで行きわたらせたい…と思いました。


先生によると、まだまだこの普洱は置いておいた方がいいとのことで

これから年月を重ねることによって、さらにさらにおいしくなるとのことです。



先日、主人が雀舌香片を購入するために立ち寄った英記茶荘で一目惚れして

お年玉として買ってもらいました。


これです!


中国茶がある日常


かわいらしいでしょう?!!


名前は『圓茶壺形茶隔』、

お皿の直径が5.5センチ、茶壺の蓋の直径が2.5センチの小さな茶漉しです。


あまりにも小さいので観賞用かと思いましたが、

蓋にはきっちり閉まるように組み合わせることができる凸凹も付いているし、

(画像の蓋はきちんと閉まっていなくてごめんなさい。本当は閉まるんですよ)

作りもかなりしっかりしていて、どうやらステンレス製だし、

本気で茶漉しとして使用するのかも?


というわけで、早速、砕茶の滇紅を淹れてみました。



中国茶がある日常


んん~、感想としては、やっぱり観賞用として使う方がいいかもしれません…。

マグに沈んでいる様や、穴からポコポコ空気がでる様子はかなり面白いのですが

やはりお味と香りは蓋碗で淹れた方が格段にいいです。


でもかわいらしいから茶玩としては合格!です。


ところで、写真のマグカップは、STARBUCKSの今年の干支のラビットハンドルマグです。

茶漉しをひっかけている取っ手の白いぽつんが尻尾です。

カップを回してみると、カップ全体でうさぎになっているんですよ。

取っ手のところには紅の“兎”文字が入っているし、

“逆さ福”や“春”の切り絵風飾り文字も入っていて、とても気に入っています。



我が家には香港へ行くたびにたいてい寄るお茶屋さんがあります。

英記茶荘です。お正月にも行ってきました。


140年も歴史があるお店で、日本にも支店がある時期もあったのですが

残念ながら現在は閉店してしまったようです。


主人はかれこれ20年以上も英記茶荘のあるお茶を飲み続けています。

(考えてみると、私より主人の方が中国茶との出会いが早かったわけです)

その飲み続けているお茶というのが『雀舌香片』です。


『雀舌香片』はジャスミン茶です。

日本の中華料理のお店で出されるお茶はジャスミン茶が多いですよね。

そう言えば私の人生初めての中国茶も、たぶん銀座アスターのジャスミンティーだと思います。


ジャスミン茶の多くは緑茶がベースです。

緑茶の茶葉を揉む工程(揉捻)を経た後、ジャスミンの花と一緒に烘焙し、

その後花を取り除いて乾燥させます。薫花という工程です。

高級なお茶になればなるほど、薫花を何度も繰り返すそうです。


『雀舌香片』の茶葉は芽だけを使用しているそうです。

芽の形が雀の舌に似ているから、「雀舌」。英名は“Bird's Tongue Jasmine”です。

でも実際の茶葉を見ると、どうやら芽だけでなく葉も使われているようです。


中国茶がある日常


袋を開けただけで、ものすごいジャスミンの香りがあたり一面に飛び出します。

でも香料のような嫌な香りではありません。

これが薫花でついた自然な花の香りというのですからすごいです。


蓋碗で丁寧に淹れるとそれはそれはいい香りでおいしいのですが

主人はいつもマグカップに雀舌香片をどばっといれてお湯をどばっと注いでいます。

それでもものすごくいい香りが部屋の中に立ち込めます。

もったいないな…と思いながらも、

20年来その淹れ方で楽しんでいるんだからそれもありかな、とも思います。



新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。


さて、私はよく茶葉市場をうろうろしているのですが

茶葉市場へ行くと、お茶道具の他にもいろいろな雑貨が売られています。

先日、新年用にちょっとおめでたいお飾りを買ってきました。

紫檀の木彫りと中国結が美しい『福禄寿』です。


中国茶がある日常


『福禄寿』というのは七福神の一神で、



中国茶がある日常
『福』は「善い人間関係」を築くことができるように、



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『禄』は「お金に関するすべて」が上手くいくように、



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『寿』は「健康」でいられるように、という願いがこめられているそうです。


2011年がみなさまにとって良い年でありますように。




今週のお茶の授業ではとても珍しいお茶をいただきました。

普洱芽苞といいます。
普洱茶樹の芽が出る前に、芽を包んでいるカバーごと摘み取ってお茶にしたものだそうです。
他にも芽のお茶はありますが、既に芽が育っていてカバーはがくから落ちているのが
一般的に目にするお茶の芽の状態ですので、カバー付きの芽は初めて見ました。


中国茶がある日常


製造工程は、殺青→揉捻→乾燥(晒干)という、まるで緑茶のような工程です。
普洱の特徴である渥堆(水分を含ませ蓋をしてカビを発生させる)もしません。
いわゆる生茶と同じですが、葉を使用せず、芽(+カバー)だけのお茶です。

干茶の色が薄い黄色であることも、簡素な製造工程と芽の全体が産毛で覆われているからです。


茶湯の香りですが、白茶のような穀物系の香りがします。ちょっと酸っぱい香りも。
でもやっぱり普洱ですから普洱の香りはしています。
茶湯色は黄色です。普洱と聞いて連想するような濃い色ではありません。

そしてお味ですが、上品な生茶という感じです。苦味は少ないです。

やっぱりちょっと酸っぱさを感じます。でもいやな酸っぱさではありません。
少し酸味があるけれども、喉を越してから甘みがでてきます。
この酸味は芽のカバー部分からでているそうで、アミノ酸がたっぷりなのだそうです。


普洱芽苞の特徴は、とにかく「芽」だと思います。
お味にしろ、形にしろ、「芽」がいい味を出しています。

葉底(お茶を淹れ終わった後の茶葉。普洱芽苞の場合は芽ですが)です。

この芽をご覧ください!


中国茶がある日常




さらに拡大。
中国茶がある日常

芽を包んでいたカバーが開いて、まるで筍のような構造になっているのがよく分かります。
芽は全身小さな柔らかい産毛に覆われていて、ものすごくきれいですよ。

珍しいお茶を飲ませていただきました。

他にも3種類、ぜひご紹介したい普洱を飲ませていただいたのですが
長くなるのでまた次の機会にご紹介させていただきたいと思います。



今週のお茶の授業では、今がおいしい台湾茶、金萱の冬茶をいただきました。


中国茶がある日常


金萱茶と言えば「ミルクの香りがするお茶」として有名のようです。


何も知らずに飲んだ初期のころは

「これは完璧に香料ですよね」というような残念なお茶にも出会いました。


でも先生のところに伺うようになってからは

「そう言われてみればそうかも…」と思うようなお茶が多くなり、

今日いただいたお茶はミルクの香りがすると言われることが納得できるようなお茶でした。

といっても本当にミルクの香りがするわけではなくて

何と言えばいいのか、ミルクの雰囲気がする、という感じに思えました。


お味もとてもまったりまろやか、あ~、台湾のお茶ですよね、としみじみしてしまいます。

四煎目でもおいしいんですよね。


今回のお茶の授業では6種類のお茶を飲みました。

でもどのお茶もおいしいので、ついつい四煎、五煎と淹れてしまいます。

お茶酔いしてしまいそうな時もありますが、おいしいから仕方がないですよね。


最後に「クリスマスだからクリスマスカラーの紅茶を淹れましょう」と

先生が金駿眉を淹れて下さいました。

金駿眉は芽ばかりのお茶で、実際は茶湯は普通の紅茶のようには紅くないのですが

おいしい金駿眉を飲むことができて、嬉しいクリスマスプレゼントでした。