びゅーちふるうぇんずでーKAI #2「主役は遅れてやってくるだっちゃ」 | ミドさんのばった寿司

イブ「いくでがんす!」

イブ「ふんがぁ!」

イブ「てててててててて♪」

イブ「てててててててて♪」

イブ「てててててててて♪」

イブ「あんまり♪」

イブ「そわそわ♪」

イブ「しないで~♪」

イブ「あなたは♪」

イブ「いつでも♪」

イブ「きょろきょろ~♪」

イブ「よそみを♪」

すぐる「モラトリアムな夜は確かに長かった…そして俺はすっかり忘れてた中学生時代の宿題を思い出すことになる」

有働「ところでスグルン」
すぐる「あん?」
有働「なんでお前庭高じゃなくて緑高にしたの?庭高の方が近いじゃん」
すぐる「いや、俺も庭高行きたかったんだけど庭高は面接でド派手にロボットやらかして落ちたの!何回も言わすな!」
有働「翼やハジメも残念そうにしてたぞ、なんで庭高より偏差値高い緑高受かってて庭高落ちるんだよって」
すぐる「緑高は面接ねえからとしか言いようがねえよ」
有働「ま、まことちゃんも緑高だからそこまで寂しくはねえか←」
すぐる「誰も知り合いいねーよりは一人でもいた方がましだな確かに」

有働「何をキョドってるんだ?さっきあわや花道越えとはいったけどまだあむろちゃんにアタックした結果は出てないんだろ?」
すぐる「出てないっていってもな…」

すぐる「俺自身「どうせ三年間フラレっぱなら花道越えの51人達成しよう」と思ってはなから勝ち目のない勝負である学年一位の才女でありながらイケイケギャルである白井あむろさんにアタック西本しようとしたわけだが」

すぐる「さらにカッコつけてカッコウの許嫁で凪くんが瀬川さんにアタックしたときみたいに最後の期末テストで学年一位奪取したら卒業式の日に伝説の大欅で」
有働「うちの学校は東京競馬場か!?そんな木なかったろ!お前が告るのにいつも使ってたの桜の木だろ!」
すぐる「あー!桜の木=桜木=花道だから死亡フラグになってたのか!」

すぐる「で、その樹のとこでスーを差し上げますと」
有働「よろしくお願いしますだろ!お前そんな大事な場面でもふざけてんのか!?」

すぐる「そうでもやってないと心臓が持たないんだよ←」
すぐる「俺も51人目にして原因がそれだとわかってたので意図的にフラれにいくためにやったのよ←」

すぐる「ところが「何言いたいかはわからないけど面白そうだからオッケー」をいただいた←」

有働「しかしお前がそんなでかいこと言ったせいで学校中の大騒ぎになったからな、まことちゃんなんか「アホのすぐるが一位はおろかあむろちゃんに勝つことさえ無理無理」って笑ってたからな」
すぐる「まことの野郎…てかあいつは俺にガリバーおごりたくねえだけだから←」

すぐる「あのときのまことのヒルマン以上のシンジラレナーイ顔は今見ても笑えるぜwww俺自身自分でいっといてどうせ一位なんか無理と思いながらもやるならちゃんとやってから前のめりに倒れようとやったのが我ながらビックリな結果に繋がったね」
有働「で、あとは卒業式の日に見事玉砕するだけとなったけど…」

すぐる「ところがまことがそう俺の思い通りにさせてなるかと卒業式終わり次第即あむろさんをカラオケに誘い出してしまったんだよな、待っててもなかなか来ねえなと思ってたときにお前からそれ聞いたときまさかフラれるのまで邪魔されるとはと思ったぜ←」

有働(まことちゃんいわくあむろちゃんが「ほんとにやってのけた以上デートくらいなら」と意外と乗り気だったのでまことちゃんが「それはあいつその気になるからダメ、かといってあいつの望み通り花道越え達成さすのも癪に触るから今日は逃げよう、どうせ同じ高校行くんだからそんときにお望み通り玉砕させて高校1敗目にして花道越えだけは阻止しよう」と横槍入れたんだよな…スグルン聞いたら怒るぞこれ←)
すぐる「あーあ、あれで玉砕扱いにしたいけど高校でまた同じクラスになる危険性あんだよな…そんときどう蹴りつけたらいいんだ…」

ジャーン!
すぐる「いやジャーンて!」

すぐる「…まあ、モラトリアム全開な前夜はこうやって更けていったわけだが…夜が明けてからはジェットコースターな展開が待っていたわけで…」
たーららーららーららーらたーららーら♪

すぐる「ロングパスでコリを取って自分をいたわりませんか?」

すぐる「肩にも」

すぐる「脚にも」

こいつ「僕の出番は!?」
すぐる「後ろで踊っといて←」

すぐる「さあ」

すぐる「ショートパス←」

すぐる「はって~ねて~きも~ちい~い~♪」

こいつ「イェ〜イ♪」

すぐる「バックパス♪」

たーららーららーららーらたーららーら♪

すぐる「てなわけで俺は翌日の入学式当日、朝イチでこっちに向かってくるという許嫁を迎えに駅へ出向いた…」

すぐる「ったく…なんで入学式当日から会ったこともねえ許嫁を迎えに行かなあかんのだ…だいたい許嫁とかカッコウの許嫁以外で聞いたの何年ぶりだっつーの…」

プワーッ

すぐる「お、乗ってくる予定の電車が来たな…確か秋元イブちゃんつったな…一体どんな娘が来るか…長い付き合いになるはずだからじっくり見させてもらう…」

すぐる「ぜ!?」

イブ「お待たせしたっちゃ、お待たせしすぎたかもしれないっちゃ←」

イブ「秋元イブでございますだっちゃ」
すぐる「じ、自分は、森次すぐると言います…」
イブ「ジョーイさんやジュンサーさんに名乗るときのタケシみたいだっちゃw」
すぐる「それ言ったらだっちゃとかラムちゃんやん←」
イブ「ちっちゃい頃から憧れてるから意識してるっちゃ←」
すぐる「ですよねー←」

すぐる(おいおい…こいつぁたまげたぜ…)

すぐる(ドンピシャー!)

すぐる(ボーン!)

すぐる(ムチムチッ!)

すぐる(スラーッ!)

すぐる(なんてこった…俺好みの美少女が俺の許嫁とは…これは夢か漫画かドッキリGPか←)
イブ「あ、もうこんな時間だっちゃ」

ガッ

すぐる「ファッ!?」

イブ「せっかく迎えに来てもらったのに初日から遅刻するわけにはいかないっちゃ、挨拶は学校に着いたら改めてゆっくりさせてもらうっちゃ」

イブ「てなわけで急ぐっちゃ!」
すぐる「え、ちょ、道大丈夫なんか?」
イブ「ナビシクヨロだっちゃ!」
すぐる「やっぱりかーい!」

イブ「緑黄高校まで大至急だっちゃー!」

すぐる「これ絶対ナビが追い付かねえパターンじゃねえかー!」

すぐる「とまあ、ファーストインプレッションからイブちゃんに振り回されっぱなしな俺であった…」

イブ「へん~と~へんをあ~つ~めて~♪」

イブ「も~っと~へんにし~ま~しょ~♪」

イブ「へ~んな~へんなう~ちゅ~うは~♪」

イブ「た~い~へ~ん~♪」
イブ「だ~♪」
イブ「だ~♪」
イブ「だ~♪」

