ももスキンケアクリニック院長ブログ:一期一会

ももスキンケアクリニック院長ブログ:一期一会

 ももスキンケアクリニックは、岡山県岡山市の美容皮膚科クリニックです。
 このブログを通じて、院長自身の言葉で、美容皮膚科の現在をお伝えしていきたいと思います。

 美容皮膚科専門書のIPL治療の欄に、タイトルの治療法が改めて紹介されていました。

 

 対象箇所に満遍なく標準的なIPLを照射した後、スポット型のIPLを重ね打ちする技法です。

 

 著者の先生は米国サイトン製IPLを使用されていましたが、当院は長らく米国キュテラ製:ライムライトとアキュチップを組み合わせています。

 

 私は基本的に、未経験の方に対する初期治療として多用しています。長期メンテナンスに移行された方に関しては、ケースバイケースで使ったり使わなかったり(ライムライト単独)しています。

 

 長期メンテナンスの場合、少し変法ですが、下眼瞼のギリギリまでアキュチップを打つ事で、肌質(小ジワ)に対する対象範囲を広げたりしています。

 

 1段階と2段階の2つをテクニックとして持つ事で、ご提案出来る治療に深みが出るので、非常に有効な技法だと思います。

 

 福田

 当院では長らく先発品ボトックスの韓国製後発品を使用しています。

 

 その製品が、先だって米国FDAの正式承認を得たそうです。商品名はLetyboとの事ですが、韓国での商品名とは異なる名前で販売されるようです。

 

 米国での価格は分かりませんが、正式に承認されたので、米国内での使用する施設が増えるのではないでしょうか。

 

 中国製を除いてですが、ボトックス後発品にやや不安がある方も少数ですがいらっしゃいます。そういった方に対し、このニュースは品質等に対する不安感を軽減させる内容になりそうです。

 

 福田

 気温が高くなってきますと、皮脂分泌が亢進して、毛穴の開き=角栓ケアのご相談をお受けする機会が増えてきます。

 

 ざ瘡を併発している場合は、保険外用剤やアゼライン酸クリームを処方する事が多いですが、単純に角栓貯留だけの場合は、ケミカルピーリング剤の出番となります。

 

 開業以来、30%サリチル酸マクロゴール製剤の処方を続けていますが、未だにこの外用剤をエビデンスレベルで凌ぐピーリング剤に出会えてはいません。

 

 外用剤なので、劇的な変化を意図したものではありません。地道に使用して頂くことで、毛穴の緩やかな拡大予防を図る製品です。

 

 福田

 本日より、育児休暇を取得していたスタッフが復帰しました。

 

 長年、当院に勤務してくれているスタッフです。家庭と仕事のバランスが上手く図れるよう、私としても上手くサポート出来ればと思っています。

 

 よろしくお願い申し上げます。

 

 福田

 

 

 本年6月中旬をもちまして、当院における全てのヒアルロン酸注入を終了致します。

 

 既に新規治療は終了していますが、再診の方に対する治療件数も漸減の一途を辿る為、全て終了させて頂きます。

 

 おそらくですが、私の今後の美容皮膚科医としてのキャリアの中で、ヒアルロン酸注入治療を行う事は無いと思っています。

 

 申し訳ありませんが、ヒアルロン酸注入をご希望の方は、他院にてお願い申し上げます。

 

 当院は引き続き、再生医療:血小板療法に専心して参ります。

 

 福田

 新型コロナウイルスが5類に移行して1年が経ちました。

 

 私やスタッフが感染するリスクも大幅に低下しましたし、来院される方も然りです。

 

 世の中の行事も正常化したので喜ばしい限りですが、嫌な置き土産を残してくれました。

 

 それが予約の取りづらさ問題です。

 

 現在でもコロナが終息したのを機に、4〜5年振りに来院して下さる方が大勢いらっしゃる一方、新規で受診して下さる方もいらっしゃいます。

 

 この2つの流れが混じってしまい、コロナ以前より当院は予約が取りづらい状況に陥ってしまいました。

 

 この状況は1年経ってもあまり改善に至っておりません。

 

