
イブ「いくでがんす!」

イブ「ふんがぁ!」

イブ「てててててててて♪」

イブ「てててててててて♪」

イブ「てててててててて♪」

イブ「あんまり♪」

イブ「そわそわ♪」

イブ「しないで~♪」

イブ「あなたは♪」

イブ「いつでも♪」

イブ「きょろきょろ~♪」

イブ「よそみを♪」
あむろ「あのときまこっちゃんにそそのかされて…」

あむろ「約束すっぽかししちゃったせいで入学式まで持ち越してしまったけど森次君間違いなく怒ってるだろうな…」

あむろ「森次君も緑高だというしおそらくまこっちゃんといるだろうけどだけに会うの気が重いね…」

あむろ「とはいえさすが学園都市緑黄市、あたしたちの庭園市とは違っていろんなとこから集まってるのかこの辺で見かけない子が多いね…あら?」

あむろ「この一か月の間に彼女ゲットンしたのかな?…だとしたらやっぱあんときけじめつけとかなきゃいけなかったじゃん…まこっちゃんに会ったら説教案件だね←」

あむろ「あ、案の定まこっちゃんいたわ…」

まこと「おっそーい!初日から遅刻する気かすぐるのアホは!」

まこと「駅で下宿する子拾ってから来るつってたけど…間に合うんかこれ?」
イブ「やっとたどり着いたっちゃ」
すぐる「ハラホロヒレハレ…」
まこと「ん?その声は…」

まこと「すぐる?見たことない女の子と一緒ということはまさかナンパしてて遅れたの?」

すぐる「これがナンパする男の姿か?」
まこと「ではないね( ̄▽ ̄;)」

まこと「てことはこの子が下宿する子?」
すぐる「イエス、デッカイドウからはるばるやってきたそうだ」

イブ「すぐるさんのお友達だっちゃね、うちはすぐるさんの許嫁の秋元イブだっちゃ、よろしくだっちゃ」
まこと「あ、すぐるの幼馴染の熱海まことです、こちらこそよろしくお願いします」

まこと「てか今さらっと許嫁って言ってたけど気のせいじゃないよね」
イブ「そうだっちゃ、緑黄高校受験する際に親から生まれる前から決まってたと知らされたっちゃ」
すぐる「俺は昨日の夜聞かされたのでまだ頭が整理ついてないぞ」
まこと「生まれる…前から…決まってた…だって?」

バタッ!
イブ「あら?どうしたっちゃ?」
すぐる「昔俺と賭けしたこと負け確と思ってショックで倒れたんだろ←」
イブ「てっきりまことさんとすぐるさんが元々カップルだったのかと思ったっちゃ←」
すぐる・まこと「それは地球がひっくり返ってもありえないから←」
イブ「ハモってるっちゃwww」

まこと「先に恋人いない歴イコール年齢を脱出したほうがガリバーバーグ二人ぶん奢るって賭けを小学校の卒業式でやったんだけどまさかその時点ですぐる自身も知らないとこであたしの負け確してたとは…不覚!一生の不覚!」

すぐる「はっはっは、あんとき絶対俺の負け確つってたけど形勢逆転だな」
イブ「でもいまガリバーやってないっちゃ←」
すぐる「その時期になったらまた話題に出すまで←」
まこと「度忘れしてて←」

イブ「ところですぐるさん、なんでどや顔してるっちゃ?」
すぐる「いや、まことがあまりのショックで俺の角度からパンツ丸見えになってるのぜんっぜん気づいてねえから今夜のおかずができたなt」

ガン!

すぐる「どこからシティーハンターのハンマーが出てきたんだ←」

まこと「えーい!全く油断も隙もない!」
イブ「すぐるさんもなんだかんだでちゃんと男の子してるっちゃ( ̄▽ ̄;)」

まこと「てなわけでイブさん、あいつは見ての通りバカでドジでスケベで間抜けで取り柄はイケボくらいだから遠慮はいらないよ、なんなら目に余ったらポイしても誰も文句言わないだろうし←」
イブ「ちょっと抜けてるくらいのほうが鍛え甲斐あるっちゃ、幼馴染さんがそこまで言うならむしろ楽しみになってきたっちゃ←」
まこと「いや、イブさんだったらすぐるじゃなくてもやろうと思えばもっといい男取っ捕まえられると思うんだけど←」

すぐる「まこと…てめえ不可抗力で賭けに負けたからって俺の千載一遇のチャンス潰す気かこの野郎…」

あむろ「一部始終を遠目に眺めてたけど…これはなんか修羅場っぽいね、まこっちゃんと合流するのはあとにしとこう」

すぐる「隣がイブちゃんというのはここまでうまくいっていいのかマジでだけど…逆隣は誰だろうな、まことはイブちゃんの後ろだったし…あれ?まことの奴いつの間にどこ行ったんだ?」
たーららーららーららーらたーららーら♪

ナレーション「トキョマリーン!」
ひでとし「ふ〜ふ〜ふふ〜♪」

ひでとし「は〜ち〜ふふふふは〜ち〜♪」

ナレーション「8疾病の」
ひでとし「通院」
ナレーション「治療から保証」

ナレーション「あんしん治療サポート保険」

ひでとし「は〜ち〜♪」

ナレーション「東京海上日動」

ひでとし「あんしん」
ナレーション「生命」

たーららーららーららーらたーららーら♪

あむろ「てなわけで早速まこっちゃんをLINEで呼び出してみた、どうやらあたし、まこっちゃん、森次君は同じクラスらしい…」

あむろ「ほえ?許嫁?」

まこと「そ、すぐる自身も昨日知らされたばかりでさっき駅に迎えに行ったのが初対面なんだって」

あむろ「にしては思いっきり引きずられて歩いてたね…しょっぱなでかかあ天下決まってる感じだよあれは」
まこと「あ、あむちゃんも行く途中見たの?」
あむろ「登校中にね、めっちゃ足速かったからあっさり追い越されたけど…男の子一人引きずってあのスピードは相当パワフルな子が来たなあと」
まこと「まあパワフルには違いないね、髪の色と言い喋りと言いラムちゃん意識しまくってるっちゃって子だし」
あむろ「ただものではない森次君らしくただものではない許嫁ってことか…確かに…これは不戦敗だわーー;」

