串羊(くしひつじ)@西麻布 | 温室メロンの備忘録

温室メロンの備忘録

温室メロンの備忘録

西麻布の羊肉専門店で食事会。

串羊(くしひつじ)@西麻布


元は羊サンライズの系列店。すでに資本関係はないものの、今も羊肉の調達などは協力されているとのこと。よりカジュアルなのが売りなのだそう。



まずは生ビールで乾杯。コースがスタート。


INARI


北海道産ラムのユッケをいなり寿司に見立てて。アボカドと食感のアクセントに自家製の沢庵が加えてある。ユッケのままでも良かったが、趣向を楽しむことにしよう。


ラムチョップ


オーストラリア産のパスチャーフェッド。成長ホルモンや抗生物質を使わず、自然放牧で育てられたグラスフェッド。牧草は雑草?ではなくクローバーなど豆科の草を食べて育った羊の肉とのこと。


菜の花のピュレとライムがあったが、あまり使わずに肉のみで頂く。ミルキーでシルキーなラムだ。


串羊


店名になっている串焼き。こちらもパスチャーフェッド。アクセントに玉ねぎを挟み、クミンと黒七味が振り掛けられている。悪くはないが、個人的には繊細なラムの旨みを味わいたいところ。


Pieds de Mouton


スネ肉とピエ・ド・ムートン(羊の足)と呼ばれるキノコをトマトソースで煮込んである。希少キノコらしいが、トリュフやポルチーニのような特徴的な味や香りはないような。


ブリトー


ラム挽き肉のブリトー。微かにロックフォールの香りと味わい。キャベツ、トマトと一緒に巻かれているので、味はブリトーというよりソフトタコかな。さっぱりとしていて悪くない。


マトンステーキ


マトンのステーキ。グレイビーソースと、味変にジンジャーマヨを。味変してみると生姜焼きになる。付け合わせには、黒キャベツの煎餅など3種のキャベツが。マトンだけにしっかりとした味わい。


羊肉の旨みはミルキーさにあるなどと話していると、シストロンがあると薦められる。いわゆる羊肉のアペラシオン。60日間母乳で育てられた後、6か月ほど牧草を食べたグラスフェッドラム。親羊も限定されているらしい。


ランプとバラ、あとシキンボと呼ばれる外モモの3種類を頂く。写真は撮り忘れたが、ここまで食べてきたラムよりも淡いピンク色をしている。過去記事を見ると、コンラッド東京のコラージュでも頂いたようだが、当時はその美味しさが理解できていなかったと思う。


あとアニョー・ド・レ(乳飲み仔羊)という、母乳で2か月間だけ育てた後、屠殺・精肉されるラムまであるそうだ。残酷な話だが、やはり羊肉の美味しさはそのミルキーな味わいにあるのだと納得。


まぜそば


締めに油まぜそばを。麺がちょっとどうかな。


たこやき


たこ焼きに見立てたチョコと羊乳アイスクリームをダージリンと。


羊肉の美味しさを再確認できた食事会だった。