 この状況を本当に申し訳なく思いますが、その一方、美容皮膚科診療の殆どは急性期の医療では無い為、余裕をもって治療に臨んで頂く事が可能です。

 

 余程お急ぎで無い方は、少し余裕をもってご予約をご検討頂ければ幸いです。

 

 よろしくお願い申し上げます。

 

 福田

 ゼニカルのOTC薬アライが国内で発売され、少し時間が経ちました。

 

 アライは男性85cm以上、女性90cm以上という適応基準が設定されています。その事をあまり詳しく知らなかった方が、薬局で購入しようと思ったら基準を満たさず断れられたとの理由で、当院に来院されました。

 

 海外において、ゼニカルの処方時にこのような腹囲の基準は無い事や、問診にて体調やダイエットの状況をお聞きした上で、ゼニカルの処方を行いました。

 

 当院でこれまでゼニカルを処方した方は、このような腹囲では無い方が多い傾向を認めています。

 

 改めて、アライの適応基準は少々厳しすぎると思います。

 

 福田

 本日の外来では、目元に肝斑を合併されている方に対して数ヶ月前に行ったピコレーザー(かさぶたが生じる)治療の経過を拝見しました。

 

 肝斑と離れている日焼けによるしみ:日光黒子治療でしたが、炎症後色素沈着は殆ど生じず、経過としては問題無い状況でした。

 

 肝斑に強いレーザー治療は禁忌ですが、合併する日光黒子に対しては、状況を確認しながらピコレーザー治療を用いる場合があります。

 

 

 一方、両者が同じ位置に併発する場合は、ケースバイケースの対応となります。

 

 上手く取れる場合もありますし、淡い色調を残す事もあります。頻度は少ないですが、短期的には全く見た目の色としては取れないケースもあります。

 

 条件が悪ければピコレーザー治療を行わない事も判断します。

 

 個人差としてのばらつきが生じ易い事をご説明して、お一人毎と相談しながら治療に臨んでいます。

 

 福田

 肝斑のキードラッグはトラネキサム酸内服ですが、服用歴の無い初診の方には、改善を確認して頂く評価期間をお伝えしています。

 

 具体的には、2〜3ヶ月間となります。

 

 この期間に自覚的な改善が得られれば、出発点の違いはありますが、半年〜1年の服用でかなりの改善が見込めます。

 

 逆に言いますと、2〜3ヶ月間で改善が得られないと、薬剤の効果はほぼ見込めない事になり、短期的には難治性と判断します。

 

 自然治癒する疾患とはいえ、長期に渡って顔色を悪くする疾患が肝斑です。やはり、トラネキサム酸の効果は非常に重要です。

 

 福田

 ソフウェーブの治療が始まるのに際し、既存治療との比較を診療時に説明させて頂く場合があります。

 

 主な要点をブログでもお伝えしたいと思います。

 

 近赤外線治療のタイタンは、ターゲットとする深さがほぼ同じという類似点があります。ただ、治療の強さ(痛み)と治療費がかなり異なる為、”同じような”治療とは言えません。

 

 肌のご状態や、痛みの許容度、コスト等を勘案して、選択して頂くようにしています。

 

 高周波治療のボルニューマーは、中心となる加熱領域が真皮深層〜皮下組織に設定されています。ダウンタイム無く、皮下組織の緩みを予防するのに長けていますので、ソフウェーブと併用すれば相乗効果が期待出来ます。

 

 ただし、皮下組織が薄い方は見た目の恩恵が乏しいので、以前からあまりお勧めしていません。

 

 ソフウェーブに比して、麻酔不要で後発機器としてのコストも下がっています。ボルニューマーだけ継続されても一定の満足度をご提供出来ているケースもご紹介しています。

 

 再生医療の血小板治療は、特定の治療部位がしっかり変化するよう”デザインする”治療法です。針治療としてのダウンタイムもありますので、ご意向をお伺いしながら検討してもらっています。

 

 最終的には、このような点を色々と考慮しながら、お一人毎のオーダーメイドプログラムが決まっていきます。

 

 福田