まこと「ワイ?だってあむちゃんすぐるのこと「ただものではないのはわかったから面白そうだけどさすがに付き合う気はない」って言ってたのに?実はその気あったの?」

あむろ「違うよ、人としてはどういう頭の作りしてんだあの人っていう興味あるけど…異性としてはあたしにもちょっと事情があるからそこはスパッとしとかないと」

まこと「やっぱあたしが「どっちにしろすぐるがおいしいだけだから癪に障る」っていらんことしたのまずかったね、まさかこんなことになるとは…って事情?あむちゃん実は彼氏いたとか?」

あむろ「それについてはこないだのお詫び代わりに森次君に最初に伝えるからまこっちゃんは森次君伝手にでも聞いてね←」

まこと「ちなみにその事情がなくてかつすぐるに許嫁がいなかったらまさか?」

あむろ「…まこっちゃんにだけは言っとくね、もしその状況であればマジで考えたと思う←」

まこと「マジか!…これはもうあたしの完敗だ!…あたしにアタックして来ねえかなあいつってちょっと期待したあたしがバカだった!←」

あむろ「散々あいつはないって言いふらしときながらちょっとは期待してたんかい( ̄▽ ̄;)」

まこと「そりゃ…ね、あいつ、姿形は鳶だけど魂は鷹だし←」

あむろ「的確なんだかめちゃくちゃなんだかわからない例えだけど言いたいことはわかるよ( ̄▽ ̄;)」

すぐる「逆隣は誰だ?と疑問に思いつつ初ホームランもとい初ホームルールを待ってたその時…」

まこと「すぐる、ちょっといいかしら」
すぐる「なんじゃ?」

まこと「行けばわかるよ」
すぐる「迷わず行けよ←」
まこと「アントンはいいから←」

イブ「どうしたっちゃ?」
まこと「まあ、イブさん来る前にいろいろあったもので」

すぐる「全く、なんだってんだまことの奴…」

あむろ「森次君」
すぐる「ファッ!?」

すぐる「シエーッ!」

ドンガラガッシャーン!

あむろ「森次君!?」

あむろ「大丈夫?」

すぐる「漫画じゃなかったら一人バックドロップで逝ってた←」

すぐる「それはそうとあむろさん…白か←」
あむろ「ほえ?…あ!」

ペタン
すぐる「もうちょっと焼き付けてから言うんだった←」
あむろ「まこっちゃんから聞いてはいたけど噂以上のドスケベねーー;」

すぐる「ところで、結果はわかりきってるけどこないだの話は?」
あむろ「そのことだけど…勿論ごめんなさいだけど」
すぐる「だけど?」

あむろ「まこっちゃんから森次君には許嫁がいたことがわかったと聞いたのでこれは言っとかないとと…実はあたしにも許婿がいるの」

すぐる「な、なんだってー!…今時あるのか、カッコウの許嫁みたいな話(※)が」
※おめーもだろ!

あむろ「うちの上大崎の本家が檀家やってるお寺の住職さんの跡取り息子ってことはわかってるんだけど…そのこと知らされたときにはその人は武者修行に出てて会ったことはないの、だからその人と会ってからの話になるけどこないだの埋め合わせで森次君と許嫁さんとダブルデートと言うのはどうかな?って」

すぐる「なんという棚から牡丹餅…もちろん二つ返事でおkです、しかしあむろさんの許婿か…どんな人だろう…海老蔵みたいなイケメン坊主か?」

栗悟飯「ヒェーックシ!…誰か噂してるでござるな←」

すぐる「でもって隣の席だったとは…」
あむろ「よろしく( ´∀`)」
イブ「まことさんといいすぐるさんモテるっちゃね、元カノさんが二人も同じクラスとはだっちゃ( ̄▽ ̄;)」
まこと「元カノではない←」
あむろ「同じく、てかまこっちゃんは森次君と付き合ってた時期あっても不思議ではないよね( ̄▽ ̄;)」
すぐる「こいつ幼稚園からつるんでるけど一貫してウドちゃんや庭高行った翼やハジメ狙いだよ、イケメンダボハゼだから←」
あむろ「納得www」
イブ「だっちゃwww」
まこと「だまらっしゃいwww」
イブ「あ、先生来たっちゃ」

タニシ「さー、最初のホームルーム、始めるわよー!」

すぐる「てなわけでギリギリで蹴りをつけたが新たな展開だ…あむろさんも許婿持ち?ほんとにどんな奴なんだろう…なおこの時の俺はオチを知らないから俺ごときでは勝ち目のないイケメンであれとマジで思ってたのはここだけの話←」

栗悟飯「ヒェーックシ!本日二回目でござる←」

イブ「へん~と~へんをあ~つ~めて~♪」

イブ「も~っと~へんにし~ま~しょ~♪」

イブ「へ~んな~へんなう~ちゅ~うは~♪」

イブ「た~い~へ~ん~♪」
イブ「だ~♪」
イブ「だ~♪」
イブ「だ~♪」