
イブ「いくでがんす!」

イブ「ふんがぁ!」

イブ「てててててててて♪」

イブ「てててててててて♪」

イブ「てててててててて♪」

イブ「あんまり♪」

イブ「そわそわ♪」

イブ「しないで~♪」

イブ「あなたは♪」

イブ「いつでも♪」

イブ「きょろきょろ~♪」

イブ「よそみを♪」

すぐる「GW明け初日、後ろの席は一日も来ないまま退学、これにより両隣がイブちゃんとあむろさん、斜め後ろがまこととうさこと見事なまでのハーレム状態となったと喜んでた矢先のことだった…」

タニシ「えーと、今日から」
タニシ「このクラスの一員となる」

まこと「転入生か…イケメン来ないかな?」
あむろ「まこっちゃん欲望ドストレートに出すぎ( ̄▽ ̄;)」
うさぎ「いくら隣の席確定だからって本音出しちゃあきまへんで( ´∀`)」
まこと「うさこちゃんも声ウキウキしてんじゃん( ´∀`)」
すぐる「うるせえな…イケメン来たら俺前にいる荷重くなるからやめてほしいわ←」
イブ「イケメンだけが殿方のステータスじゃないからすぐるさんは大丈夫だっちゃ←」
あむろ「確かに森次くんはイケメン以外はだいたい持ってる←」
まこと「てかすぐるがイケメンだったらあたしが今ごろ困ってた←」
うさぎ「森次はんがイケメンやったらラッキースケベの都度鉄拳制裁でけへん←」
すぐる「励まされてんのかディスられてんのかわからん檄はリアクション困るんですけど←」

ガラガラ

すぐる「来たな…」

すぐる「歩くのおっせえ…」

すぐる「まさかとは思うけど春日の真似か?」

うさぎ「なあなあまこっちゃん、あの転入生ラウールに似てへんか?」
まこと「そんなアホな…ほんまや!」

すぐる「どこがだ?俺みたいなおそ松くん顔じゃねえか!あれでラウールだったら俺でさえ目黒蓮だわ!」
うさぎ「全然ちゃうわ!」
まこと「少なくともあんたが目黒蓮はスプーン越しでもないわ!」

すぐる「だからどこがどう違うんだと言っとろうが!人を粗品みたいに言うなし!」
谷島「森次、まこっちゃん、うさちゃん、ハウス!」

小手付「どうも、旭川のラウールこと小手付末六郎(こてつき・すえろくろう)です」
うさぎ「まこっちゃん!自分で言いよったで!」
まこと「意識してるんだねやっぱ( ̄▽ ̄;)」

すぐる「ん?旭川?なんか聞き馴染みのある地名だな…」

小手付「トゥース!」

小手付「それにしてもこのクラス…べっぴんさん揃いですね」

小手付「べっぴんさんべっぴんさんべっぴんさん」

小手付「ひとつ飛ばしてべっぴんさん!」
タニシ「コラコラ、飛ばしちゃダメでしょ」

小手付「飛ばしたのは教卓の前のおそ松くんみたいな野郎です←」
タニシ「ならよし←」

一同「ハッハッハッ←」
すぐる「タニシ許すまじ←」

タニシ「さあ、それじゃHRの時間も少なくなってきたけど小手付くんに質問ある人ー?」
うさぎ「趣味なんでっかー?」

小手付「趣味は釣り(意味深)、好きな食べ物は初物(意味深)です」

すぐる「釣り(意味深)は下手の横好きで初物(意味深)も食ってみたいだけで食ったことはなさそうだな←」

小手付「野郎は黙ってろ!」

あむろ「得意スポーツはなんですか?」

小手付「射撃(意味深)です」

タニシ「じゃ最後は私から、ずばりDTでしょ?」

小手付「ど~ど~ど~ど~DTちゃうわ♪←」
タニシ「はいDT確定←」

小手付「先生が聞くことじゃねえだろそれ!」

キーンコーンカーンコーン♪
小手付「よくねえよ!」

タニシ「ともかく小手付君は空いてる席へどうぞ」
小手付「なんだ、おそ松くんもどきの後ろか←」
すぐる(ブチッ!)

ステーン!
タニシ「こら森次!いくらイケメン気取りのイキりDTだからって初日から足払いなんて古典的なイジメするなし!DT同士仲良くなさい!無理だと思うけどwww」
すぐる「DTDTうるせーアバズレ教師!おめーの言葉の暴力のほうがひでーわ!おまけに最後思ってても言っちゃダメなこと言ってんじゃねえ!」

小手付「しょっぱなからコケにしよって…覚えてろよおそ松くんもどきのイブさんのフィアンセ書類審査で失格野郎とエロバカ女教師…」
たーららーららーららーらたーららーら♪

すぐる「ロングパスでコリを取って自分をいたわりませんか?」

すぐる「肩にも」

すぐる「脚にも」

こいつ「僕の出番は!?」
すぐる「後ろで踊っといて←」

すぐる「さあ」

すぐる「ショートパス←」

すぐる「はって~ねて~きも~ちい~い~♪」

こいつ「イェ〜イ♪」

すぐる「バックパス♪」

たーららーららーららーらたーららーら♪

すぐる「その日の午後のことだった」

小手付「おい、おそ松くんもどき←」
すぐる「森次だ(怒)」

小手付「放課後、屋上行きの階段の踊り場の前にて待つ」

すぐる「果たし状ってわけかい…やったろうじゃねえか」
イブ(まずいっちゃ…末六郎、ケンカはいけないっちゃ…すぐるさん止めないとっちゃ)

小手付「そして放課後だが…」

小手付「遅い!あの野郎宮本武蔵にでもなったつもりか!」

すぐる「その頃俺はイブちゃんに行くなと制止されてた←」

すぐる「止めてくれるなイブちゃん!人のことを散々おそ松くん呼ばわりしやがって…いっぺんシメてやらんと気が済まんわ!」

イブ「そうはいかないっちゃ、末六郎はうちの従兄弟だっちゃ、親戚とケンカなんてうちがさせないっちゃ」

すぐる「そういやあんにゃろ旭川のラウールとか分不相応な名乗りしてやがったな…てか全然似てないのに従兄弟とな?緑のアフロでも虎模様の短パン一丁でもないけど口から火でも吐くのか?」

イブ「末六郎はテンちゃんじゃないっちゃ!ただ、うちが緑黄市に行くのを親戚で唯一反対してたのが末六郎だっちゃ、だからわざわざ編入してきたっちゃ」

すぐる「なるほどな、親戚じゃなかったらヤりてえチャンネーの男がどんなヤローか見に来て気にくわなかったらシバき倒して引き離したろって魂胆だな…冗談じゃねえ!」

すぐる「やっぱここは一発俺が根性叩き直してやる!嫉妬深い男はろくなもんにならねえぞと←」
イブ「だからすぐるさんはケンカしちゃダメだって言ってるだろうけー!」

イブ「お願いだからやめるっちゃ、末六郎にはうちが言い聞かせるっちゃ」
すぐる「いや、イブちゃんと親戚だっての伏せて俺に果たし合いしてきてんだからイブちゃんでは止めれないって!」
イブ「でも末六郎のパパさんママさんにうちが示しつかないっちゃー!」
すぐる「子がバカなのの少なくとも半分は親の育て方のせいだから諦めてもらおう、うちがそうだし←」

小手付「えーい、森次め!逃げたか!」

すぐる「だーれがてめーごとき三下相手で逃げっかよテヤンデバーローチクショー腹!」
小手付「来たなアホンダラホンダラホンダラ面…む?」

小手付「…その後ろでわしづかみしてるのは…イブさん?」

小手付「貴様…ほんのひと月足らずで我が一族の女神イブさんを手篭めにしやがって!」
すぐる「違う違う違う!イブちゃんは力づくで俺をてめーのとこ来させないよう引き留めようとした勢いでそのままくっついてきたんだ!」
イブ「末六郎!元々救いようのない超がつくほどのバカだけどバカな真似はよせだっちゃ!」
小手付「おのれ…問答無用!」

小手付「とりあえずイブさんから離れろ森次!話はそれからだ!」
すぐる「てめー今の俺とイブちゃんの話ぜんっぜん聞いてねーだろ!?」
イブ「あー、しゃらくさいっちゃー!」

キーン!
小手付「デアボリカー!」

すぐる「おいおいイブちゃん…ゴールデンボールキックはさすがにやりすぎだぜ( ̄▽ ̄;)」
イブ「末六郎!ごめんっちゃ!タマ蹴るつもりはなかったっちゃけどたまたまタマにいっちゃったっちゃ←」
末六郎「今のは痛かった…痛かったぞ森次ぅー!」
すぐる「今のは俺じゃないんですけど←」

小手付「かくなる上は!」
ガッ!
すぐる「なっ!」

小手付「貴様ごと蒲田行進曲自爆じゃー!」
すぐる「わ!バカ!やめろ!」

すぐる「俺先月もこの階段から落ちてんだよ!ここ急だからやばいって!」
小手付「知るか!」
イブ「二人とも…」

イブ「ゴッドアフタヌーンアッコのいいかげんに千回だっちゃー!」
ブォン

小手付「投げっぱなしジャーマンスープレックスゥー!」
すぐる「こっけっしー!」

イブ「しまっちゃー!←」

グァラゴヮギーン!

イブ「すぐるさーん!末六郎ー!大丈夫かっちゃー!?」
小手付「大丈夫じゃないです…どっかやりました…」
すぐる「だいじょぶだぁ…うぃっ…うぁっ…うぇっ…」
小手付「こいつ…こんな…状況…で…も…ふざけ…るのかよ…」

すぐる「と…とりあえずイブちゃんは絶対怒らせちゃダメな人だってことだけは確実にわかったな…見た目ラムちゃんで馬力しのぶってやば杉真宙だろ…」

小手付「おのれ森次…絶対にイブさんの目を覚まさせてやるからな…イブさんに相応しい婿殿はこの俺でさえひれ伏す国宝レベルのイケメンだけだ…」

すぐる「おめーはとりあえず家の壁全部鏡にして現実見てから出直してこいや←」

イブ「これが今日に至るまでしょーもない喧嘩を繰り広げ続けてるスグルンと末六郎の迷勝負数え歌の第一ラウンドだったっちゃ、末六郎も自分自身に彼女できれば少しはスグルンへの当たりきついの収まるだろうに…まこっちゃんあたりあのバカのことライ麦畑でワンチャンかましてくれないかなだっちゃ←」

イブ「へん~と~へんをあ~つ~めて~♪」

イブ「も~っと~へんにし~ま~しょ~♪」

イブ「へ~んな~へんなう~ちゅ~うは~♪」

イブ「た~い~へ~ん~♪」
イブ「だ~♪」
イブ「だ~♪」
イブ「だ~♪」